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出版社内容情報
美術にまつわる犯罪を解決するために警視庁に新設された「美術犯罪課」。
その課長代理を命じられた森越歩未(もりこし・あゆみ)と唯一の部下・馬原茜(まはら・あかね)に初めて課された任務は、日本きっての名家・鷲ノ宮家による名画コレクションの巨額脱税疑惑。時価数百億円とも謳われるそのコレクションに出された鑑定結果は、なんと“すべてが贋作”だったーー!?
捜査を進める中、新たに浮かび上がった「絵の中で歳を重ねる美女」の謎に、美術犯罪課は芸術探偵こと神泉寺瞬一郎(しんせんじ・しゅんいちろう)の力を借りて立ち向かうがーー?
今と昔、真と贋とが絡み合う傑作美術ミステリ!
内容説明
美術にまつわる犯罪を解決するために警視庁に新設された「美術犯罪課」。その課長代理を命じられた森越歩未と唯一の部下・馬原茜に初めて課された任務は、日本きっての名家・鷲ノ宮家による名画コレクションの巨額脱税疑惑。時価数百億円とも謳われるそのコレクションに出された鑑定結果は、なんと“すべてが贋作”だった―!?捜査を進める中、新たに浮かび上がった「絵の中で歳を重ねる美女」の謎に、美術犯罪課は芸術探偵こと神泉寺瞬一郎の力を借りて立ち向かうが―?今と昔、真と贋とが絡み合う傑作美術ミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
59
老いる絵や総贋作の謎は過程を無視してなんとなくピンと来てしまうけど、それを通じての犯人の想いが深水さんの真に伝えたいことなんだろうと思う。美術関係が丁寧に描かれてて、コミカルなキャラ達で読みやすく入りやすいけど今はスマホですぐ調べられるとはいえ、少しでも絵が載れば良かったのにと一方的な想いが・・・(飛鳥部さんや御倉瞬介に慣れた奴はこれだから!)。しかし、大癋見警部の更迭と瞬一郎を刑事部全体でアドバイザーにしたいのも新設理由だとあっさり語ってるけど、大癋見警部の更迭だけは確実に叶うまい(笑)。2024/06/03
ハスゴン
24
流石、美術ミステリの第一人者で、コンパクトにまとまってまた読んでみたいです。2024/10/03
おうつき
16
名家が所有する絵画コレクションが全て贋作であるという疑惑と、年を取る絵の謎。贋作についての蘊蓄がこれでもかというくらいに散りばめられていて、知らない世界を覗く楽しさに溢れている。ミステリとしてのトリックは、細かい部分は抜きにしてこんな感じかなと察しはついてしまうが、その先のwhyの部分は心に訴えかけてくるものがある。ライトな語り口で読みやすかった。2024/11/04
だるま
13
警視庁に新設された「美術犯罪課」。そこに配属された森越歩未と部下の馬原茜に告げられた任務は、名家の鷲ノ宮家の名画コレクションの巨額脱税疑惑調査。捜査を進めると、完全保管された女性の自画像が老け顔に変わっている奇妙な謎に遭遇。2人はアドバイザーとして芸術探偵・神泉寺瞬一郎の力を借りるが・・・という書き下ろしミステリ。この探偵、実に懐かしい。復活めでたい。事件その物は短編小説並の規模で、名画の贋物に纏わる事件史や、巧妙な贋物の造り方など、知識の羅列で長編になっている感じ。謎解きも専門過ぎて「へー」で終わった。2024/07/25
ふう
12
なんだかんだ言ってかなり美術に詳しい歩未が配属されたのは警視庁に新設された美術犯罪課。初めての事件は名画コレクションのすべてが贋作か否かの調査で、その過程で美人画が偽物にすり替えられていた事件も発覚。贋作などのうんちくが面白く、途中で犯人に関してはどうでもいい気持ちにw 素人からしたらあーそうなんだというトリックだったけど油絵と日本画の違いがうまく活かされていて〇。黄色い表紙も星海社の青いスピンもいい。"芸術探偵"神泉寺また会えそうで楽しみ。2024/09/09