講談社学術文庫<br> ベルクソン哲学の遺言

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講談社学術文庫
ベルクソン哲学の遺言

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  • サイズ 文庫判/ページ数 296p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065362273
  • NDC分類 135.4
  • Cコード C0110

出版社内容情報

フランスの哲学者アンリ・ベルクソン(1859-1941年)は、1937年2月8日に記した遺言状で「私は、公衆に読んでもらいたいものすべてを刊行したと宣言する」と断言し、生前に刊行した7冊の著書以外の死後出版を厳に禁じた。
ベルクソンが自身の著書として指定したのは、4冊の主著『意識の直接与件に関する試論』(1889年)、『物質と記憶』(1896年)、『創造的進化』(1907年)、『道徳と宗教の二源泉』(1932年)、2冊の論文集『精神のエネルギー』(1919年)と『思想と動くもの』(1934年)、そして『笑い』(1900年)である。現実には死後、遺稿集や書簡集のほか講義録まで出版された。それらが研究上、重要な資料をなすことは言うまでもない。だが、その一方で哲学者の遺志が無残なまでに裏切られたことも否定しようのない事実である。
本書は、どこまでも遺言状に忠実であろうとする。ベルクソンが自身の著書として指定した著作だけを愚直に、真摯に読んでいくこと。その当たり前の営みによってのみ浮かび上がるものがあることを、本書の読者は知ることができる。すでに定評を得た本書に新たな書き下ろしを加えた「完全版」を、ここに満を持してお届けする。

[本書の内容]
第I章 遺言状
1 生涯を貫くシンフォニー/2 単純なひとつの行為/3 自伝的遺書/4 哲学に欠けている「正確さ」
第II章 ほんとうの障碍物に出会う
1 「持続」は障碍物だということ/2 「持続」を語る困難/3 持続という問題への入口/4 予見不能であるとは
第III章 砂糖が溶ける時間
1 映画フィルムは回転する/2 砂糖水ができるまで/3 誤った回顧から解放されること
第IV章 直観が〈正確〉であること
1 思考を誂える/2 「直観」という努力/3 直観の対象/4 「直観」を定義する困難
第V章 〈記憶〉についての考え方
1 持続において思考する例/2 「記憶」と「過去」との関係/3 それ自体で在る過去/4 脳と記憶
第VI章 〈器官〉についての考え方
1 哲学はいかに〈努力する〉のか/2 持続において思考する例/3 器官としての「眼」/4 進化の原因としての持続
第VII章 持続が目指すところ
1 飛躍の結果としての人類/2 直観と本能/3 潜在的本能による仮構機能/4 持続において思考する例
第VIII章 哲学の目的
1 神秘主義と機械主義/2 〈停止〉を〈運動〉それ自体に送り返すこと/3 持続において思考する例/4 手仕事の効用、感覚の教え/5 〈深さ〉において思考する喜び
補 章 哲学の未来のために
1 科学の半身たるべき哲学/2 「共感」という事実/3 この地上に生きている哲学

内容説明

フランスの哲学者アンリ・ベルクソン(一八五九‐一九四一年)は、死の四年前に遺言状を書き、生前刊行した七冊の著書以外の死後出版を厳に禁じた。実際には守られることのなかったこの要請に、哲学者はどんな意図を込めたのか?七冊を真摯に読むことを通して、遺言状がもつ意味を明らかにし、ベルクソン哲学の真髄を示す。新稿を加えた決定版!

目次

第1章 遺言状
第2章 ほんとうの障碍物に出会う
第3章 砂糖が溶ける時間
第4章 直観が“正確”であること
第5章 “記憶”についての考え方
第6章 “器官”についての考え方
第7章 持続が目指すところ
第8章 哲学の目的
補章 哲学の未来のために

著者等紹介

前田英樹[マエダヒデキ]
1951年、大阪府生まれ。中央大学大学院文学研究科博士課程満期退学。広島大学助教授、立教大学教授を経て、立教大学名誉教授。批評家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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縞目

0
メロディとしての生、哲学。小林秀雄はベルクソンの「直観」を、吉田健一は「持続」をとったんだなと思った。2025/04/12

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