講談社学術文庫<br> 存在と思惟―中世哲学論集

個数:
電子版価格
¥1,210
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

講談社学術文庫
存在と思惟―中世哲学論集

  • ウェブストアに7冊在庫がございます。(2024年04月29日 23時54分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065352625
  • NDC分類 132
  • Cコード C0110

出版社内容情報

本書の著者クラウス・リーゼンフーバー神父(1938-2022年)は、フランクフルトに生まれ、1958年にカトリックの修道会であるイエズス会に入会したのち、1967年に来日して長年にわたり上智大学で教鞭を執りました。ドイツ哲学に深い造詣をもつばかりか、西田幾多郎をはじめとする日本の哲学思想に通じていた著者は、西洋中世の哲学・神学について研究し、あるいは教育するとともに、一般向けの講座を精力的に行って多くの日本人に親われました。
しかし、専門論文が多いこともあってか、一般向けの著作はほとんどなかったと言わざるをえません。古代から現代に至る西洋哲学全体に対する該博な知識と透徹した理解に基づいた知恵の結晶を多くのかたに触れていただく機会になることを願って、ここに学術文庫オリジナルの精選論文集をお届けします。
以下の目次にあるように、本書で中心的に選ばれたのは、著者にとって重要な研究対象であるトマス・アクィナス(1225頃-74年)をめぐる論考です。「言語」、「存在」、「神」という哲学にとっても神学にとっても最重要の概念を正面から取り上げ、トマスの論を精緻にたどるだけでなく、独自の読みを加えることで、そこに潜む可能性を最大限に引き出す――「思惟」というものの醍醐味がふんだんにつまった論考群は、読むたびに発見に満ちた宝と言えるでしょう。
惜しまれながら2022年に逝去したリーゼンフーバー神父の偉大な遺産を本書を通して知っていただけることを心から願っています。

[本書の内容]
中世思想における至福の概念
トマス・アクィナスにおける言葉
トマス・アクィナスにおける存在理解の展開
存在と思惟――存在理解の展開の可能性を探って
トマス・アクィナスにおける神認識の構造
神の全能と人間の自由――オッカム理解の試み

解 説(山本芳久)

内容説明

クラウス・リーゼンフーバー神父(一九三八‐二〇二二年)は、長らく上智大学で教鞭を執り、西洋中世哲学、さらには西田幾多郎などの日本哲学について研究と紹介に尽力し、この国に多大な貢献をもたらした。膨大な業績の中から、言葉、存在、神という重要概念をめぐるトマス・アクィナスに関する論考を中心に精選した初の文庫版による決定版論集。

目次

中世思想における至福の概念
トマス・アクィナスにおける言葉
トマス・アクィナスにおける存在理解の展開
存在と思惟―存在理解の展開の可能性を探って
トマス・アクィナスにおける神認識の構造
神の全能と人間の自由―オッカム理解の試み

著者等紹介

リーゼンフーバー,クラウス[リーゼンフーバー,クラウス]
1938‐2022年。フランクフルトに生まれ、ミュンヘン大学で哲学博士号を取得したあと来日、1969年から2009年まで上智大学で教鞭を執った。専門は、西洋中世哲学・神学、ドイツ観念論哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はるたろうQQ

1
極めて難しい書。何回も熟読すべしとの解説も頷ける。ただオッカムに関する「神の全能と人間の自由」は面白かった。恐らく誤読だと思うが、次のように理解した。神は全能であるが故にこの世界とは違った世界も創造し得たはずである。この世界は非必然的、偶存的である。ただ人間はこの世界に基づいた真善美に従って生きるしかないが、神は全能なるが故に異なる世界の真善美に基づいて恩寵を下すかもしれない。この神の自由な決定=恩寵に応えるために人間はその固有本性において無規定的でなければならず、その意味で自由でなければならないとする。2024/04/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21822105
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。