出版社内容情報
日本の政権党の「裏金」問題を始めとするさまざまな腐敗と不正。トランプ前大統領など世界中での「ポピュリスト」の跋扈、旧社会主義諸国および中国など権威主義国家の台頭・・・近年の世界の政治状況は、「政治」という営みについての従来の常識を揺るがしかねない事象に満ち満ちています。逆に言えば、そういう時代であるからこそ、「正しい」政治のあり方について今一度あらためて、その根本から考えてみる必要があるのではないでしょうか。
そこで本書では、西洋の政治学の基礎を作ったとされるアリストテレスに始まって、様々な思想家達の議論の跡をたどり、そもそも「政治」とはどのような営みとされてきたのかを再度確認することを通して、政治の本質を明らかにしてゆきます。そしてその上で、現代においてどうすれば「正しい」政治、「よりよい」政治は実現可能となるのか、その条件を探ります。
アリストテレスは「人間とは政治的動物である」と言いました。つまり人間にとって「政治」とは、その存在の根本をなす重要な営みの1つだということです。「政治」を抜きにして人間存在はありえない。本書はそのような人間の根本の営みとしての「政治」について知る恰好の1冊であるとともに、平易な政治思想史の教科書としても最適です。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
O次郎
1
現代政治論としても政治思想の入門書としても分かりやすいし、面白い。語りかけるような書き方も非常に読みやすかった。現代でもかつての政治的課題は何も解決していないし、だからこそ古典を参照する必要があるのだなと。印象の残ったのはドラッカーの思想。ドラッカーの指摘した「何も信じられないからこそ他人を攻撃する」という事情はまさに現代世界で広く見られている出来事だと感じた。著者の指摘するように私たち一人一人が政治について考え、共通善を見つける営みが欠かせないのだろうが、そのような状態の人々にそれは可能なのだろうか2026/05/26
chiro
0
著者がここに記している「道徳」や「コモンセンス」は今殆ど語られる事がなくなってきたと感じていただけにそれをベースとした「共通善」を形成していくという政治的な営みにはかなり高いハードルがあるなというのが読後の感想。2026/05/27




