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内容説明
『JAF Mate』の人気連載がついに書籍化。7年の軌跡がここに―書き下ろし4篇を含む、全68篇。心をふるわすエッセイ集。
目次
幸せは人それぞれ。人から見たら波乱の人生でも、私は満足です。(佐藤愛子)
祖母の献立(村松友〓)
「近鉄」のビール(川本三郎)
「家族」の定義を広げる。16歳だった私がカンボジアで学んだ幸せ(安田菜津紀)
人の役に立てること(宮本輝)
幸せは細部に宿る(中島京子)
意地を張ってでも好きなことを選択する。それが幸せの原点。(山下洋輔)
冬の朝(華恵)(矢部華恵)
仕方がないなあ(養老孟司)
知らない人からもらった春のしあわせ(尾形真理子)
恩師の言葉(岸惠子)
「チャランポラン」できる幸せ(島田雅彦)
シアワセの変遷(江國香織)
ロボットと生きる未来(石黒浩)
自分を好きになり許してあげること(綿矢りさ)
私は、私より幸せな人たちの長い列のどん尻にいるが、私より不幸せな人たちの長い列の先頭にいる(藤永茂)
ああもう何度でも逆上がり(平松洋子)
いつもそこにあるのに後から気がつくもの、それが幸せ。(つんく♂)
欠航と化粧品と号泣(小川洋子)
父として生きる(白岩玄)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiace9000
111
今旬68人の作家・エッセイスト・タレントさんの名を見ただけで、読書人なら読みたくなるアンソロジー集。’17年6月号~’24年秋号のJAF Mate掲載エッセイ+書き下ろし4編。『幸せってなんだろう』をテーマに、解釈や定義、過去や日常の些細な所感あるいは目標や希望まで、切り口は実に様々なれど筆者それぞれの「視座」と「書き味」が掌編でも十分堪能させる巧さは、さすが! そのあたりが一流です。ノスタルジック味合いの町田さん加藤さん、なるほど!のブレイディさんヤマザキさん、響いた!鴻上さん藤崎さんらが私的◎でした。2025/02/08
花ママ
62
68人の方々の幸せの形が1冊の本に。読みながら、やはり十人十色の幸せの感じ方があるんだなぁと思いました。で、自分の思う幸せとは・・家族共々健康で、大好きな本がいっぱい読めることかなぁ。2025/05/05
たかこ
62
作家さんの数!顔ぶれ!豪華!!『JAF Mate』で掲載されていたもの。『シアワセの変遷』江國香織が一番印象に残った。自分の事を思い返してみても、年齢のよって何が幸せかは違う。歳を重ねて、「しあわせを自分の外側に求めてはいけないことがわかった。…私は自分が朝起きるだけで嬉しい。雨ならば雨が降っていることが嬉しく、晴れならば晴れていることが嬉しい。自分に五感があって、きょうも世のなかを観察できる…」。私も若い頃は誰かが幸せにしてくれると思っていた。今になってやっと、幸せは自分で気がつくものだとわかってきた。2025/04/24
シャコタンブルー
62
幸せは人それぞれ。何気ない日常のひと時に幸せを感じたり、旅先での出来事から幸せを見つけたりと様々だ。当然のことだが誰かに押し付けられた「幸せ」ではなく自分で感じた「幸せ」だからこそ尊い。堂場瞬一「食べる幸せと痩せる幸せ」体重計に乗って、前日より減った瞬間の喜びには共感した(笑) 白岩玄「父として生きる」父親の墓参りでの2歳の息子さんのエピソードは可笑しくも切なく心に染み入るようだった。鷲田清一「幸せは小刻みに」普通に生活していることの幸せを嚙み締めた。どのエッセイも素敵でこの先何度も読み返したい。2025/02/12
pohcho
59
JAFの会員誌『JAF Mate』の超人気連載(日本で一番発行部数が多い雑誌なんだって。初めて知った)68人によるそれぞれの幸せのかたちについてのエッセイ。江國さんが若い頃、毎晩七、八時間お風呂場で過ごしていたという話にびっくり(お風呂好きなのは知ってたけど、まさかそこまでとは)中島京子さんの「幸せは細部に宿る」にいたく共感。宮下奈都さんの文章、久しぶりで嬉しい。最後の辻村さんのゆるぎなさも素敵。2025/03/10