出版社内容情報
・私たちの頭の中では、ことばに対してどのような処理が行われているのだろうか?
・頭の中で(いままさに)行われている処理は、コンピュータによって再現できるのだろうか?
これらの問いに、ことばの意味を計算する2つのアプローチ(計算言語学と統計的言語処理)から挑む!
【言語処理学会前会長 乾健太郎先生推薦!】
本書は、ChatGPTで周知となった「ことばのテクノロジー」としての自然言語処理と、哲学・数学・論理学から「ことばをサイエンスする」計算言語学との架け橋となる教科書である。
どちらの世界も知り尽くした第一線の若手研究者が基礎から最先端までを妥協なしに書き上げた。
骨太だが、豊富な例とかみ砕いた説明が読者の背中を押してくれる。
生成AIを作る人使う人はもちろん、「ことばを数学する」と聞いて心がざわつくようなすべての人に届けたい。
【主な内容】
第1部 ことばの意味を計算するには
第1章 はじめに:文の容認可能性
第2章 ことばの分析から解析へ
第2部 計算言語学からみた,ことばの意味を計算するしくみ
第3章 形式統語論の考え方
第4章 形式意味論の考え方
第5章 形式意味論の準備:集合論
第6章 形式意味論の準備:記号論理学
第7章 形式意味論に基づく含意関係の計算
第8章 組合せ範疇文法に基づく意味合成
第9章 イベント意味論と推論
第10章 談話意味論
第3部 自然言語処理からみた,ことばの意味を計算するしくみ
第11章 分布意味論
第12章 ニューラル言語モデル
第13章 大規模言語モデル
第14章 分布意味論の特性と問題点
第4部 学際的視点からみた,ことばの意味を計算するしくみ
第15章 古典的計算主義とコネクショニズム
第16章 深層ニューラルネットの体系性の分析
第17章 計算言語学と自然言語処理の融合の展望
目次
第1部 ことばの意味を計算するには(はじめに:文の容認可能性;ことばの分析から解析へ)
第2部 計算言語学からみた、ことばの意味を計算するしくみ(形式統語論の考え方;形式意味論の考え方 ほか)
第3部 自然言語処理からみた、ことばの意味を計算するしくみ(分布意味論;ニューラル言語モデル ほか)
第4部 学際的視点からみた、ことばの意味を計算するしくみ(古典的計算主義とコネクショニズム;深層ニューラルネットワークの体系性の分析;計算言語学と自然言語処理の融合の展望)
著者等紹介
谷中瞳[ヤナカヒトミ]
博士(工学)。2018年東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻博士課程修了。理化学研究所革新知能統合研究センター特別研究員、東京大学大学院情報理工学系研究科講師を経て、東京大学大学院情報理工学系研究科准教授(卓越研究員)。理化学研究所革新知能統合研究センター客員研究員も兼任。計算言語学や自然言語処理に関する研究に従事し、2022年に船井研究奨励賞、2024年に文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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愛楊
tyfk
さいもん