出版社内容情報
社会のルールはどのように決めるべきか?
すべての人が納得できる正義はあるのか?
現代政治哲学の起点となった主著『正義論』を平易に読み解き、ロールズ思想の核心をつかむ!
【本書のおもな内容】
●「多様性を認めながら対立をなくす」ことのジレンマ
●ロールズが語った正義の構想は綺麗事なのか
●「力こそは正義」は根本的な誤解である
●画期的な思考実験「無知のヴェール」
●「誰もが納得する格差」はあり得るのか?
●自尊心がなければ自由になれない
●「正義は人それぞれ」と言っていられない理由
●現代的にアップデートされた社会契約論
●ロールズがたどり着いた「公正としての正義」
多様性の尊重と対立の回避のどちらかを諦めるのではなく、両方を取るためには、社会の構造(仕組みやルール)についての、何かしらの工夫が必要です。そして、そのような工夫を見つけ出すことこそが、ロールズの課題でした。『正義論』においてロールズが取り組んだのは、まさにこの問題、すなわち、人々が多様なアイデンティティをもっており、正義についても異なる意見を持っている、ということを前提にした上で、それでも正義が成立するとすればどのようなものとなるのか、という問題です。
はたして私たちは、社会の中の答えのない対立を、乗り越えることができるのか。その問題を解く手掛かりが、ロールズの『正義論』の中にあります。これから全四章に分けて、そのことをみなさんと一緒に見ていきたいと思います。――「はじめに」より
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内容説明
社会のルールはどのように決めるべきか?すべての人が納得できる正義はあるのか?現代政治哲学の起点となった主著『正義論』を平易に読み解き、ロールズ思想の核心をつかむ!
目次
第1章 助け合って生きていく上での対等な足場をつくる(ロールズの人生;正義とは何か―社会にとってなくてはならないもの ほか)
第2章 みんなが納得できる正義を見つける―公正としての正義(前章の内容の確認;合意という観点(一)―みんなが納得して受け入れられればよい ほか)
第3章 自由と平等のための正義を組み立てる―正義の二原理(前章の内容の確認;正義の二原理の定式化 ほか)
第4章 自由な生活に必要なものを見極める―自尊の社会的基礎(第一章から第三章の内容の確認;尺度の問題―人々の状況の良し悪しをどう判断するのか ほか)
著者等紹介
玉手慎太郎[タマテシンタロウ]
1986年、宮城県生まれ。現在、学習院大学法学部政治学科教授。東北大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。専門は倫理学、政治哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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