出版社内容情報
警視庁の仲間を守りたい。
全身穴だらけの死体が上野で発見。原因不明。
安田怜の願いに立ちふさがるは、蒼ざめた馬の騎士。
異常な事件を処理する大人気警察シリーズ第六弾!
ーーー
上野恩賜公園で通報。全身六十一ヵ所に穴が空いた変屍体あり。
霊視の青年・安田怜と病に冒された少女・真理明が紡いだ絆は、
冷徹な異能処理班を変えつつあった。
だが、彼らの雪解けと裏腹に怪異事件は加速する。
穴あき屍体に続いて発見されたのは蒸し焼き屍体。
手がかりは、蒼馬に跨る異界の騎士。
だが、この怪異には、動機が存在しなかった――。
内容説明
上野恩賜公園で通報。全身六十一ヵ所に穴が空いた変屍体あり。霊視の青年・安田怜と病に冒された少女・真理明が紡いだ絆は、冷徹な異能処理班を変えつつあった。だが、彼らの雪解けと裏腹に怪異事件は加速する。穴あき屍体に続いて発見されたのは蒸し焼き屍体。手がかりは、蒼馬に跨る異界の騎士。だが、この怪異には、動機が存在しなかった―。警察×怪異ミステリー第六弾!
著者等紹介
内藤了[ナイトウリョウ]
長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー。同作からはじまる「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズは、猟奇的な殺人事件に挑む親しみやすい女刑事の造形がホラー小説ファン以外にも広く支持を集めヒット作となり、2016年にテレビドラマ化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
123
シリーズ6作目も長編で楽しめました。よくまあ悪魔のことなどをよく調べ上げてくれています。このメンバーの中でも若い主人公が存在感を発揮し始めています。今回は前作に引き続いて外国の悪の権化のような人物(黙示録の四騎士の感じで登場)が悪魔の手先になって上野の博物館で開かれている欧州中世の拷問器具に絡んで殺人事件が発生します。2025/07/31
タイ子
113
シリーズ第6弾。ミカヅチ始まって以来の悪霊退治かも。連続殺人が起こり捜査一課からもたらされる情報から異界のものの仕業と推理。怪異事件を人間の仕業とする任務を負うミカヅチ班の面々はとてつもない悪霊と闘うことに。国立西洋美術館で開催されている「拷問処刑道具展」で殺人に使用され、それを使う蒼い馬に乗る騎士。新約聖書との絡みもあったりでなかなか面白い。何せ拷問処刑道具がズラリと並ぶ展示会場を想像するだけで身の毛もよだちそう。ミカヅチ班と三婆ズの合わせ技が光る。団結力も一層深まる中、赤バッジの今後が気になるラスト。2024/11/01
はにこ
106
益々結束が強くなってきたミカヅチ。三婆ズも相変わらず頼もしい。残虐的な殺人で殺された霊をうまく導くことができたね。総力戦でお見事だった。でも、少女の姿をした大ボスみたいなのが出てきたぞ。怜がうまく対峙できるかな。赤バッジが悪魔から解放される日がくるのかな。それより取り殺されてしまいそうで不安。。2024/11/13
眠る山猫屋
80
異能処理班ミカヅチがオカルト案件の隠蔽ではなく、ついに対処に動き出す。今回の懸案は、黙示録の騎士を模した悪霊。その正体がおぞましい。拷問器具コレクターは実際にいるんだろうけれど、実際に使用してみたくなる・・・という理屈は有り得ると思う。まぁ思想ありきな訳だが。安田くんの成長、そして彼に引っ張られるように人間味を増していくメンバーたち。魔に取り込まれつつある赤バッチさんさえも、運命に抗っていく。謎のカウントダウンが近づく中、まだ救いの道は見えない。前々からちょっと気になっていた教科書的な文体が増したような。2025/01/28
Kazuko Ohta
72
アイアンメイデンを聴きながら読みました(笑)。しかしお恥ずかしながら知らなかったのです、その名の由来を。「鉄の処女」って何やろと思ってはいましたが、世にも恐ろしい拷問具の名前だったとは。こんなものをバンド名に採用したら、そりゃヘヴィメタは有害視されますよねぇ、私はメタル好きだけど。これ1冊で拷問具にかなり詳しくなったような。そんなことよりもミカヅチ班の結束力が高まっているのが嬉しい。赤バッジを心配する広目の様子には涙が出ます。死霊にも尊厳あり。いつもいたって軽いのに、きちんと敬意を払う三婆ズを見習いたい。2024/11/05
-
- 洋書
- AWA KOI T04




