「くぐり抜け」の哲学

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065345948
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

出版社内容情報

触れるでも、素通りするでもなく、「くぐり抜け」てみる。
共感とも感情移入とも違う――それは、「他者」を理解するための新しい方法論。

現象学から文学、社会学、生物学、人類学、リハビリテーション医療、舞踏、ゲーム・プレイ、男性性――
現代社会の諸相に向き合い続けることで浮かび上がる「弱さ」の正体。
個の強さが要請される今、他者とかかわり生き抜くための哲学的逍遥。


他者をくぐり抜けて理解するということは、その他者の周辺/環境情報を知るにとどまらず、その他者とのかかわりの中で自分自身を作り変えていくことなのだ。自分の身体に自分のものではない経験があって、それが動き始める局面をくぐり抜ける。(中略)その自分の変化に応じて、他者との距離が認知的にも、行為的にも変化する。そのような経験を積み重ねていくのだ。(本文より)



~~~「くぐり抜け」の哲学  目次~~~

はじめに  ともに「くぐり抜ける」ために

1章 「くらげ」をくぐり抜ける――くらげの現象学
1.1 くらげの生にせまる
1.2 くぐり抜けの方法論:現象学というアプローチ
1.3 手を作ること
1.4 くらげの人文学史
1.5 踊るくらげと倦怠

2章 「現代社会」をくぐり抜ける――プレイとゲームの哲学
2.1 至高性のない世界へ
2.2 民主主義の他者をくぐり抜ける
2.3 傷つきしものはゲームを愛する
2.4 「人間のふるさと」へ向かって

3章 「男性性」をくぐり抜ける――新しい人間のふるさとへ
3.1 ゲームに傷つけられる
3.2 (再)プレイとゲームの哲学
3.3 共感できないものに近づく
3.4 マイクロ・カインドネスを信じる

おわりに くぐり抜けたその先へ
あとがき

内容説明

触れるでも、素通りするでもなく、「くぐり抜け」てみる。現象学から文学、社会学、生物学、人類学、リハビリテーション医療、舞踏、ゲーム・プレイ、男性性―現代社会の諸相に向き合い続けることで浮かび上がる「弱さ」の正体。個の強さが要請される今、他者とかかわり生き抜くための哲学的逍遙。共感とも感情移入とも違う、それは、「他者」を理解するための新しい方法論。

目次

1章 「くらげ」をくぐり抜ける―くらげの現象学(くらげの生にせまる;くぐり抜けの方法論:現象学というアプローチ;手を作ること;くらげの人文学史;踊るくらげと倦怠)
2章 「現代社会」をくぐり抜ける―プレイとゲームの哲学(至高性のない世界へ;民主主義の他者をくぐり抜ける;傷つきしものはゲームを愛する;「人間のふるさと」へ向かって)
3章 「男性性」をくぐり抜ける―新しい人間のふるさとへ(ゲームに傷つけられる;(再)プレイとゲームの哲学
共感できないものに近づく
マイクロ・カインドネスを信じる)

著者等紹介

稲垣諭[イナガキサトシ]
北海道生まれ。東洋大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程修了。文学博士。自治医科大学総合教育部門(哲学)教授を経て、現在、東洋大学文学部哲学科教授。専門は現象学、環境哲学、リハビリテーションの科学哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kuukazoo

14
「くぐり抜け」という言葉に惹かれ(他にも「隙間」とか「抜け道」とか好きなのだ)読んでみた。自分の経験を当てはめて誰かを理解した気になるのではなく、そういうものから距離をおき、自分の思い込みを解除しながら異なる身体と経験を持つ他者に近づくことが哲学者である著者の「くぐり抜け」であった。人はもうbrave worldでは生きられずルールのある「ゲーム」の世界で生きるしかないがそこでも弱い者は閉め出され取り残されてしまう(この本では主に男性に目が向けられている)。坂口安吾についての考察が面白かった。2024/05/22

タカナとダイアローグ

12
ドイツ語の「共感」をくぐり抜けとして訳出する試み。感情移入ではないやりかたで、他社の痛みを自分ごととして共有するような体験。P32 フッサールがくらげ論を書いていたらしい。弱さ、至高性、プレイとゲーム、男性性など。とくにグレーバーが官僚制のユートピアで論じていたという、「私たちは遊び=プレイを怖れているのだ」という観点が気になった。遊び苦手。ルールが明確なゲームにハマっちゃう心理はよくわかる。(たとえば、極端な例だけど監獄の明確なルールの方が生きやすい) 男女も複雑だし、世界情勢も…つかれるよね…2025/06/14

読書熊

4
あまり合わず、流し読み2024/03/28

秋田の読書会「あなたと推し本」(二代目)

1
読書会のビブリオバトルにて紹介された本。哲学の表題がついていますが、コミュニケーションの在り方を深く考えさせられる一冊2025/01/25

KJ

1
男性が「強さの膜」で覆い隠したい「弱さ」をくぐり抜ける。くらげはその中での好例(生物的な実態に反して弱さや性的なイメージが投影される)。現象学的なアプローチとはここでは「男性性についての理解と読み手自身の変容をもたらす」ことだと読み取った/弱さを見せられない、プレイを避けてゲーム一辺倒の社会は本当にそうだと思うが、解決策のひとつが「マイクロ・カインドネス」というまさに弱々しさを纏っている皮肉さ/クラゲや暗黒舞踏が(多分)好きで、(おそらく)繊細なところがある哲学の先生である著者、すごく良い人なんだろうなあ2024/04/22

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