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出版社内容情報
生と死の境界が曖昧になり抜け出せなくなっていく…。
古都鎌倉には猫にまつわる古くからの噂があるーー鎌倉のどこか
にある「化猫倶楽部」に行けば、いなくなった猫に会えると。マヤとガ
クトが働く「かまくら猫倶楽部」には、今日もまた、その噂を頼りに人が迷いこみ、物語を語り出す。それが、猫の百物語の一灯になるとも知らずに…。
人と動物、この世とあの世。意識と無意識の境界に現れる怪異譚第2巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
天の川
42
五十嵐さんの作品は細かな描き込みの美しい絵と難解な話に溺れそうになるのだけれど、本作は読みやすい♪と思いきや、徐々に本領発揮。「かまくら猫倶楽部」で客が語る失せた猫の話は話しっぱなしで解決にはつながらないが、鎌倉の持つ歴史的背景から彼岸と此岸を行き来する猫たちの姿にぞわりとする。常連客有紗はのほほんとした人物なのかと思えば…エピソード0で無意識に導かれたのだと。どんな展開になるのか、とても気がかり。2024/12/11
阿部義彦
21
早いものですねー。五十嵐大介さんがレディースコミックに連載してる『かまくらBAKE猫倶楽部』の2巻がもう出ました!前の巻からの続きの江戸時代の二匹の猫達の話もあっさりと片付き、再び現代のオムニバス形式に戻ります。予想以上に緩やかにそして、あちこちに寄り道しながら話はすすみます。後半ではエピソード0として、お手伝いの常連有紗の大学時代の不思議な体験と二人の猫男との初めての出会いの時の事が描かれます。まだまだ先は長そうです。猫は言葉を使わずに物事を適切に処理する。言葉とは何とも不自由なものなのか?2024/10/17
ぐうぐう
16
「猫と関わることで感覚のチューニングがズレることがあります」「人間の五感では触れられない世界への」「猫は扉のようなものなのかもしれません」確かに、猫といるとそのような感覚に陥ることがある。「鎌倉はあの世とこの世の境界があいまいな土地なんだ」確かに、鎌倉に行くとそのような感覚に陥ることがある。異界(鎌倉)への扉(猫)。つまり猫と鎌倉は、やっぱり相性が良いのだ。2024/10/27
しましまこ
15
日常に潜む怪異、「これは夢だ」山猫さんカッケー2024/10/14
Bo-he-mian
13
ようやく書影が上がったので感想を(爆)。第1巻のラスト・過去編の続き、マヤとガクトの出逢いエピソードが描かれるのはもちろんだが、第1巻に収録されなかったエピソード0、有紗と2人(?)の猫との出逢いが明かされる。連載開始前のパイロット版的な読み切りなので、本編より有紗ちゃんがちょいエロなんだよね(笑)。あと、この巻からじわじわと五十嵐テイストが浸透しはじめる。「言葉」に囚われてしまった人間という生き物が、いかに「真理」から遠ざかってしまったか、いまだ言葉に支配され続けるネット・スマホ・SNS文化への警鐘。2024/10/14