講談社現代新書<br> 今を生きる思想 ジョン・ロールズ―誰もが「生きづらくない社会」へ

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講談社現代新書
今を生きる思想 ジョン・ロールズ―誰もが「生きづらくない社会」へ

  • 玉手 慎太郎【著】
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  • 講談社(2024/04発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 128p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065354629
  • NDC分類 311.1
  • Cコード C0210

出版社内容情報

社会のルールはどのように決めるべきか?

すべての人が納得できる正義はあるのか?

現代政治哲学の起点となった主著『正義論』を平易に読み解き、ロールズ思想の核心をつかむ!



【本書のおもな内容】

●「多様性を認めながら対立をなくす」ことのジレンマ

●ロールズが語った正義の構想は綺麗事なのか

●「力こそは正義」は根本的な誤解である

●画期的な思考実験「無知のヴェール」

●「誰もが納得する格差」はあり得るのか?

●自尊心がなければ自由になれない

●「正義は人それぞれ」と言っていられない理由

●現代的にアップデートされた社会契約論

●ロールズがたどり着いた「公正としての正義」



多様性の尊重と対立の回避のどちらかを諦めるのではなく、両方を取るためには、社会の構造(仕組みやルール)についての、何かしらの工夫が必要です。そして、そのような工夫を見つけ出すことこそが、ロールズの課題でした。『正義論』においてロールズが取り組んだのは、まさにこの問題、すなわち、人々が多様なアイデンティティをもっており、正義についても異なる意見を持っている、ということを前提にした上で、それでも正義が成立するとすればどのようなものとなるのか、という問題です。

はたして私たちは、社会の中の答えのない対立を、乗り越えることができるのか。その問題を解く手掛かりが、ロールズの『正義論』の中にあります。これから全四章に分けて、そのことをみなさんと一緒に見ていきたいと思います。――「はじめに」より



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100ページで教養をイッキ読み!
現代新書の新シリーズ「現代新書100(ハンドレッド)」刊行開始!!

1:それは、どんな思想なのか(概論)
2:なぜ、その思想が生まれたのか(時代背景)
3:なぜ、その思想が今こそ読まれるべきなのか(現在への応用)

テーマを上記の3点に絞り、本文100ページ+αでコンパクトにまとめた、
「一気に読める教養新書」です!
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内容説明

社会のルールはどのように決めるべきか?すべての人が納得できる正義はあるのか?現代政治哲学の起点となった主著『正義論』を平易に読み解き、ロールズ思想の核心をつかむ!

目次

第1章 助け合って生きていく上での対等な足場をつくる(ロールズの人生;正義とは何か―社会にとってなくてはならないもの ほか)
第2章 みんなが納得できる正義を見つける―公正としての正義(前章の内容の確認;合意という観点(一)―みんなが納得して受け入れられればよい ほか)
第3章 自由と平等のための正義を組み立てる―正義の二原理(前章の内容の確認;正義の二原理の定式化 ほか)
第4章 自由な生活に必要なものを見極める―自尊の社会的基礎(第一章から第三章の内容の確認;尺度の問題―人々の状況の良し悪しをどう判断するのか ほか)

著者等紹介

玉手慎太郎[タマテシンタロウ]
1986年、宮城県生まれ。現在、学習院大学法学部政治学科教授。東北大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。専門は倫理学、政治哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

逆丸カツハ

35
至極常識的な感覚から明晰に正義について語られている印象。自分のnoteに書いていた論考は何一つ自明なものは存在しないという前提からいこうとしていたけど、そういった感覚を忘れてはいけないな。概ね好意的に思えたが、原初状態を考えるときに国家を超えた枠組みにならなかった理由が知りたいと思った。どの国に生まれるかも隠して物事を選択したほうが、より正義に近いよう思う。どういう理由があるのだろうか。2024/06/28

buuupuuu

22
『正義論』の解説として、自分が今まで読んだものの中では一番分かりやすかった。たとえば、「正義」ということでロールズが何を論じようとしているのかということや、なぜいきなり正義の原理について考えるのではなく、その選択のための手続きから話を始めなければならないのかということについて丁寧な説明がなされており、ロールズの意図が分かりやすい。手続きの公正さと正義の原理の平等主義的な性格など、こんがらがりそうなところも明快に書かれている。自尊心がなぜ必要不可欠なのかということについての解説も分かりやすかった。2024/05/09

あきあかね

20
 ロールズは『正義論』の中で、人々の自由と平等を大切にする社会が、正義にかなった社会であると主張する。 ロールズが示した最も有名な概念が「無知のヴェール」である。あたかもヴェールを被ったように、性別や人種、宗教、資産の多寡など、人びとが自分の置かれた立場について何も知らない状況で、社会のルールを検討する。例えば、自分が裕福か貧困か分からなければ、貧困対策にお金をかけない社会のルールは選ばれないように、無知のヴェールの下では、一部の人にのみ大きな不利をもたらすルールは選択されないという。⇒2024/07/04

しんすけ

19
 ジョン・ロールズについても書かれているが、『正義論』の概要を著した本として読むのが正しい読み方だろう。その概要も的を得たものになっている。  この類の本は対象をなぞっているものが多いが、本書は短い文章で下記を納得させてくれる。  ●無知のヴェール  ●基本材としての自尊心  ●公正としての正義  ―「無知のヴェール」の解説に下記があった。 「人はじぶんにとって都合のようルールを求めることができません」 ぼくも『正義論』を読んだときに、似た気持ちを持ったものだった。2025/04/01

Nさん

9
2024年刊行。講談社「今を生きる思想」シリーズ。現代リベラリズムの基本軸ともいえる思想を、主著『正義論』に絞り、そのエッセンスを解説した一冊。入門書でもあり、復習にも役立つ。ロールズの「無知のヴェール」下の「原初状態」での合意というアイデアは説得力があるように思う。また「善に対する正(公正さ)の優先」という考えも「多様化する善」に対する、「正」の価値を示す根拠となり得るのではないだろうか。また「社会的基本財」としての「自尊(心)」についても着目している。単なる財の再配分に収斂しない大切なポイントだろう。2024/05/24

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