出版社内容情報
「孤独」な探偵マーロウを通して浮かび上がる、「自分の居場所」を探し続けたチャンドラーの人生。
<マーロウ>シリーズにおける「ハードボイルド」のイメージのゆらぎに着目し、
伝記的情報とともにレイモンド・チャンドラーの成長と変化、実存に迫る画期的挑戦。
詩やエッセイ、パルプ作家時代の短編から映画シナリオまで徹底分析。
ファン必読必携、チャンドラー研究の完成形にして決定版!
「フィリップ・マーロウという名前を見るだけでときめく。
ぼろぼろの現実を忘れさせてくれる「夢の男」。
文学史上一度だけ現れた幻とさえ感じていたけれど、
本書によって、その誕生の秘密を知ってしまいました」
――穂村 弘
第一講 イントロダクション
第二講 チャンドラー以前のチャンドラー 詩とエッセイ
第三講 パルプ作家時代 短編小説
第四講 マーロウ登場 『大いなる眠り』
第五講 シリーズの始まり 『さよなら、愛しい人』
第六講 弱者の味方 『高い窓』
第七講 戦争の影 『水底の女』
第八講 チャンドラー、ハリウッドへ行く 映画シナリオ
第九講 依頼人のいない世界 『リトル・シスター』
第十講 キャリアの集大成 『ロング・グッドバイ』
第十一講 チャントドラー文学の到達点 『ロング・グッドバイ』
第十二講 未完のプロジェクト 『プレイバック』
内容説明
詩やエッセイ、パルプ作家時代の短編から映画シナリオまで徹底分析。ファン必読必携、チャンドラー研究の完成形にして決定版!“マーロウ”シリーズにおける「ハードボイルド」のイメージのゆらぎに着目し、伝記的情報とともにレイモンド・チャンドラーの成長と変化、実存に迫る画期的挑戦。
目次
イントロダクション
チャンドラー以前のチャンドラー―詩とエッセイ
パルプ作家時代―短編小説
マーロウ登場―『大いなる眠り』
シリーズの始まり―『さよなら、愛しい人』
弱者の味方―『高い窓』
戦争の影―『水底の女』
チャンドラー、ハリウッドへ行く―映画シナリオ
依頼人のいない世界―『リトル・シスター』
「人間」としてのマーロウ―『ロング・グッドバイ』(1)
チャンドラー文学の到達点―『ロング・グッドバイ』(2)
未完のプロジェクト―『プレイバック』
著者等紹介
諏訪部浩一[スワベコウイチ]
1970年東京都生まれ。アメリカ文学研究者。上智大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。ニューヨーク州立大学バッファロー校博士課程修了、Ph.D。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部准教授。2009年に『ウィリアム・フォークナーの詩学 1930‐1936』で第14回清水博賞を、2013年に『『マルタの鷹』講義』で第66回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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