文化の脱走兵

個数:
電子版価格
¥1,672
  • 電子版あり

文化の脱走兵

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年06月18日 18時29分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065359662
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

本を片手に、戦う勇気ではなく逃げる勇気を。
言葉を愛する仲間たちに贈る、待望のエッセイ集。

「国でいちばんの脱走兵」になった100年前のロシアの詩人、ゲーム内チャットで心通わせる戦火のなかの人々、悪い人間たちを化かす狸のような祖父母たち──あたたかい記憶と非暴力への希求を、文学がつないでゆく。

「もし本が好きになったら──私たちがその人たちを見つけて、めいっぱい大切にしよう。世界中のたくさんの本を翻訳して、朗読して、笑ったり泣いたりしよう。」(「クルミ世界の住人」より)

紫式部文学賞を受賞したロングセラー『夕暮れに夜明けの歌を』の著者による、最新エッセイ集。

【もくじ】
クルミ世界の住人
秋をかぞえる
渡り鳥のうた
動員
ほんとうはあのとき……
猫にゆだねる
悲しみのゆくえ
土のなか
道を訊かれる
つながっていく
雨をながめて
君の顔だけ思いだせない
こうして夏が過ぎた
巣穴の会話
かわいいおばあちゃん
年の暮れ、冬のあけぼの
猫背の翼
あの町への切符
柏崎の狸になる
あとがき 文化は脱走する

【装幀】
名久井直子

【装画】
さかたきよこ

内容説明

紫式部文学賞受賞作のロングセラー、『夕暮れに夜明けの歌を』の著者による最新エッセイ集。「国でいちばんの脱走兵」になった百年前のロシアの詩人、ゲーム内チャットで心通わせる戦火のなかの人々、悪い人間たちを化かす狸のような祖父母たち―。あたたかい記憶と非暴力への希求を、文学がつないでゆく。

目次

クルミ世界の住人
秋をかぞえる
渡り鳥のうた
動員
ほんとうはあのとき…
猫にゆだねる
悲しみのゆくえ
土のなか
道を訊かれる
つながっていく
雨をながめて
君の顔だけ思いだせない
こうして夏が過ぎた
巣穴の会話
かわいいおばあちゃん
年の暮れ、冬のあけぼの
猫背の翼
あの町への切符
柏崎の狸になる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

124
新作エッセイ。ロシア関係者としては時節柄戦争のことが多い。 エッセイもやはり良いなあ。 本が好きな人の顔、ていうのがあるんじゃないか、て、いいなあ。2024/10/15

アキ

102
「夕暮れに夜明けの歌を文学を探しにロシアに行く」が素晴らしかったので、エッセイを読んでみました。ロシアがウクライナに侵攻したのが2022年2月で、その年の6月「クルミ世界の住人」から今年の4月まで群像に連載されていた文章。著者の幼い頃から文学好きであったこと祖母の新潟での思い出、好きなロシアの詩、猫好きで鯨も好きな話など、穏やかで温かく、それでいて芯のある生き方をされている方だと感じました。文章も読みやすく、品があり、思いやりに満ちていました。そして柏崎に住むとは。とても真似できないストイックな方ですね。2024/08/18

pohcho

63
ロシアに暮らす普通の人々は強制的な動員に怯え、困惑と苦悩の日々を送っている。権力者は愛国教育のためにあらゆるものを利用するが、本を読む力があれば政府の嘘や欺瞞に簡単に気づける「文学大学時代の友人に、この戦争に賛成している人など一人もいない」という言葉が力強かった。「巣穴の会話」もとても好き。匿名の顔が見えない場所でだけ交される本音の会話。ロシア人もウクライナ人もその他の国の人々も皆、誰も戦争なんて望んでいないんだよね。そして最後に柏崎の話が出てきて驚いた。今後の活動を楽しみにしている。2024/09/14

もぐもぐ

55
いかにも奈倉さんらしい文学へのまっすぐな愛が溢れていて、読んでいて心地の良いエッセイ。引用されている詩も素敵。国という行政単位を超えて「好き」を分かちあう、それが平和へと繋がっていってくれたら、という想いを感じました。とても不安定な世界情勢の中だからこそ、奈倉さんの穏やかな非戦を希求する言葉にほっとします。日常の出来事の話も面白かったです。とっても素敵な本でした。2025/03/29

はっせー

49
言葉の大切さについて書かれたエッセイになっている。時期としては2022年~2024年。ちょうどロシアがウクライナ進攻をしたタイミング。ロシアに留学していた奈倉さんにとってはなかなかコメントしずらい状況の中、思いを書いているかなと。またロシアの詩がめっちゃ刺さる!よすぎて何度も読み返してしまった!2025/01/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22011982
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品