リーマンの牢獄

個数:
電子版価格
¥1,980
  • 電子版あり

リーマンの牢獄

  • ウェブストアに32冊在庫がございます。(2025年06月05日 03時27分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 432p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065350362
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

■これはノンフィクションです──2024年最大の問題作、ついに刊行!
371億円を詐取し、獄中14年。逃亡を指示した「共犯者」は忽然と姿を消した──。

無名のサラリーマンの人生を狂わせた「バブル」とは何だったのか? リーマン・ショック64兆円破綻のトリガーを引いた男、衝撃の手記。

文化勲章受章者・岩井克人氏推薦! 怒濤の442ページ

■男の人生は、バブル経済の通史であり、裏面史でもある

替え玉警官 海外逃亡 買春地獄 持ち逃げした共犯者 苛烈な獄中生活…マネーゲームの狂奔を描く昂奮ノンフィクション!

待っていた黒崎氏から僕が言われたのは〈ダブルベッドの上に帯封のついた現金5億円の札束を山積みにしてください〉という指示でした。黒崎氏が買ってきた黄色い箱に入った輪ゴムで、100万円を一つ一つ束ね直していく作業を3人で始めました──。(本文より)

■経済学者・岩井克人氏 推薦のことば

ある大商社の資金保証という虚構を種として、リーマン日本法人から371億円という巨額な出資を引き出すが、その焦げ付きがきっかけとなって、米国リーマン本社が倒産してしまう。全世界を大不況に陥れたあのリーマン・ショックの引き金を期せずして引いてしまった齋藤栄功氏の告白録。

山一証券から始まり、蔵相秘書、都民信金、医療機関、丸紅、メリルリンチ、ゴールドマン・サックス、リーマン・ブラザーズなどを次々と巻き込んでいくその活動の軌跡は、闇の女たちや高級車とも交差し、10億円入りのスーツケース、東京地検特捜部、海外逃亡、逮捕、報道カメラのフラッシュ、拘置所、裁判へと一気に降下し、14年にもわたる牢獄生活に至ってしまう。

80年代のバブルの狂乱からその崩壊を経て、失われた30年に入ってしまう日本経済。マクロの視点からは繰り返し語られてきたこの現代経済史を、ミクロの視点から小説のように語ってくれるこの告白録を読むことは、金融とは何かを改めて考えることにもなる。金融とは実体経済上に積み重ねられた精緻な仕組みであるが、その仕組みを実体経済に繋ぎ留めておくためには、たった一切れでも良いから、その中で活動している個人の倫理性が不可欠であるということを。

──岩井克人(経済学者 神奈川大学特別招聘教授、東京大学名誉教授)

■本書の内容
第1章 原点は山一證券
第2章 大洪水のあと
第3章 カネは蜜の味
第4章 「丸紅案件」の魔物
第5章 破局の足音
第6章 コンゲーム
第7章 海外逃亡
第8章 檻の中の蛙
第9章 われ深き淵より
エピローグ クロサギとのこと

内容説明

無名のサラリーマンの人生を狂わせた「バブル」とは何だったのか?リーマン・ショック64兆円の破綻のトリガーを引いた男、衝撃の手記。

目次

第1章 原点は山一證券
第2章 大洪水のあと
第3章 カネは蜜の味
第4章 「丸紅案件」の魔物
第5章 破局の足音
第6章 コンゲーム
第7章 海外逃亡
第8章 檻の中の蛙
第9章 われ深き淵より

著者等紹介

齋藤栄功[サイトウシゲノリ]
1962年、長野県生まれ。86年に中央大学法学部卒業後、山一證券入社。同社の自主廃業後は信用組合、外資系証券会社などを経て、医療経営コンサルタント会社・アスクレピオスを創業する。2008年に詐欺とインサイダー取引容疑で逮捕され、懲役15年の実刑判決を受け、22年6月に仮釈放された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

137
金儲けに執着する人の生き方を非難はしないが、金儲け自体が目的と化して手段を選ばなくなると暴走してしまう。実直な証券マンが山一破綻を契機に瞳が銭の色に染まり、詐欺に手を染めるプロセスが生々しい。ついには丸紅を舞台としたコンゲームを仕掛け、海外逃亡まで追い詰められていくのだから。詐欺で得た金を車や愛人に浪費してクロサギにも詐取された挙句、長い懲役刑に服する姿は金に呑まれた小市民の末路か。金はないよりある方がマシだが、身の丈に合わない金は無意味だ。金の使い方を勉強してから金儲けに勤しむわけにはいかないのだから。2025/01/19

ゴールドまであと935日

83
 読み終えて2ヶ月絶つと、詳しい内容は忘れてしまう。本で読んだことと,実際に体験したこと、いろいろあっても、月日が経つと、良かれ悪しかれ,歴史や思い出になってしまう。その瞬間を大事にしたい。元々、証券会社という金融のなかでも、厳しい業界であると思う。人生、楽な方へ走るけれど、その逆を歩んだ人々。面白いかもしれない、危ない、不確定要素がいっぱい、それを選んだ人たち、ある意味、羨ましい。木っ葉公務員で人生を送った人間からは、たいへんな仕事だと思う。公務員もたいへんなんだけど。鉄火場ではない。地道にやればいい2024/07/30

kawa

36
2000年代初め、丸紅を舞台とする大型詐欺事件「アスクレピオス事件」その犯人として懲役15年服役出所した斎藤栄巧氏が著者。知らなかった事件、氏が隣町出身ということにもびっくり。端緒となった案件は「えっ、これで騙されるの?」的お粗末さだと思うのだが…。金融界の雰囲気がこういうことだったのか、豪華なアクセサリーに目が眩んで脇甘だったのか。その後は自転車操業、直後に破綻した大手投資銀行・リーマンも多大な損害。バブルを経て金融マンとして伸し上がってきた著者の経歴や、金に群がる胡散臭い人々の生態も読みどころ。2025/03/27

雲をみるひと

30
15年前に巨額の詐欺事件を起こした当事者の回想記。事件を起こす前、作者が今はなき山一證券に勤務していた時代にも触れられていることもありかなりの大作で読み応えある。個人的に当該事件をある程度知っていることもあり楽しめた。一方で初見の人に誤解を与える可能性があると思われる表現が散見された。自分以外の当事者を実名で記載することにも賛否両論あると思われる。2024/12/15

キタ

28
山一證券が潰れた頃、丁度自分が働いてた同じビルに山一證券が入っていて、その後同じ場所はメレルリンチに変わったのを思い出した。その後、今回書かれている事件は全く記憶にない。簡単に言うとポンジスキームを用いて37億円詐欺事件を行なった事件を本人が手記している書。あんまり本人は事件について深層では悪いて思ってない雰囲気が滲み出ている感じがすごくした。クロサキ(仮名)が持ち逃げしたお金のその後とクロサキはどうなったかが気になる。2025/01/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21933234
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品