出版社内容情報
歴史小説界、最注目の逸材、
3年半ぶりの新作!
戦国屈指の「懐刀」には、
誰にも言えない夢があった――。
片倉小十郎景綱が伊達政宗を支え続けた、
その理由とは?
秀吉の逆鱗に触れ、家康には妬まれる。
「天下人」たちに恐れられた奥羽の王、政宗。
秀吉から家臣にと乞われ、家康にも求められた、奥羽随一の智将、小十郎。
なぜ、ふたりは離れなかった?
身分の差をのりこえて、己の持つ智と力、すべてを政宗に捧げた男が、最後に辿りついた境地とは。
「歴史」を知っているからこそ、
この物語は、胸にしみる――。
内容説明
秀吉の逆鱗に触れ、家康には妬まれる。「天下人」たちに恐れられた奥羽の王、政宗。秀吉から家臣にと乞われ、家康にも求められた、奥羽随一の智将、小十郎。なぜ、ふたりは離れなかった?身分の差をのりこえて、己の持つ智と力、すべてを政宗に捧げた男が、最後に辿りついた境地とは。「歴史」を知っているからこそ、この物語は、胸にしみる―。
著者等紹介
佐藤巖太郎[サトウガンタロウ]
1962年、福島県生まれ。中央大学法学部卒業。2011年、「夢幻の扉」で第91回オール讀物新人賞を受賞。2016年、「啄木鳥」で第1回決戦!小説大賞を受賞。2017年、単行本デビュー作『会津執権の栄誉』が第157回直木賞の候補に。同作で、第7回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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イトノコ
25
キンドル。戦乱の続く奥州で、神職の子として生まれた片倉小十郎。ある日出会った僧から、戦乱を治めるには力のある大名の統治が必要だと説かれ、伊達家嫡男、梵天丸に出仕する。/佐藤さんの作品としては珍しく普通の作品だった。伊達政宗を戦乱を治めるある種の手段とする小十郎のキャラと、タイトルを合わせて、ラストで小十郎の思惑を超えて飛躍する政宗…と言う展開かと思ったが、まあ普通の小十郎視点の政宗小説で終わってしまった感がある。たしかに僧の正体は意外だったが、だからといって、ねえ。期待値が高すぎたかな。2025/04/19
はちこう
16
伊達政宗の参謀、片倉小十郎の視点から、伊達家の歩みと戦国の世が描かれている。直江兼続のような華々しさはないかもしれないが、秀吉からスカウトされた(政宗への忠義から断っている)という説もあるし、江戸幕府誕生の影の功労者とも言え、「独眼竜政宗」から40年近く経っているということで、小十郎が主人公の大河ドラマ化を期待してしまう。若き小十郎が天海と接点があったという設定など一部創作と思える部分はあるが、概ね史実に沿っているように感じた。本書を通じて俄然伊達政宗への興味が増加した。2025/02/24
いつかはビーエム
9
好きな武将の一人ですので 読ませて頂きました。 伊達政宗の懐刀。2024/07/18
fukufuku
7
佐藤さんで小十郎といえば、片倉景綱だ。いまだにマイ・ベスト大河が独眼竜の私には垂涎の人物である。片倉小十郎が梵天丸の側近となるところから江戸幕府が開かれる直前までの物語。最近の研究による新説は存じない古い頭には、いくつかの逸話が覆ったり覆らせずに奥行きを持たせたりしながら物語は進行する。物語冒頭に登場した若き小十郎が出会った修験者の正体が最後に効いている。2024/11/09
ちゃんどら
6
主人公は伊達政宗の右腕、片倉景綱。政宗の傅役となる所、摺上原、北条討伐と奥州仕置き、関ヶ原と4つの場面を描く。主人公はあくまで片倉景綱なので伊達政宗の描写は控えめです。なんとなく英雄像として描かれやすい伊達政宗を神格化する事なく片倉景綱の懐刀ぶりがしっかり描かれています。もうちょい政宗の活躍があっても良かったですけどね。2024/06/25
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