音のない理髪店

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音のない理髪店

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065373255
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

音のない世界でも、きっとメッセージは届くから──ろう理容師を祖父に持つ若手作家。その半生を描こうとする姿が胸に迫る傑作小説!

日本の聾学校ではじめてできた理髪科を卒業した第一号であり、自分の店を持った最初の人。そんな祖父を持つ五森つばめは、3年前に恋愛小説系の文学賞を受賞してデビューした。だが、その後自分の目標を見失い、2作目が書けないでいた。そんな折、デビューしたところとは違う出版社の編集者から声を掛けられ、祖父の話を書くことを強く勧められる……。ろうの祖父母と、コーダの父と伯母、そしてコーダの娘の自分、さらには聾学校の先生まで。三代にわたる希望をつなぐ取材が始まった。

内容説明

大正時代に生まれ、幼少時にろう者になった五森正一は、日本で最初に創設された聾学校理髪科に希望を見出し、修学に励んだ。当時としては前例のない、障害者としての自立を目指して。やがて17歳で聾学校を卒業し、いくつもの困難を乗り越えて、徳島市近郊でついに自分の理髪店を開業するに至る。日中戦争がはじまった翌年のことだった。―そして現代。3年前に作家デビューした孫の五森つばめは、祖父・正一の半生を描く決意をする。ろうの祖父母と、コーダ(ろうの親を持つ子ども)の父と伯母、そしてコーダの娘である自分。3代にわたる想いをつなぐための取材がはじまった…。

著者等紹介

一色さゆり[イッシキサユリ]
1988年、京都府生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒。香港中文大学大学院修了。2015年、『神の値段』で第14回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、翌年作家デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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starbro

206
一色 さゆり、4作目です。 著者の新境地にて私小説?、題材的には感動作に成り得たと思うのですが、不完全燃焼でした。残念。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00003980402024/11/28

fwhd8325

121
聾唖の世界は丸山正樹さんの作品がありますが、一色さんのこの作品は、聾唖の世界を通して、自分自身に問いかけている物語でした。少し角度が違うことで、読者である私には、とても新鮮に感じました。差別の歴史も含めて、もっと多くの方にこの世界を知ってもらいたい気持ちです。2024/12/28

とよぽん

118
一色さゆり作品を初めて読んだ。新聞のインタビュー記事でこの作品を知って。聴覚障害のある人が生業を得て暮らしていくことの困難さが描かれる一方で、当事者と家族が差別にひるまず社会参加を通して幸福を追求していく物語。登場人物の意外なつながりに驚いたり、正一の心が氷解する場面に涙したり、主人公の家族の四代にわたる感動のあゆみに立ち会わせてもらった。2024/12/18

buchipanda3

105
ろう者で理髪師となった祖父を描こうとした作家の物語。小説だが実際に著者の祖父も同じ境遇だったとのこと。次作が書けないと悩む姿も著者に相当する面があったのでは。近親者をモデルに当該者でしか掴められない本物の心情を描くのは覚悟が必要だったと思う。作中でも語り手が弱気になる姿が。そんな中、祖父の信念を支えてきたものが関わる人たちから明らかになるにつれ、彼女は描くべきものに気付く。不条理な悲しみだけでなく、尽力のバトンを大切に繋いできた祖父たちの確かな姿が綴られ、それは次へ繋がっていくはず。阿波踊りの場面も良い。2024/11/27

チーママ

83
今も感動が覚めやらない。一色さんは初読みだったがとても読み応えのある作品だった。次作に悩む作家のつばめは日本初の聾学校理髪科を卒業し、日本で最初に理髪店を開いた祖父・正一の物語を書くことにする。正一の半生を追う取材からわかったのは祖父母の生きていた時代が聾者にとって今よりさらに生き辛い世界だったこと。正一の壮絶な幼少期には胸が痛んだが、聾者の自立を支えるために奔走した人々の熱意には目頭が熱くなった。つばめの行動が家族の想いをつなぐことになって本当に良かった。2024/12/05

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