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出版社内容情報
2025年 2月11日 15時07分、「南海トラフ巨大地震」発生。
居合わせた老人を助けようとした結果、名古屋港で津波に飲み込まれてしまった主人公・西藤 命(さいとう めい)。
自らの甘い判断が招いた最悪の状況の結末は……。
いつか必ず起こる未曽有の災禍。そのとき、いったい何が起きるのか?
どうすれば、生き延びることができるのか?
綿密な取材に基づいて描かれた「いつか起こる震災のリアル」。
これは、「そのとき」が来る前に知っておかなければならない「現実」。
さらに第2巻には、備え・防災アドバイザーの高荷智也氏による防災対策ガイドを26Pの大ボリュームで収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっちゃん
40
ガス漏れ、火災、寒さなど、地震と津波から生き延びてもまだまだ命の危険にさらされ続ける。津波にもいろいろなパターンがあるのは知らなかった。「見えない津波」なんてちょっと油断しているうちに詰みそう。救助がすぐに来るはずもないしどうやって生き延びればいいのか読みながら息が止まりそうになる。けがをした老人が足手まといになるが、自分もそうなる可能性があると思う。読むと怖くなるけれど、巨大地震注意情報が出た今だからこそ目を背けてはいけない内容だった。2024/08/09
ヒデキ
33
読み始めた次の日が、九州の地震で 著者のことが、取り上げられていました。 現実の生活の中で自分が、この状況に陥ったらと 考えるのと この話って、割と防災の対策がされていると思っている 港区(名古屋)でこんな状況になるのかと思うと ・・・ 自分の身は、守りたいですね2024/08/12
り こ む ん
11
1巻よりも…かなりエグい。表現がいまいち違う気もするけれどエグい。本震直後のぐちゃぐちゃな世界。何がどうなってこうなったんだ?現実を受け入れなきゃならないのに受けられない混乱と恐怖。それでも冷静な判断と行動を求められる。東日本大震災でもあの時もこんな事がいっぱいあったのだな…本当に、ただただ恐怖。ただただ不安。ただただ混乱。無駄に怖がってはいけないのは理解できるし、その為の備えであるけど…素直に率直に怖いものは怖い!生き抜く自信も無い。2024/11/14
TAKA0726
11
名古屋近郊の自衛隊の拠点は守山・小牧・春日井・豊川・岐阜・浜松・久居。工場が集中し油槽所が多い名古屋港周辺は津波により大量の重油が海へ流出、プロパンガスの発火で大規模な津波火災が心配。火事で恐ろしいのは煙、特に黒い煙は一酸化炭素濃度が高く低い姿勢で避ける。タオル等で口を覆う時は濡らすと息苦しさが増すので乾いた物を利用。火災避難で扉を開けるときは手の甲で軽く扉に触れ温度を確かめる。扉を開けて一気に酸素が流入するバックドラフトも注意。人体は水分量が多いため燃えるのに時間がかかり焼死は苦痛、火山灰はガラスの破片2024/09/08
くろねこ文学
4
南海トラフ大地震被害をリアルに描く作品。今回は地震、津波発生後の火災からの避難がメイン。主人公のヒューマニズムによって、仲間を見捨てないという流れは、映画などでよくあるが、主人公補正が効かず、別の仲間が大火傷をおってしまう。フィクションだから、こうして気楽に批評できるが自分が実際同じ場面に遭遇したらと思うと恐ろしい。巻末の防災の心得などの情報も非常に有益。一家に一冊持つべき危機管理マニュアル。 2024/08/08