- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > 星海社FICTIONS
出版社内容情報
乙一史上初となる「館もの」本格ミステリ、堂々の落成!
ーー決して解かれえぬ謎と共に炎に包まれ、この世から消え去った「大樹館」。
この館に住み込みの使用人として働く穂村時鳥は、「これから起こる大樹館の破滅の未来」を訴えるおなかの胎児の声を頼りに、その未来を塗り変える推理を繰り返すがーー!?
内容説明
―決して解かれえぬ謎と共に炎に包まれ、この世から消え去った“大樹館”。この館に住み込みの使用人として働く穂村時鳥は、“これから起こる大樹館の破滅の未来”を訴えるおなかの胎児の声を頼りに、その未来を塗り変える推理を繰り返すが―!?乙一史上初となる“館もの”本格ミステリ、堂々の落成!
著者等紹介
乙一[オツイチ]
1996年、17歳で集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を『夏と花火と私の死体』で受賞し作家デビュー。2003年『GOTH』で本格ミステリ大賞を受賞。マンガや絵本の原作、アニメーション、映画、舞台の脚本執筆など、幅広いフィールドで創作活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
189
乙一は、新作中心に読んでいる作家です。 本書は、ゴーストハウス・ファンタジー・ミステリでした。 もう一捻り欲しかった気がします。 https://www.seikaisha.co.jp/information/2024/09/05-post-taijukan.html2024/11/06
いつでも母さん
133
胎児と会話しながらって感じは良かったんだけど・・申し訳ない。『乙一史上初となる❝館もの❞本格ミステリ、堂々の落成!』の帯に誘われたものの、私の読解力不足ゆえ面白さが掴めずただ字面を追う読書になってしまった次第。穂村時鳥が産んだ子はツバメと言う。。。2024/12/19
ちょろこ
111
イケる乙一の一冊。乙一としての幻想ミステリは自分にはイケる世界観だった。"大樹館"という奇妙な構造の館の住み込みの使用人女性が自分の子宮に宿る胎児と館で起きた殺人事件の真相を推理していくストーリー。終始幻想的でグレーのヴェールに包まれたような時間は本の世界にいる、そんな感覚になれるから好き。未来を知る胎児のメッセージを戸惑いつつもどう活かすのか…図解を含めきちんと根を張る真相の着地も良かった。物語の種を宿し産み出す場所、たいじゅ(大樹)館はじゅたい(受胎)とかけているのか、なんて思いも巡らせるのも楽しい。2025/03/12
星野流人
76
乙一さん史上初の“館もの”本格ミステリ。乙一さんには館ものみたいなガッツリ本格ってイメージはなかったので、どうなるんだろうな〜と思っていたのですが……いきなりお腹の中の胎児から声をかけられるところから始まり、「乙一すぎる!」となりました。設定からしてファンタジー色を絡めた物語でしたが、館内で起こる事件の真相や、胎児の知る世界とのズレの正体などは全て合理的に説明がつけられ、紛うことなきミステリ作品でした。館ものらしい遊び心を感じさせるトリックもあり、そもそも大樹を囲む螺旋状の館そのものがワクワクさせられます2024/10/20
aquamarine
71
乙一氏の初の館もの。大樹を囲むように建てられた大樹館に作家の主人をお祝いするためにやってきた家族。人が死に、館はほぼクローズドサークルに近い形で孤立する。視点は住み込みの使用人として働く穂村時鳥。この時鳥のおなかにいる胎児が未来から声をかけてくるという幻想的な設定が乙一作品らしい。紙魚に始まってさらにスープに活字が浮かぶ様子なども想像してドキドキする。それでいて館らしいトリックや仕掛けもがっつりなのだ。しかしそれゆえ、逆に好き嫌いは分かれるかもしれない。私はタイムパラドックスの扱い方も好みで十分堪能した。2025/02/22
-
- 和書
- 尾崎行雄民主政治読本