ブルーバックス<br> 島はどうしてできるのか―火山噴火と、島の誕生から消滅まで

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ブルーバックス
島はどうしてできるのか―火山噴火と、島の誕生から消滅まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065365649
  • NDC分類 453.8
  • Cコード C0244

出版社内容情報

世界でも珍しい新たな火山島の出現は、島を知り地球を知る研究材料の宝庫。小笠原諸島で2013年、旧西之島沖の噴火によりできた島はどんどん大きくなり、旧西之島をのみこみ成長中であることがニュース映像などで紹介された。島ができていく過程を見られる貴重な場所として、様々な分野の研究者からも注目されている。本書では、西之島をはじめ多くの島の上陸調査も行ってきた著者が、できたての島でなくては見ることのできないこと、そこからわかる地球のダイナミズム、今後西之島はどのように変化していく可能性があるのか、などを解説する。また、西之島以外の国内外の特徴的な島について噴火や成長の過程での地質現象についても紹介する。
前半では島の誕生から成長までにどういう現象が起こっているのかを中心に、後半では島の成熟から崩壊などの過程を中心にさまざまな島の事例をあげながら話を進めていく。

内容説明

アクセス困難な島にも上陸調査!西之島ほか島形成の地質現象に迫る。多様ななりたちの島々は地球を知る格好の場所。そこには、火山噴火の爪痕があり、溶岩流、噴煙、火砕流、岩屑なだれ、津波、カルデラ崩壊といった激しいプロセスがあった。誕生を目撃した西之島、大量の軽石が漂流した福徳岡ノ場、全欧で航空機のキャンセルが相次いだアイスランドの火山噴火、日本にも津波が到達し地球規模の影響を生じたトンガの噴火、などトピックの科学的解明にも挑む。

目次

第1部 島の誕生から成長へ~「若い島」では何が起こっているのか(目のあたりにした火山島の誕生―西之島ができていくプロセスを目撃できる幸運;成長し続ける火山島―西之島の噴出したての岩石から見えてきたもの;海底火山の爆発的噴火―派手な噴火と短命な島だった福徳岡ノ場;薩摩鬼界ヶ島沖に出現した新島―人が住む場所近くの海域噴火に目を向ける;何が火山噴火の様式を決めているのか;噴火による破壊と創造―地球規模の影響を及ぼすクラカタウの大噴火;古代文明滅亡の謎を秘めたエーゲ海の火山島―サントーニ;巨大化した火山島「西之島」―マグマの変化で噴火様式が激変;溶岩流・噴煙・火砕流―火山の成長を支える、多様な表面現象)
第2部 島の成熟から崩壊へ~「変化し続ける島」を探る(街を丸ごと飲み込んでしまう火山灰―活動を続けるモンセラート;江戸時代の山体崩壊と大津波の痕跡―日本海に浮かぶ絶海の孤島「渡島大島」;噴火で再び無人島に―戦争から立ち直った小島、アナタハンの災禍;海域火山の密集地帯で何が起きているのか―北マリアナ諸島;岩屑なだれ・津波・カルデラ崩壊―火山噴火が生み出す破壊的な表面現象)

著者等紹介

前野深[マエノフカシ]
1978年、東京都生まれ。東京大学地震研究所准教授。2006年、東北大学大学院理学研究科地学専攻博士課程修了。博士(理学)。東京大学地震研究所助教、日本学術振興会海外特別研究員(英国ブリストル大学客員研究員)などを経て2017年より現職。専門は火山学。火山の地質や物質の情報にもとづき、火山噴火に伴う諸現象や堆積物形成のプロセス、噴火様式や推移の多様性の原因、噴火履歴を明らかにする研究を進めている。2016年には御嶽山噴火(2014年)の噴火過程を詳細に明らかにした研究で日本火山学会論文賞を受賞。2016年と2019年には西之島で上陸調査を実施している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やいっち

41
つい先日読了した田村 芳彦著『大陸の誕生 地球進化の謎を解くマグマ研究最前線』(ブルーバックス)に続く関連書。日本近辺に限らず地球環境が怪しくなっている気がするので。温暖化すると大地が緩みプレート境界の歪もタガが外れやすくなるはず。 2024/08/13

禿童子

34
劇的な噴火の一部始終がサーチされた西之島、大量の軽石漂着でその名が知られた福徳岡ノ場についての詳しい解説が読めて満足。日本以外の地中海サントリーニ島、インドネシアのクラカタウ島、カリブ海モンセラート島、南太平洋アナタハン島など著者が現場に立った火山島の多さに圧倒される。海底火山から島の形成と崩壊に至る多様な噴火形式と山体崩壊、津波などの災害についての新鮮な情報が得られたのは有益であった。同じ火山でも噴出するマグマの組成が変化し、海水との相互作用で噴火形式が多様に変わることを知ったのは目からウロコであった。2024/09/02

でんすけ

9
さまざまな火山の成り立ちや島や山体の現在の様子、噴火の仕方、山体崩壊の経緯など、幅広く取り扱う。カタカナ語や専門用語も多く正直読みづらい。西之島をはじめさまざまなタイプの火山を取り上げていくため、どうしても地理的な説明を飲み込むだけで手一杯になる。というか全然理解していない。噴火にもさまざまな様式があり、それはマグマの成分や粘性が大きく関わる。マグマの成分なんて考えたこともなかった。あとは水。海底か水上か、マグマがどんな経緯で海水や地下水に触れるかで、爆発や噴煙の規模も変わってくる。2024/09/02

DEE

7
噴火によって島ができることもあれば、噴火でできた島が噴火で消滅することもある。同じ火山でも溶岩の成分が変わることがある。簡単な内容ではなかったが、火山国に住んでいる以上はどんな被害が起こりうるのか知っていてもいいと思う。2024/09/22

乱読家 護る会支持!

6
著者が実際に触れた火山を中心に、海域火山で何が起きているのか、火山島はどのようにできるのか、どのように崩壊していくのかを学ぶ。 ⚫︎海域火山の噴火を人の性格で表すなら、西之島のように時間をかけて新島を作る「呑気型」。福徳岡ノ場のように短期間で新島をつくってもすぐに消滅してしまう「短気型」。フンガ火山のように新島を形成するどころか既存の島を消滅させてしまう「潡情型」。 ⚫︎火山の噴火様式を大別すると火山灰や軽石などの火山砕屑物(火砕物)を生じる爆発的噴火と、溶岩流や溶岩ドームを生じる非爆発的(溢流的)噴火。2024/11/18

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