講談社学術文庫<br> アテネ最期の輝き

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講談社学術文庫
アテネ最期の輝き

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065342770
  • NDC分類 231.7
  • Cコード C0122

出版社内容情報

紀元前338年、ギリシャ敗戦! その後「民主政」はどうなった?
教科書に載らない歴史の真実を明かす、第一人者によるアテネ「亡国」のドラマ。
 *
紀元前338年、アネテやテーベを中心とするギリシア連合軍は、フィリポス2世とアレクサンドロス率いるマケドニア軍に歴史的な大敗を喫した。アテネが誇る民主政はしかし、それを契機にかつてない平和と繁栄を謳歌する――。デモステネスら政治家たちの闘いの跡を追いつつ、アレクサンドロス躍進の陰で「黄昏」と呼ばれたアテネの実像を明らかにする、第一人者による画期の書!
 *
[目次]
はじめに
序章 「黄昏のアテネ」に迫る
 1 「黄昏のアテネ」とデモステネス
 2 「政治家」と「政治グループ」
第1章 決戦へ
 1 デモステネスの生きた時代
 2 デモステネスの前半生
 3 反マケドニアの政治家として
 4 「宿敵」アイスキネスとの対立
第2章 敗戦――マケドニアの覇権
 1 戦後処理
 2 デモステネスの活躍
 3 アレクサンドロスの時代の幕開け
 4 マケドニアの傘の下で
第3章 対決――「冠の裁判」
 1 裁判が始まるまで
 2 「弁論家の戦い」
第4章 平穏――嵐の前の静けさ
 1 デモステネスの隣人たち
 2 アテネ民主政の姿
 3 動乱の前ぶれ
第5章 擾乱――ハルパロス事件
 1 ハルパロス事件とは
 2 事件当時のアテネの情勢
 3 ハルパロス裁判
 4 裁判の背後の人間模様
第6章 終幕――デモステネスとアテネ民主政の最期
 1 民主政アテネの最後の闘い
 2 愛国者たちのそれぞれの最期
終章
 1 デモステネスの遺したもの
 2 「黄昏」の民主政
史料について
主要参考文献
関連年表
あとがき
学術文庫版へのあとがき

内容説明

紀元前三三八年、アテネを中心とするギリシア連合軍は、フィリポス二世率いるマケドニア軍に歴史的な大敗を喫した。アテネが誇る民主政はしかし、それを契機にかつてない平和と繁栄を謳歌する―。デモステネスら政治家たちの闘いの跡を追い、アレクサンドロス躍進の陰で「黄昏」と呼ばれたアテネの実像を明らかにする、第一人者による画期の書!

目次

序章 「黄昏のアテネ」に迫る
第1章 決戦へ
第2章 敗戦―マケドニアの覇権
第3章 対決―「冠の裁判」
第4章 平穏―嵐の前の静けさ
第5章 擾乱―ハルパロス事件
第6章 終幕―デモステネスとアテネ民主政の最期
終章

著者等紹介

澤田典子[サワダノリコ]
1967年、富山県生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、千葉大学教育学部教授。専門は古代ギリシア・マケドニア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さとうしん

12
デモステネスの生涯を軸に、カイロネイア以後のアテネの社会と民主政の終焉の過程を描く。デモステネスが当事者となった裁判、特にハルパロス裁判が対マケドニア政策といった政治的対立とは無縁の、積年の怨み辛みを晴らす個人的対立の場となっていたというのが面白い。しかし民主政転覆罪を名目とした裁判の頻発が民主政への傾倒の現れだったというのはどうだろうか?文庫版のあとがきで触れられている、アルキメデス・パリンプセストの発見により、デモステネスの弁論に対する評価が変わってきたという話は興味深い。2024/02/05

みのくま

8
マケドニア覇権後のアテネの政治状況をデモステネスを中心に描く本書は大変刺激的である。そもそも時代背景的に岩明均「ヒストリエ」と重なっておりフォキオンを取り上げている著作が少ないなか、かなり詳細に記載されておりとても嬉しい。カイロネイアの敗戦からラミア戦争の敗戦までの16年間、アテネはマケドニアの覇権下ながら民主政を維持していた。国内においても決して反マケドニア対親マケドニアの政争に明け暮れていた訳ではない。歴史を俯瞰して見ると簡単に図式化してしまい実際の社会を誤って捉えてしまうが、本書はその弊害の外にある2024/08/14

ポルターガイスト

3
この分野が好きな人にはたまらんのかもしれないけど,内容が細かすぎるかなあ…タイトルだけ見るとヘレニズム時代からローマ帝国時代のアテネあたりまでを扱ってるように見えるかもしれないが,実質的にはコリントス同盟の成立からアレクサンドロス大王の死くらいまでしか対象になっておらず,デモステネスのエピソードが大半を占めている。日本でこの分野の専門家は少なく貴重な記述とは思うが,上記のような関心で読むならハニオティス『アレクサンドロス以後』のほうがよさそう。2025/05/19

YS-56

3
何を選び、何を捨てたのか。全ては、アテネがアテネであり続けるために。2025/01/26

Copper Kettle

3
確かに塩野七生の「ギリシア人の物語」もアレキサンダー大王登場以降は彼の物語になってしまい、当然に舞台は東征のペルシアに移ってしまうので、その後のアテネがどうなったのか詳しく知ることができなかったが、本書はその「パクス・マケドニカ」でのアテネの状況をデモステネスという政治家の生涯を追う形で知ることができる。前338年のカイロネイアでの戦いでマケドニアに敗れたあともアテネ、そしてその国での「民主政」が意外にも繁栄していたというのは目から鱗だった。そして相変わらずギリシア人は争ってばかりだなあと苦笑したり。2024/11/02

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