講談社現代新書<br> 正義とは何か

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講談社現代新書
正義とは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065345856
  • NDC分類 158
  • Cコード C0210

出版社内容情報

何が「正しい」のか、わからなくなった時代に。
プラトン、カント、ベンサム、ロールズ……2400年にわたる知的格闘。
人生や社会に関わる切実な問いを、哲学者たちはこう考えた!

法哲学の第一人者があざやかに整理し、切れ味鋭く論じる、「正義」入門の決定版!


【本書の構成】

はじめに――いま、なぜ過去の正義論を見直すのか?
序章 正義論のさまざまなパターン――本書のねらい
第一章 正義とは魂の内部の調和である――プラトン
第二章 正義とは他の人々との関係において現れる徳である――アリストテレス
第三章 正義とは相互の利益になる契約を実行することである――ホッブズ
第四章 正義とは自然権の保護・実現である――ロック
第五章 正義とは慣習によって生じた財産権規則を守ることである――ヒューム
第六章 正義とは非難が適切であるということと権利の保護である――スミス
第七章 正義とは「定言命法」に従うことである――カント
第八章 正義とは功利の原理の一適用にすぎない――功利主義
第九章 正義とは社会制度の第一の徳である――ロールズ
あとがき――文献案内をかねて

内容説明

プラトン、カント、ベンサム、ロールズ…哲学者たちの思考をたどる旅へ。2400年にわたる知的格闘。人生や社会に関わる切実な問いを哲学者たちはこう考えた!

目次

序章 正議論のさまざまなパターン―本書のねらい
第1章 正義とは魂の内部の調和である―プラトン
第2章 正義とは他の人々との関係において現れる徳である―アリストテレス
第3章 正義とは相互の利益になる契約を実行することである―ホッブズ
第4章 正義とは自然権の保護・実現である―ロック
第5章 正義とは慣習によって生じた財産権規則を守ることである―ヒューム
第6章 正義とは非難が適切であるということと権利の保護である―スミス
第7章 正義とは「定言命法」に従うことである―カント
第8章 正義とは功利の原理に役立つ「かもしれない」ものにすぎない―功利主義
第9章 正義とは社会制度の第一の徳である―ロールズ

著者等紹介

森村進[モリムラススム]
1955年、東京生まれ。東京大学法学部卒業。一橋大学名誉教授、日本法哲学会前理事長。法学博士。専門は法哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

37
人生や社会に関わる切実な問い、何が「正しい」のかわからなくなった時代。哲学者たちが考える正義を法哲学の第一人者が切れ味鋭く論じた一冊。プラトンの魂の内部の調和、アリストテレスの他の人々との関係に現れる徳、ホッブズの相互利益になる契約の実行、ロックの自然権の保護・実現、ヒュームの慣習で生じた財産権規則を守る、スミスの非難が適切で権利の保護、カントの定言命法に従うこと、功利主義や、ロールズの社会制度の第一の徳など、哲学者それぞれが考える正義が紹介されていましたが、後に進むほど難解で初心者向けではなかったです。2024/02/25

tieckP(ティークP)

11
正義について専門家になる人の本はあまり読む気がしないのだけれども(それは本書でも述べられているとおり正義は他に優越する概念だから)、本書はリバタリアニズム推しではあるけれども、それぞれの立場にある程度距離を置いて相対的に正義を並べることに成功している。また、プラトンとスミス以外は主要著作さえ通読はしていないことを「はじめに」で述べる率直さも良い。カントやロールズへの手厳しさは学問的誠実さ以上におそらく反骨心からきていて、そこが読みにくさも生むが、知識を得る以上の読書体験の意義はむしろそこにある気もする。2024/09/10

まさにい

7
正義について西洋の哲学者の主張をまとめ分析した内容。正義とは、簡単に言えば正しい事なのだが、どの哲学者もこれをうまく説明は出来ていない。この本を読もうと思ったのは、憲法の公共の福祉の考え方を自分なりに考えようと思ったから。参考になるのは、ロールズの正義論であった。思うに、正義を主張する必要性は何処にあるのかをしっかりと把握する必要があること。つまり、正義は、行うことの正当性を確認する為のものであるから、主張している者(機関)の行為が正当化できるかをまず考えなければならないのではないかと思うのだが。2024/08/26

うえ

7
プラトンからロールズまでの正義に関する議論を精緻に纏めあげ自身の見解もふまえ、考察している。最新(良質な?)の議論が常に参照され、おそらくは著者新訳のパーフィットの大著ー三巻へと誘導しようという試みは概ね成功している。著者の語りも『自由はどこまで可能か』の頃よりはるかに説得的であるように思われる。とはいえロールズ以後の議論をある程度知っていないと何が問題であるのかは掴みづらいであろう。ただヒレル・スタイナーやマコーミックの議論も紹介しておりそれらも読みたくなる、ガイドとしても良書であった。2024/01/20

oooともろー

6
プラトンからロールズまでの正義論を概観しながらリバタリアンである著者自身の見解も述べる入門書。個人から出発するか社会的基盤・制度から考えるか。正義に最大限の価値を認めるか、単なる手段とみなすか。自分の立ち位置を考えることが重要。2024/05/25

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