真実の口

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真実の口

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065344118
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

夏の読書感想文全国コンクールの課題図書に作品が選ばれる常連であり、野間児童文芸賞、ひろすけ童話賞、河合隼雄物語賞など児童文学の主要な賞を続々受賞した、いとうみくによる書きおろし最新作。

中3の冬、受験を控えた青山湊(あおやま・みなと)、七海未央(ななみ・みお)、周東律希(すとう・りつき)の三人は、
祠の前にしゃがんでいる小さな女の子を見つけた。雪はやんだようだが、気温は下がっている。何もしゃべらず、動こうとしない少女を放っておけば、凍死してしまうかもしれない。三人が下した判断は、この子を交番に連れて行くというものだった。それから四週間後、校長室に呼ばれた三人を迎えたのは、警察官たちだった。適切な判断と思いやりに感謝状が贈られたのだ――。
高校生になった年の夏、三人はファストフードで再会する。七海が「これ見て」と出したスマホの画面には、親による子どもの虐待事件のニュースが映し出された。もちろん、あのときの女の子とは別人のニュースだ。しかし、三人それぞれがあのときの女の子の様子に不審なものを感じていた。名前や住所を尋ねてもけっして口を開こうとしなかったこと、交番に連れて行こうとしたとき暴れて抵抗したこと……。「もしかして、わたしたちすごい誤解をしてたってことはないかな」。警察から感謝状を贈られた三人は、自分たちの行動が間違っていなかったかをたしかめるため、あのときの女の子を探し始める――。

児童文学界のトップランナーが、人の善意とは、正しい行いとは何なのかを模索する高校生たちを描き切る。

内容説明

雪の降る夜、外で震えている幼い少女を交番に連れて行った中学生3人。感謝状まで贈られた彼らは、少女が見せた抵抗に違和感を抱いていた。少女を保護したことは、はたして「正義」だったのか―。坪田譲治文学賞、河合隼雄物語賞、野間児童文芸賞…数々の受賞歴を誇るトップランナー、いとうみく渾身の書きおろし。

著者等紹介

いとうみく[イトウミク]
神奈川県生まれ。『糸子の体重計』(童心社)で日本児童文学者協会新人賞、『朔と新』(講談社)で野間児童文芸賞、『きみひろくん』(くもん出版)でひろすけ童話賞、『あしたの幸福』(理論社)で河合隼雄物語賞、『ぼくんちのねこのはなし』(くもん出版)で坪田譲治文学賞を受賞。『二日月』(そうえん社)、『チキン!』(文研出版)、『天使のにもつ』(童心社)などが青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれた。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

107
YA。中3の冬、七海未央(ななみみお)と青山湊(あおやまみなと)と俺、周東律希(すとうりつき)は迷子の女の子を交番へ届けた。眞中(まなか)ありすは4歳で、雪の中ひとりで座り込んでいた。3人は警察から感謝状をもらう。半年後、湊はコンビニの前で母親に待たされているありすを見かけた。もしかしたら、ありすは母親に虐待されているかもしれない▽ありすの為ではなく、3人は自分自身の為に行動する。警察も児相も含めて”大人は信用できない”と判断した子供たちはどこへ向かうのか▽キビシイお話でした。2024.4刊2025/07/04

みかん🍊

97
塾帰りに迷子の女の子ありすを保護して警察に届け感謝状までもらった中三の3人、高校になり再びありすを見かけた彼らは当時からの違和感に気づく、助けた事は正しかったのか彼らは再び行動を起こす、大人は違和感に気づいても間違いかも、関わるのは面倒だと目をつぶる、若い彼らが気づいて行動を起こして良かったが一つ間違えれば彼らも犯罪者となり得る、そして委ねる大人を信用することができない今の世の中、親のためにも何より子供のためにも今のままの体制ではいけない、子供が甘えて我が儘がいえる環境を作ってあげる事が大切。2024/05/15

J D

75
 いとうみくさん、ハズレがない。湊、七海、周東の三人の行いが社会的に受け容れられるかどうかは、別として、こうまで未成年者にさせてしまう社会に今生きているんだなと強く思った。アリスのような子どもを見るたびに心が痛む。様々な人の言い分や人権といったものを認めていくとその歪が子どもに来る。そんなことを伝える作品にも取れた。大人は何してる!!といとうみくさんの怒りを感じた。虐待問題に関心がある人にはオススメです。2024/10/16

もぐもぐ

67
児童虐待の話。中学3年の三人が迷子の四歳児ありすを保護して警察に表彰されるが、三人がありすに抱いたわずかな違和感が徐々にある確信へと変わっていく。三人のとった行動は犯罪に問われかねない危うい事だけど、行動を起こした事には大きな意味があるし、何より大人が子供に信用されていない事が一番の問題。子供を取り巻く様々な社会課題がリアルに描かれていて考えさせらました。2024/08/01

えんちゃん

64
児童書だけどやっぱり大人にも問題提起してくるいとうみくさん。正義感溢れる感想を書きたくなるけど、社会が変わらなきゃとか、大人が考えなきゃとか、安全な位置から知ったように物申すのは何か違うなと。もしも目の前に虐待児童がいたら。実際どう行動できるのか。考えたけど全く自信がないよ。自分は駄目な人間だと思い知った。2024/06/03

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