35年目のラブレター

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35年目のラブレター

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065348499
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

2025年3月7日 全国劇場公開される感動の実話が、一冊のノンフィクションに――。

今年(2024年)、米寿を迎えた西畑保さんは、奈良県に住んでいます。
和歌山県の山間で生まれ育った西畑さんは、小学2年生の途中から学校に通っていません。山間で高値で売れる木の皮を集めて貯めたお金だったのに、小学校で落とした財布は自分のものだと名乗り出たら泥棒扱いされたのです。貧しい暮らしの西畑さんが、そんなお金を持っているはずがないと、クラスメートも教師も彼を責めました。その一件があってから、西畑さんは学校に行くのをやめました。
中学校に通う年齢になって働きに出た西畑さんですが、その人生につきまとったのは、「読み書きができないこと」でした。
つとめた飲食店では、電話で受けた注文の内容をメモに記すことができず、職場の先輩からは「字も読めないやつ」と差別的な扱いをされました。
劣等感を抱き、結婚なんて夢のまた夢とあきらめていた西畑さんのもとに、お見合いの話が舞い込みます。読み書きができないことを隠して結婚した西畑さんでしたが、町内の回覧板にサインができず、妻の皎子(きょうこ)さんの知るところとなります。その事実を知った皎子さんは、西畑さんにこう声をかけました。
「ずっと、つらい思いをしてきたんやろな」
子どもも生まれ、孫も生まれ、還暦を過ぎた西畑さんの日常に、ある変化が訪れます。64歳になって、夜間中学に通うことに決めたのです。それは、読み書きのできない自分に長年連れ添ってくれた妻に、感謝の気持ちを伝えるラブレターを書くためでした――。

西畑さんの人生からは、たくさんのメッセージが受け取れます。「明るく、前向きに生きる」、「自分の人生を他人や環境のせいにしない」、そして「学ぶのに遅すぎるということはない」――。そんな西畑さんに毎日新聞論説委員である小倉孝保氏が寄り添い、これまで西畑さんが見てきた風景、抱えてきた思いを一冊の書籍にまとめました。それが『35年目のラブレター』です。

【映画化情報】
「35年目のラブレター」
2025年3月7日(金) 全国劇場公開
出演:笑福亭鶴瓶、原田知世 他  監督・脚本:塚本連平

内容説明

貧しさ故にいじめられ、低学年で小学校に通わなくなり、読み書きができないまま社会に出た西畑保さん。差別的な扱いを受け、言いしれぬ劣等感を抱いてきましたが、持ち前の明るさを捨てず、手に職をつけ、結婚して子育てをし、そして還暦を過ぎて夜間中学で読み書きを学び始めました。その理由は、最愛の妻にラブレターを書くためだったのです―。毎日新聞論説委員の著者が、西畑保さんに寄り添い、各メディアで取り上げられた実話を一冊のノンフィクションとして書きあげました。

目次

第1章 学校なんて行くもんか
第2章 ニワトリの恩返し
第3章 兄ちゃんと見た海
第4章 電話が怖い
第5章 いやしのホルモン
第6章 巻き寿司の少女とその家族
第7章 ぼくでも結婚できるんや
第8章 一人前の人間になりたい
第9章 自分の名前が書けた
第10章 35年目のラブレター
第11章 皎ちゃん、きれいやで
第12章 新型コロナ流行下の卒業式

著者等紹介

小倉孝保[オグラタカヤス]
ノンフィクション作家。滋賀県生まれ。1988年、毎日新聞社に入社。カイロ支局長、ニューヨーク支局長、欧州総局長、外信部長を経て論説委員。『柔の恩人「女子柔道の母」ラスティ・カノコギが夢見た世界』(小学館)で、小学館ノンフィクション大賞(2011年)、ミズノスポーツライター賞最優秀賞(2012年)をダブル受賞。2014年、乳がんの予防切除に道を開いた女性を追ったルポで日本人として初めて英外国特派員協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れもん

38
図書館本。映画化されると知り、借りて読んでみた。ノンフィクション物語。読み書きができない西畑さんの半生が書かれている。字が読めない書けないという大変さ、生きづらさは、計り知れないものだと思った。西畑さんの全てを受け入れる奥様の懐の広さに、西畑さんが夜間中学に通い読み書きを習うという挑戦に、そして夫婦愛に感動した。最後のラブレター、きっと奥様に届いている。天国で西畑さんをニコニコと見守っているんだろうな。2024/09/24

わむう

32
ノンフィクションですが小説のようにスラスラ読めました。家が貧しいことが原因でイジメられるため小学校に行かなくなる。そのため読み書きが全くできない。料理人として手に職をつけたが、やはり識字ができなければ他人に見下されることが多く、妻にも本当のことを告白できない。ある日、夜間中学の存在を知り、一から字を習うことに。理由は長年、寄り添ってくれた妻にラブレターを書きたいから。素晴らしい夫婦愛でした。2025/01/05

32
読み書きができない夫が、退職後に夜間中学に通い妻へのラブレターを書いたというノンフィクション。夫、西畑さんのノンフィクションではあるが、彼の目線での物語の形で幼少期からが綴られていく。長嶋茂雄と同い年だという西畑さん。日本は識字率が高いと認識していたが、高いとは、100%ではないことを私はよくわかっていなかった。西畑さんも小学校に通える機会はあったが、西畑さんが不登校になった過程は気の毒すぎる。担任に濡れ衣を着せられた為だった。学校には嫌な思いがあったのに、夜間中学で学ぶ喜びを得られて本当に良かった。2024/09/19

糜竺(びじく)

28
貧困ゆえに小学校も卒業出来ず、読み書きが出来ない状況になった西畑保さん。妻にラブレターを書きたい、その一心で60代で夜間中学に入った実話のお話。読み書きが出来ないゆえの苦労もあったけど、最期は心温まる気持ちになった。2025/03/02

ゆみ

21
昭和の戦中、田舎の貧乏暮らしであった西畑は小学校2年生までしか通っておらず、字の読み書きが出来ない。解説にもある様に、いじめ嫌がらせ貧しい辛い暮らしでよく自殺をしなかったなと。  この本は、書店で10才の末っ子が選んでくれて買ったもの。同じ10才の男の子が同じ日本でこんな暮らしを生き抜いてきたんだと思うと、壮絶な前半は可哀想で読むのが辛かった。2025/02/16

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