出版社内容情報
「相続が三代続くと財産がなくなる」とは、資産家や富裕層の間ではよく知られた言葉ですが、「何もしなければ、資産は受け継ぐだけで確実に目減りしていくといった意味合いを示します。
こうした目減りの原因は、主に相続税制によるものです。わが国の相続税率の高さは世界でもトップクラスであることから、ある程度の資産をお持ちの方は、相続をする度に財産の約半分が税金として流出することになります。また、その相続に際しては、家族の結婚や独立といった理由による相続分の流出がこれに加わります。
しかし、財産が失われてしまうのは、何もしなかった場合のことです。失わずに済むことをすれば、三度の相続を経ても、財産を減らすことはありません。財産を失わずに済む方々には、ある一定の特徴があります。本書ではそのメカニズムについて、次の3章構成で解説していきます。
第1章は、相続税制度と「家のあり方」について。財産や相続税を考える、または、それに取り組む際に、土台となる部分が家や家族のあり方なのです。
第2章は、資本主義経済のメカニズムについて。わかっているようで実はわからないのが、資本主義経済の基本構造です。20世紀の100年を振り返ると、先進国の資産は約1万数千倍に成長しました。私たちのフィールドは、約7年毎に2倍に成長する速度で変化を遂げてきました。この“7年で2倍”が20世紀のベンチマークです。本書では、これをヒントにします。
第3章は、「都心の一等地」の優位性について。都心一等地の優位性とは、1.ベンチマークと連動する成長資産であること、2.相続税から切り離された資産であることです。この二つを具体的にイメージしていきます。
先行きが不透明なこの時代において「大きな武器」を持ち、「相続によって断ち切られることのない資産」をつくるためのヒントを詰め込んだ1冊です。
内容説明
財産評価を9割圧縮できる最強の「成長資産」とは。資産家と経営者必読の新・相続対策入門。
目次
第1章 日本の未熟な相続税制度を考える(富裕層を苦しめる課税強化;相続税制度の実情;骨抜きになった相続税制度の変遷 ほか)
第2章 マネー・システムと付加価値を考える(マネーの本質とは何か?;ニクソン・ショックという「徳政令」;円高・円安という事象 ほか)
第3章 都心一等地の優位性を考える(世界の資本家が都心一等地に注目する理由;アベノミクスは不動産に何を与えたのか;経済衰退期の株と不動産 ほか)
特別対談 「成長する資産」の可能性(株式会社ボルテックス代表取締役社長兼CEO・宮沢文彦氏)
著者等紹介
芦原孝充[アシハラタカミツ]
芦原会計事務所所長、税理士。1962年、福島県会津の酒造家に生まれる。高校進学を機に上京し、慶應義塾大学大学院商学研究科を修了(経営学・会計学専攻)。コンサルティング会社勤務を経て、1993年に東京芝で税理士開業。長年、企業オーナーや地主への資産・税務コンサルティングに従事。とくに、都心一等地を利用した相続対策を得意とする。2007~2020年、拓殖大学商学部にて教鞭を執る。租税訴訟学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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