出版社内容情報
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
映画「若き見知らぬ者たち」
2024年10月11日公開予定
【出演】磯村勇斗×岸井ゆきの×福山翔大
【原案・脚本・監督】内山拓也
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
芥川賞候補「オン・ザ・プラネット」の著者が描き切る、鮮烈な人間ドラマ。
静かな怒りを、彩人は感じていた。
亡き父の借金。難病の母の介護。
先が見えない日々の中、昼も夜も働き続ける。
幾重もの困難に遭いながらも、弟や恋人、友人らの支えで、なんとか生活を送っていた。
だが、ある夜、思いもよらぬ暴力が降りかかる――。
目を背けたくなる痛みに対峙する、鮮烈な一作。〈文庫書下ろし〉
内容説明
亡き父の借金を背負い、難病の母を介護する彩人。息の詰まるような生活に蝕まれながらも、弟や恋人と小さな幸せを掴みたいと願っている。しかし、親友の結婚を祝う宴会が催された夜。彼らのささやかな日常は、思いもよらぬ暴力によって奪われてしまう―。芥川賞候補「オン・ザ・プラネット」の著者が描き切る、鮮烈な人間ドラマ。
著者等紹介
島口大樹[シマグチダイキ]
1998年、埼玉県生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。2021年、「鳥がぼくらは祈り、」で第64回群像新人文学賞を受賞しデビュー。同作が第43回野間文芸新人賞候補となる。’22年、「オン・ザ・プラネット」が第166回芥川賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆーや
3
しんどい作品を読んでしまったね、これが映画なのすごい。もがき続けることしかできない彩人のお花が届いたのがせめてもの救いかな、しんど2024/10/20
JUN
3
報われないひよっこの二人2024/09/05
Caa Naa
2
芥川賞候補になった作家さんとあり、文章がくどく使われる言葉も難しかった。そこがストーリーの重苦しさをさらに増強させていた。介護・残された借金返済・家族の繋がり…全てが読んでいて息苦しかった。負のスパイラル。2024/10/04
きのこの日
1
苦しい本だった。なんというか最近にしては珍しい、純文学然とした文章の本だと思った。なんか久しぶりにこのような本を読んだ。一文一文にすべて粘りけがあるというか深い影を秘めているというか陰影がある。難しくて読みづらいけど心に深く染み入ってくる言葉たち。どうすれはこんな文章かけるんだろう。 これを磯村くんが映画でやってると思うとめちゃくちゃ観たい。観ればよかった。 2025/01/12
のん
0
どのように世界を眺めているか認識しているかなんて他人には分からない。誰かに伝える術など無く、言葉もあまりにも脆い。(p17) この格闘技に全く無知の為、試合のシーンは想像力不足で🙇♀️💦💦2025/06/01