講談社学術文庫<br> 竹林の七賢

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講談社学術文庫
竹林の七賢

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  • サイズ 文庫判/ページ数 144p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065362280
  • NDC分類 125.2
  • Cコード C0122

出版社内容情報

◆◇自由に生きるって、こういうことなんだぜ!◇◆

儒教の権威が失墜し、政治社会が揺れ動くアナーキーな魏晋時代、自由闊達な思想が炸裂した!
詩を詠み、議論を戦わせ、楽器をかき鳴らし、そして心ゆくまで痛飲し、葛藤を抱えながら己の思想を貫こうとした彼ら。
権力に睨まれ刑死した者あり、敢えて世俗にまみれた者あり、いずれも激烈に生きたその群像を、シャープな筆致で簡明に描ききる!

中国史、中国思想に興味のあるものならば、「竹林の七賢」と彼らがおこなった「清談」というものについて、強い印象がのこっているだろう。
しかしながら、彼らがどのような背景をもつ思想家で、どのような知的交流をしたのか、具体的なことを知っているだろうか?
政治・社会が流動し価値観が変わりゆく時代にあって、それぞれの切実さをもって己の思想を生きた彼らは、いずれも「世俗を離れた、純粋な知的探求者」という一面的な見方ではとうてい捉えきれない思想家たちであった―
彼らの人間くさい生き様と、為した仕事のエッセンスを知る、とてもコンパクトで、楽しい一冊。

【本書「はしがき」より】
七人の人物が「竹林の七賢」という一つのグループにまとめられはしたものの、そのなかにはさまざまのタイプの人間が含まれていて実に個性豊かである。それだけではなく、一人の人間についても、その性向と行動とが一見すると矛盾するかのように思われる場合すらないではない。その点においてもまた、儒教が唯一絶対の価値の源泉であった漢代とは異なって、価値が多様化した魏晋の時代の一つの指標をみとめることができるのだが、「竹林の七賢」の面々は、ある場合には文学作品や哲学論文によって、ある場合にはそのライフ・スタイルによって、それぞれに強烈でしたたかな自己主張を行なったのである。

*本書の原本は、1996年に『風呂で読む 竹林の七賢』として世界思想社より刊行されました。

内容説明

漢王朝が滅亡し、儒教の権威が失墜、政治社会が揺れ動いた魏晋の時代。葛藤を抱えながら己の思想を貫こうとする者たちが集い、詩を詠み、議論を戦わせ、楽器をかき鳴らし、そして心ゆくまで痛飲して、交流をあたためた。権力に睨まれ刑死した者あり、敢えて世俗にまみれた者あり、乱世を激烈に生き抜いたその群像を、シャープな筆致で簡明に描ききる!

目次

序章 「竹林の七賢」と栄啓期像
第1章 「竹林の七賢」グループの誕生
第2章 見識と度量の人―山濤
第3章 〓康の「養生論」
第4章 方外の人―阮籍
第5章 劉伶の「酒徳頌」と阮籍の「大人先生伝」
第6章 広陵散―〓康
第7章 阮籍の「詠懐詩」
第8章 愛すべき俗物―王戎
終章 なぜ「竹林」の「七賢」なのか

著者等紹介

吉川忠夫[ヨシカワタダオ]
1937年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。専攻は中国史。京都大学人文科学研究所所長、花園大学国際禅学研究所所長、龍谷大学教授を歴任。京都大学名誉教授。日本学士院会員。文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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niisun

32
漢王朝崩壊後の魏晋時代、神仙の域に近づいた賢者7人。私が昔々、歴史の授業で習った中国の王朝は、殷・周・秦・漢・隋・唐・宋・元・明・清くらいですが、大陸の歴史モノを読むには、夏・殷・周・春秋・戦国・秦・前漢・新・後漢・三国・晋・南北朝・隋・唐・五代・宋・元・明・清・中華民国くらいの変遷がわかっていないと読むのが難しいですね。漢代までの王が重用してきた儒教の権威が失墜する乱世において、あるべき生き方を自らの一生で体現した彼らが、揃いも揃って酒を痛飲する呑兵衛というのが、同じく呑兵衛の私には好ましかったですね。2024/06/29

ひよピパパ

16
中国思想史の大家、吉川忠夫氏による「竹林の七賢」についての解説書。「竹林の七賢」と一括りにされる7人だが、政治に関わった山濤、王戎がいたり、死刑に処せられた嵆康がいたりと、それぞれに生き方や性格に違いがあったことが知れた。梅、蘭、菊、竹を「四君子」といわれていたとのこと。また、竹は北斗七星の精であるともいう。清潔で純粋なものの象徴として竹が捉えられていたとも。勉強になった。2024/08/11

kuroma831

14
吉川忠夫による竹林の七賢本。内容はかなりあっさり目で、エピソード紹介本という感じ。世説新語からの引用メインなので既知のエピソードも多かったが、嵆康や阮籍の著作や詩などは面白かった。魏晋易姓革命期だが政治史は少なく、神仙思想への憧れ、竹林の七賢に寄託された清談の理想という側面が多く語られる。個人的には山濤と嵆康の絶交書は嵆康刑死の前段でもあり、嵆康死後の山濤の計らいなども含めて大好きなエピソードだが、司馬氏簒奪の経緯等にはそこまで触れないので、いくつかのワードが紹介されるにとどまっており、やや残念だった。2024/06/30

大先生

11
3世紀頃の中国。実際に竹林に集まって七人で宴会をしていたわけではないんですね。「竹林の七賢」とされたのは、当時竹が清潔と純粋の象徴とされたから。世俗を離れて暮らしていたわけでもなく、きちんと役職に就いて、中にはかなり出世した者もいる。お気に入りは阮籍(げんせき)。自然な感情と真率な行為を尊び、偽善を憎んだ。好ましい同志には青眼で接し、唾棄すべき俗物(自然な感情を圧殺し、礼教に呪縛されて本来の自己を見失った者)には白眼で接したそうです。老荘的な理想を持ちつつ、現実と折り合いをつけながら生きた賢人たちでした。2025/01/02

電羊齋

10
「竹林の七賢」それぞれの生涯とエピソード、そして時代背景を紹介。終章ではなぜ後世に彼らが「竹林」の「七賢」としてまとめられたのかについて手短かながら考察している。やはり『世説新語』から引用される竹林の七賢の自由奔放なエピソードには憧れる。既存の価値観が揺れ動く魏晋時代の中で自由と自分らしさを貫こうとした彼らの生き方が、同じく既存の価値観が揺れ動く時代の中で生きる自分の心に響く。2024/07/06

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