出版社内容情報
ワンチームで動物の健康を守る!
沖縄美ら海水族館の動物健康管理室は水族館のすべての生き物の健康を守っている。
本書は健康管理室で働く職員と、飼育員が一緒になって取り組んだ仕事を7つ紹介。
イルカの新人工尾びれプロジェクト、保護したウミガメを海にかえすまで、ホホジロザメの謎に迫る、マナティーの赤ちゃんの人工保育…
人間と動物の織りなす物語に感動しながら、科学的な知識もわかる盛りだくさんの本。
内容説明
沖縄美ら海水族館のすべての生き物の健康を管理する「動物健康管理室」。獣医師、動物看護師、検査担当者が飼育員といっしょに一つのチームとなって命を守る。ノンフィクションで届ける人間と生き物たちの七つのドラマ。
目次
第1章 沖縄美ら海水族館―飼育員とのチーム医療で命を守る
第2章 イルカ―世界一の治療を目指して
第3章 サミの人工尾びれプロジェクト―もういちど仲間と泳ぐために
第4章 ヒブダイ―けがをした魚を“熱帯魚の海”にもどすまで
第5章 ウミガメ―保護したウミガメを海にかえす
第6章 ジンベエザメ―海の生き物はなぞだらけ
第7章 ホホジロザメ―サメ研究っておもしろい
第8章 マナティー―赤ちゃん誕生
著者等紹介
岩貞るみこ[イワサダルミコ]
ノンフィクション作家、モータージャーナリスト。横浜市出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
82
児童書『しっぽをなくしたイルカ』から20年経った続編。美ら海水族館のお話▽[イルカ]治療1時間ルール[サミの人工尾びれプロジェクト]ブリヂストンの技術者との協力。まだ進行中[ヒブダイ]投薬と手術[ウミガメ]保護治療し海に還す[ジンベエザメ]水中で採血しエコーする超技術[ホオジロザメ]胎児の謎[マナティー]マナティの尾は団扇型。出産と育児苦労話▽ふりがなあり。水族館の仕事がよくわかる良本。2024.6刊2025/01/04
Die-Go
40
沖縄に存在する世界有数の大水槽を持つ美ら海水族館。水族館が海に生きとし生けるものへ貢献していることが分かりやすく述べられている。こういうところで働きたかったなぁ。★★★★☆2024/09/13
宇宙猫
20
★★★★★ 美ら海水族館で行われている健康管理に事例をまとめたもの。海の生きものは不明なことが多かったり、事例が少ないため、実験的治療にならざるを得なくて大変なことが良く分かる。マナティの赤ちゃんがヨモギが好きなのが意外。苦みが少ない種類とのことだが渋い好みだな。2024/11/23
kirinsantoasobo
18
図書館本。イルカ、ヒブダイ、カメ、ジンベイザメ、ホホジロザメ、マナティーの検査方法や治療、子育てなどについて丁寧に説明してくれています。水族館で働く獣医師、動物看護師、検査担当者、飼育員のみなさんが、愛情と責任をもって生き物の命と向かい合っている姿に、命の大切さを教えてもらいました。外部の方たちとの連携も素晴らしく、生き物にとってとても居心地のいい環境が作られているのがわかります。いつか生き生きと泳ぐ魚たちに会いに行きたいです。子供でも読めるようにまとめられているので、親子で読むのもオススメです。2025/02/11
こっそりアイス
6
子供向けの本とは知らず、表紙イラストが可愛かったので手に取った。沖縄美ら海水族館、とても魅力的でいつか行ってみたいけど、裏側では当然きらびやかなことばかりではないのだなぁ、と思った。一匹の魚の治療に年単位で取り組むなど、飼育動物を大切にしているのは素晴らしいと思う一方で、コスト的にはOKなのだろうか、と疑問は尽きない。ホホジロザメの妊娠の話は、読んでいてこちらも興奮する。魚なのに胎生で、子宮の中にミルクを出し、子宮の中に赤ちゃんの栄養としての卵を産む?神秘過ぎる。小学校の図書室に置いてあるといい本。2024/11/16