出版社内容情報
「それでもヤクザになりたいという若い入門希望者は少なからずいる。警察から目を付けられるから、最近はあえて盃を与えず組員と同じ扱いにしているんだ」
警察の徹底した締め付けによって、車を買うことも、ゴルフをすることも、自分名義のスマホを持つことさえ許されない現代ヤクザ。
それでも覚醒剤、闇カジノ、風俗店など「シノギ」の道が途絶えることはない。
現実に、ここ数年暴力団員数の減少は止まり、増減なく横ばいになっている。
ヤクザ取材歴25年以上、暴力団組員、幹部、組長に取材を重ね、業界にパイプと人脈を持つ筆者が聞き出した肉声と本音。
暴力団組員は、実はその多くが国民健康保険に加入し、抗争でケガをしたときも、保険証を提示して治療を受けている。
また、ストーカーになった元組長、気に入った女性をホストクラブに連れていく理由、組長の妻と愛人の生態など、現代ヤクザのリアルに迫る。
誰もが知りたい以下の疑問に答える必読の一冊。
「みかじめ料」を払う店はなくなったのか?
バブル期のヤクザはどのくらい潤ったか?
「暴排条例」がもたらした壊滅的な打撃とは?
闇カジノはなぜ「おいしいシノギ」なのか?
コロナ後に覚醒剤密輸が激増したのはなぜか?
ヤクザはマイナンバーカードを持てるのか?
元総理秘書はなぜ暴力団に裏ガネを払ったのか?
歌舞伎町で「スカウト狩り」が起きた理由は?
ヤクザはどうやって女性を口説くか?
なぜ刺青を入れ指詰めをするのか?
内容説明
「みかじめ料」と新たなシノギ、抗争と拳銃、親分の愛人、芸能人との交際、半グレとの共生ほか。
目次
第1章 ヤクザと拳銃
第2章 掟破りのヤクザ
第3章 ヤクザの財布
第4章 ヤクザの女
第5章 刺青と指詰め
第6章 マル暴デカのプライド
著者等紹介
尾島正洋[オジママサヒロ]
ノンフィクション作家。埼玉県出身、早稲田大学政治経済学部卒業。1992年、産経新聞社入社。主に社会部で事件取材を続け、警察庁記者クラブ、警視庁キャップ、神奈川県警キャップ、司法記者クラブなどを担当した。2019年退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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