モーニングＫＣ 大きくなったら女の子 〈１〉

御厨稔

講談社（2024/04発売）

• サイズ コミック判／ページ数 192p／高さ 19cm
• 商品コード 9784065352847
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

「あなたたちは誰でも女の子になる可能性があります。」

この世界で、人類は最初はみな男として生まれる。そのうち身体が大きく育った人だけが次第に女性化！
たくさんのかわいい男の子と恋愛したり、「女らしい頼りがい」を発揮することを、当然のように期待されることになる。
これは、そんな世界で、思い通りにならない「身体」とか「モテ」とか「友情」とかに振り回されながら、なんとか自分らしくサバイブする女の子たちの物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[空のかなた]

「人間はみな男性として生まれ、身体の大きい10％が14歳～20歳頃に女性として性転換する」「男性器が縮小し、子宮や乳房が発達」「一妻多夫制」。女性に性転換すると能力に関係なく仕事も待遇もUPするが、胸は大きい方がいいと言われる。女にならない男性は見かけは女のままで、性転換した「女」に対して、一生懸命可愛くして魅力をアピールする。今の世の中の男女格差、女らしさや男らしさの押し付けというモヤモヤを、反転しながら突き付けるこの展開は、男性には理解されづらいだろう。敢えてこの手法を選んだ著者に天晴。

2025/07/25

[かやま]

すべての人間が男として生まれ、そのうちの体の大きな1割が女に性転換する世界の話。以前デビュー作である読み切り版を読んだことがあったけど連載になってたのね。外見がこちらの一般的な男女と真逆なので、脳内で男と女を逆に変換したりしなかったりして読むのでちょっとややこしい。もやっとする展開が多いので話の終わりくらいはスッとして読み終えたいな。

2024/04/27

[龍田]

全員男性として生まれ体格が良い個体が女性に。小椋アカネ先生の『彼女になる日』見たいな感じか。女性と男性の外見がこっちと逆。確かに利点はあるけど。ジェンダーとか難しい。ネット読切の夢先輩の幼少期、こっちで言う所の跡取りの胤として優秀で弁えた男性がモテるのか。

2024/06/24

[たけのこ]

この世界では基本全員女の子のような見た目の男の子（身体的には男性か？）として生まれ、体格のいい子は成長すると「女の子（体も女性）」になり、扱いもリアルにおける男のようになり、希少性もあってモテるし男性ジェンダーが強調される女性に……っていまどっちだ？

2024/05/02

[とんび]

男として生まれ背の高い人だけ思春期に女性へ変わる、というハタ的人類を描いたジェンダーSF。 2回の読み切りを経て連載へ。 社会的に求められる形が強く、非常に寓話的だけど、読んでいて男女が混乱するところ含めて仕掛けな感じ。

2025/05/11