出版社内容情報
料亭から引き継いだ仕出し弁当も好評で、ようやく軌道に乗ってきた「ヒソップ亭」。ところが、今度は温泉旅館「猫柳苑」の客足が伸び悩み、恩人でもある幼なじみの支配人夫婦の力になりたい店主の章は、かつてパティシエを目指していた安曇が弁当にそえるスイーツの人気ぶりに注目し――。
えっ、スイーツ!?
ヒソップ亭がカフェ開!? 甘辛両党、いらっしゃい!
『ひとり旅日和』の著者の人気シリーズ最新作、文庫書下ろしで登場!
内容説明
料亭から引き継いだ仕出し弁当も好評で、ようやく軌道に乗ってきた「ヒソップ亭」。ところが、今度は温泉旅館「猫柳苑」の客足が伸び悩み、恩人でもある幼なじみの支配人夫婦の力になりたい店主の章は、かつてパティシエを目指していた安曇が弁当にそえるスイーツの人気ぶりに注目し―。
著者等紹介
秋川滝美[アキカワタキミ]
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。同年10月、『いい加減な夜食』(アルファポリス)で出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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しんごろ
159
軌道に乗ったヒソップ亭。でも猫柳苑が客足が伸び悩み、共存共栄とはなかなかいかない。頼もしい仲間が加わり、ヒソップ亭はもちろん猫柳苑の売り上げと在り方について、物語は進む。いろいろアイデア、企画は浮かんでいるけど、企画倒れは避けてほしいところ。章も勝弥も、お互いに働きすぎないよう気を利かせてる。うむ、これぞ友情だ。そんな話ばかりだから、ヒソップ亭での美味しい料理とお酒、客のやりとりの話は少なめで、個人的には残念だったかな。それでも読んだ後は、温泉に行きてえと!なるのである。2025/04/26
ゆみねこ
77
シリーズ第3弾。老舗料亭から引き継いだ仕出し弁当が好評で店の経営が順調なヒソップ亭、ところが本体である温泉旅館・猫柳苑の客足が伸び悩み苦境に。常連客の高橋が定年を機にスタッフとして加わることになり、安曇のスィーツが人気を呼び、猫柳苑でデザートプランを始めて客足が戻ってくる。責めの姿勢で経営は上向き、安曇も正社員に。さて、アフタヌーンティーは上手くいくのか?次巻のお楽しみ。2024/07/19
真理そら
60
ヒソップ亭は仕出し弁当も好調で軌道に乗っている。が、素泊まりの猫柳苑は伸び悩んでいる。仕出し弁当の隙間埋めのための小さなデザートが思いがけず好評なので猫柳苑の庭にカフェを増設することになる(そんなに広い庭園があったことに驚く読者である)常連客の中の様々なスキルを持つ高橋さんがヒソップ亭のスタッフとして加わることになる。次作では、地味な雰囲気でスタートしたこのシリーズの新しい展開が見られそうで楽しみだ。2024/05/21
ポチ
47
ヒソップ亭、猫柳苑とも集客を増やす為、色々なプランを計画。安曇は正社員になり、常連の高橋も加わりスタッフも揃って来た!次巻が楽しみ。2024/06/20
Nyah
40
「ヒソップ亭」は、料亭から引き継いだ仕出し弁当が好評で、ようやく軌道に乗ってきた。世間が三年間旅行に出られなかった反動で豪華な旅館に客足が向くのか、温泉旅館素泊まりの「猫柳苑」の客足が伸びない。どうやって集客するか?前巻までに始めた弁当につけていたデザートが好評で、スイーツプランはどうか?ランチは?アフターヌーンティーは?夕飯再開?いろいろあるなか、贔屓客の高橋が退職後手伝うことになり、安曇を正社員にすることになり‥。🎂🧁🍪🍨 酒より甘物でした。2024/09/23