チャンドラー講義

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065375006
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「孤独」な探偵マーロウを通して浮かび上がる、「自分の居場所」を探し続けたチャンドラーの人生。

<マーロウ>シリーズにおける「ハードボイルド」のイメージのゆらぎに着目し、
伝記的情報とともにレイモンド・チャンドラーの成長と変化、実存に迫る画期的挑戦。
詩やエッセイ、パルプ作家時代の短編から映画シナリオまで徹底分析。
ファン必読必携、チャンドラー研究の完成形にして決定版!


「フィリップ・マーロウという名前を見るだけでときめく。
ぼろぼろの現実を忘れさせてくれる「夢の男」。
文学史上一度だけ現れた幻とさえ感じていたけれど、
本書によって、その誕生の秘密を知ってしまいました」
――穂村 弘



第一講  イントロダクション
第二講  チャンドラー以前のチャンドラー 詩とエッセイ
第三講  パルプ作家時代 短編小説
第四講  マーロウ登場 『大いなる眠り』
第五講  シリーズの始まり 『さよなら、愛しい人』
第六講  弱者の味方 『高い窓』
第七講  戦争の影 『水底の女』
第八講  チャンドラー、ハリウッドへ行く 映画シナリオ
第九講  依頼人のいない世界 『リトル・シスター』
第十講  キャリアの集大成 『ロング・グッドバイ』
第十一講 チャントドラー文学の到達点 『ロング・グッドバイ』
第十二講  未完のプロジェクト 『プレイバック』

内容説明

詩やエッセイ、パルプ作家時代の短編から映画シナリオまで徹底分析。ファン必読必携、チャンドラー研究の完成形にして決定版!“マーロウ”シリーズにおける「ハードボイルド」のイメージのゆらぎに着目し、伝記的情報とともにレイモンド・チャンドラーの成長と変化、実存に迫る画期的挑戦。

目次

イントロダクション
チャンドラー以前のチャンドラー―詩とエッセイ
パルプ作家時代―短編小説
マーロウ登場―『大いなる眠り』
シリーズの始まり―『さよなら、愛しい人』
弱者の味方―『高い窓』
戦争の影―『水底の女』
チャンドラー、ハリウッドへ行く―映画シナリオ
依頼人のいない世界―『リトル・シスター』
「人間」としてのマーロウ―『ロング・グッドバイ』(1)
チャンドラー文学の到達点―『ロング・グッドバイ』(2)
未完のプロジェクト―『プレイバック』

著者等紹介

諏訪部浩一[スワベコウイチ]
1970年東京都生まれ。アメリカ文学研究者。上智大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。ニューヨーク州立大学バッファロー校博士課程修了、Ph.D。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部准教授。2009年に『ウィリアム・フォークナーの詩学 1930‐1936』で第14回清水博賞を、2013年に『『マルタの鷹』講義』で第66回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

119
チャンドラーは学生時代までにひと通り読んだが、それほど惹かれなかった。マーロウもハードボイルドの私立探偵としては気取った男で、アメリカ人らしくないとすら思えた。しかし彼が英国で12年を過ごして英文学の素養を身につけ、酒と女に溺れる生活無能力者という背景を持ちながらロサンゼルスの作家になったプロセスが、単純な非情やノワールではない独自の文学世界を生んだのだと理解できる。貧民窟や裏社会でないロスの上澄み付近を、情に厚いが根無し草の男が彷徨う姿はチャンドラー本人の肖像画であり、都会小説として評価されたとわかる。2025/01/25

くさてる

14
まさに「講義」という名にふさわしい、チャンドラー論。自分でもほぼ読んでいるはずの作品がこういう風に分析され、語られていくことに新鮮な部分がたくさんあって、とても面白かった。こういう文学部の講義があったなら学生時代に受けたかったな。2025/02/12

まっつー(たまさか)

8
自分がいかにチャンドラー(フィリップ・マーロウもの)を「読めて」いなかったか痛感しました。目から鱗がポロポロ落ちた気がします。「作家としてのチャンドラー」とその作品を理解したいなら、マストリードでしょう。今後、この本の認識がチャンドラー理解のスタンダードになるかもしれないですね。2025/01/03

西村章

4
おれはいったい今までチャンドラーの何を、どこを読んでいたのだろう、と考え込んでしまわざるを得ない、じつに深く鋭い洞察と解題で、諏訪部さんの本は『「マルタの鷹」講義』も『ノワール文学講義』もそうだけど、もういちどこの著者の本をいちから読み返したいという気にさせてしまうところもすごい。感服しました。2024/12/26

hayabusanotsuji

1
講義録の体裁をとった評論集、かな。レイモンド・チャンドラーの長編作品の分析を中心に、その生涯を見渡す構成。世代的にはジャンルとしてのハードボイルドが完全に退潮してから小説を読み出した世代なので、特にチャンドラーにはとっつきにくさがあった。ハードボイルドといえば、という印象があったしね。ただ、こうして丹念に読み解かれていくと、やはり『長いお別れ』のプロットは十二分に魅力的に映るし、『大いなる眠り』から先、時代背景や作家としての成長に伴う作品の変化にも好感を持てる。改めてマーロウ物に触れたくなる1冊。2025/03/22

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