真実の口

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真実の口

  • いとう みく【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 講談社(2024/04発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065344118
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

夏の読書感想文全国コンクールの課題図書に作品が選ばれる常連であり、野間児童文芸賞、ひろすけ童話賞、河合隼雄物語賞など児童文学の主要な賞を続々受賞した、いとうみくによる書きおろし最新作。

中3の冬、受験を控えた青山湊(あおやま・みなと)、七海未央(ななみ・みお)、周東律希(すとう・りつき)の三人は、
祠の前にしゃがんでいる小さな女の子を見つけた。雪はやんだようだが、気温は下がっている。何もしゃべらず、動こうとしない少女を放っておけば、凍死してしまうかもしれない。三人が下した判断は、この子を交番に連れて行くというものだった。それから四週間後、校長室に呼ばれた三人を迎えたのは、警察官たちだった。適切な判断と思いやりに感謝状が贈られたのだ――。
高校生になった年の夏、三人はファストフードで再会する。七海が「これ見て」と出したスマホの画面には、親による子どもの虐待事件のニュースが映し出された。もちろん、あのときの女の子とは別人のニュースだ。しかし、三人それぞれがあのときの女の子の様子に不審なものを感じていた。名前や住所を尋ねてもけっして口を開こうとしなかったこと、交番に連れて行こうとしたとき暴れて抵抗したこと……。「もしかして、わたしたちすごい誤解をしてたってことはないかな」。警察から感謝状を贈られた三人は、自分たちの行動が間違っていなかったかをたしかめるため、あのときの女の子を探し始める――。

児童文学界のトップランナーが、人の善意とは、正しい行いとは何なのかを模索する高校生たちを描き切る。

内容説明

雪の降る夜、外で震えている幼い少女を交番に連れて行った中学生3人。感謝状まで贈られた彼らは、少女が見せた抵抗に違和感を抱いていた。少女を保護したことは、はたして「正義」だったのか―。坪田譲治文学賞、河合隼雄物語賞、野間児童文芸賞…数々の受賞歴を誇るトップランナー、いとうみく渾身の書きおろし。

著者等紹介

いとうみく[イトウミク]
神奈川県生まれ。『糸子の体重計』(童心社)で日本児童文学者協会新人賞、『朔と新』(講談社)で野間児童文芸賞、『きみひろくん』(くもん出版)でひろすけ童話賞、『あしたの幸福』(理論社)で河合隼雄物語賞、『ぼくんちのねこのはなし』(くもん出版)で坪田譲治文学賞を受賞。『二日月』(そうえん社)、『チキン!』(文研出版)、『天使のにもつ』(童心社)などが青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれた。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

95
塾帰りに迷子の女の子ありすを保護して警察に届け感謝状までもらった中三の3人、高校になり再びありすを見かけた彼らは当時からの違和感に気づく、助けた事は正しかったのか彼らは再び行動を起こす、大人は違和感に気づいても間違いかも、関わるのは面倒だと目をつぶる、若い彼らが気づいて行動を起こして良かったが一つ間違えれば彼らも犯罪者となり得る、そして委ねる大人を信用することができない今の世の中、親のためにも何より子供のためにも今のままの体制ではいけない、子供が甘えて我が儘がいえる環境を作ってあげる事が大切。2024/05/15

J D

74
 いとうみくさん、ハズレがない。湊、七海、周東の三人の行いが社会的に受け容れられるかどうかは、別として、こうまで未成年者にさせてしまう社会に今生きているんだなと強く思った。アリスのような子どもを見るたびに心が痛む。様々な人の言い分や人権といったものを認めていくとその歪が子どもに来る。そんなことを伝える作品にも取れた。大人は何してる!!といとうみくさんの怒りを感じた。虐待問題に関心がある人にはオススメです。2024/10/16

もぐもぐ

65
児童虐待の話。中学3年の三人が迷子の四歳児ありすを保護して警察に表彰されるが、三人がありすに抱いたわずかな違和感が徐々にある確信へと変わっていく。三人のとった行動は犯罪に問われかねない危うい事だけど、行動を起こした事には大きな意味があるし、何より大人が子供に信用されていない事が一番の問題。子供を取り巻く様々な社会課題がリアルに描かれていて考えさせらました。2024/08/01

sayuri

52
表紙はコンビニの前で一人ぽつねんと座り込む女の子。もうこれだけで切ない。物語は、半年ほど前のある雪の夜に、外で震えている少女に出会った場面から始まる。少女の名前は眞中ありす(4歳)。七海未央、青山湊、周東律希、中三の三人は凍死を心配し交番へと送り届け、その行動で後に感謝状を贈られる。だが彼等の中に引っ掛かっていた事、それが現実だと知った時、ありすの為に何が最善かを考え動き出す。警察や児相に連絡する事が正しいと思えなくなる社会では意味がない。見て見ぬふりをしなかった彼等に心打たれ大人がやるべき事を痛感する。2024/05/13

ひめか*

51
初読み作家さん。迷子になっている女の子・ありすを交番に連れていったことで、表彰された中学生3人が、自分たちの行動が本当に正しかったのか悩み始める。ありすを守りたい気持ちから、危うい行動を起こす3人にはハラハラするけど、10代の3人が、大人は信用できないからと、考えて行動したこと自体が頼もしく思えた。虐待を受けている子と母親の関係って難しい。絶対に離れて暮らすべきではあるが、血が繋がっていると愛がゼロというわけではない。自分勝手な母親…社会問題をテーマにしながらの青春物語で、これぞYAという感じで良かった。2025/03/04

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