出版社内容情報
致命的な心の傷を、人はいかにのりこえうるか?
ささやくような美しい声で、答えてくれる物語。
(川上弘美 / 作家)
旅をするとき、人は同時に、命を見つめているのではないか。
(西加奈子 / 作家)
この“旅”の体験と記憶は、いつまでも失われない。
自分もいつかは“最高の旅”を誰かとしてみたい。
人生に終わりはないのだ。
(小島秀夫 / ゲームクリエイター)
あらすじ
「若年性アルツハイマーと宣告された男性、26歳。人生最後の旅の道連れ募集」。エミルは病院と周りの同情から逃れるため、旅に出ることにした。長くても余命2年。同行者を掲示板で募集したところ、返信が届いた。「高速道路の三番出口で待ち合わせしよう。こちらは、つばの広い黒い帽子にゴールドのサンダルに赤いリュック。どう?」。現れたのはジョアンヌと名乗る小柄な若い女性。自分のことは何も語らない。2人はとりあえず、ピレネー山脈に向けキャンピングカーで出発することにした。それは、驚くほど美しい旅の始まりだったーー。
爽やかな筆致で描く、命と愛、生きる喜びについての感動大長編。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
91
読書メーターさんに応募して初めて当選して送られてきた本です。ありがとうございます。今まであまり応募はしていなかったのですが、未刊(25年9月に2冊で発刊予定)ですが1冊のプルーフ本(800ページ強)ということで楽しませてくれました。読みやすく、26歳の男性が若年性アルツハイマーの診断を受け、最後の旅の同行者を募集してキャンピングカーで旅行していきます。同行者は若い女性で訳ありですが、この主人公やその女性の過去などが語られていき、最後は寿命が尽きますが、希望を与えてくれるような終わり方でした。いい本です。2025/06/30
さぁとなつ
26
読書メーターの献本プレゼントで当選し、本日送られてきたプルーフ本です (図書館から借りている本が渋滞状態で、本書は今すぐには読めませんが、がんばって読みます!なのでこれは決意表明です) フランスの作家の翻訳本 若年性アルツハイマーの青年が逃避目的の旅への同行をインターネットで募集したところからはじまる 読み進みたいが、あと10日で返却しなくてはならない本が数冊あるため(どれも半年以上待った本なので読まずに返すわけにはいかない) 読み終えましたら、感想を書き換えます とにかく、献本は当たるものだと知りました2025/06/24
ももすけ
23
読書メーターで当たりました!2025/07/16
ぶぅすけ
17
読書メーター献本でいただきました。 上下巻合体で818ページ…凄いボリュームでしたが読みやすくて、先が気になり3日で読んでしまいました。 感想は下巻を読んでから→2025/07/13
とく たま
6
余命2年の宣告を受けて、携帯の電源を切りキャンピングカーで最後の旅に出る?! そこにはSNSで募った黒い帽子と黒い服で身を包んだ表情の欠けた華奢な女性が同乗していた?!旅の途上で出会う優しさと、次第に明らかになる女性の苦しみ哀しさ、自然と人の美しさに触れ、それぞれの心が昇華されて行く✨ 病状は進みやがて・・・・ 短い時の長い物語に、気持ちをゆらゆらさせながら、ちゃんときれいに読み終った。 2025/07/29
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