私の体がなくなっても私の作品は生き続ける

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私の体がなくなっても私の作品は生き続ける

  • 篠田 桃紅【著】
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  • 講談社(2023/12発売)
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  • サイズ B5変判/ページ数 112p/高さ 18X18cm
  • 商品コード 9784065341728
  • NDC分類 728.216
  • Cコード C0095

出版社内容情報

心やことば、なくしたくない大切なものーー
107歳で世を去った世界的美術家が
「人生の弟子」に託していた
作品とメッセージを初めて書籍化
美しく老いるとは、こういうことだ.。

2021年に亡くなった世界的美術家・篠田紅桃氏。
彼女が知られざる「人生の弟子」に託していた、
未公開の作品と言葉による、最後の画文集。
人生とは、芸術とは、老いとは、死とは。

「心に宿るもの、心にきざすもの、思い、
それを『可視のもの』にしたい。
『かたち』を創りたい。
私の若い心からの願望、到達点のない、
生ける限り続く、ねがうかたち。
しかし現実には、晩年になってしまった。
心中の『真にうつくしいもの』は、
いつも逃げ水のように、
少し彼方から、私を招いている」(本書より)

本書に収録されている作品は、
大半は桃紅氏が80歳を過ぎてからのものだ。
人生百年時代と言われるいま、
「どう老いるか」
「どう死ぬか」
「死んで何をのこすか」
は、すべての人の関心事となっている。

本書は、その問いに対する、
世界的美術家からの「答え」とも言える。

内容説明

人生とは、芸術とは。老いとは、死とは。107歳で世を去った世界的美術家の、未公開作品と生前録音された肉声による最後の画文集。

目次

思いが湧けば
一本の線を
まったくの手探り
眺めているうちに
墨がぼおっと
さっと描かないと
絵というものの持つ
心というものは
私の絵もそうなの
私は線が好きなの
天にただ向かって
なぜ百を過ぎて
毎日、筆で遊んでいる
金も銀も
金箔に墨
ただ強い、ただ弱い
白は胡粉です
人が意思を持って
書は創るものじゃない
書っていうのは〔ほか〕

著者等紹介

篠田桃紅[シノダトウコウ]
美術家。1913(大正2)年3月28日生まれ。5歳の頃から父に書の手ほどきを受け、桃紅という雅号が付けられた。戦後まもなく墨を用いた抽象表現という新たな芸術を切り拓く。1956年に単身渡米。ニューヨークの一流ギャラリーで作品の発表を続け、世界的な評価を得る。作品は国内外の美術館、海外王室、宮内庁、政府公共施設など数十ヵ所に収蔵されている。2021(令和3)年3月1日永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

53
絶えざるエネルギー・思いを感じる。作品を創りながら、次の作品への思いが浮かび始めるということが凄いと思う。その一方で、謙虚な姿勢も浮かび上がってくる。一本の線に託すものの意味を考えた。2024/01/25

ふーりん

14
たまたま図書館の新書コーナーで見つけた本。篠田桃紅さんは墨を用いた抽象表現という新たな芸術を切り開き107歳まで現役で活動されていた。以前テレビで作成の様子を見たことがあるのを思い出した。その篠田桃紅さんを人生の師とされた松木志遊宇さんと篠田さんのご遺族のコレクションから厳選された画文集。墨で描かれる線と面、細いのは鋭くもあり太いのはやわらかい気持ちになりにじみでの空間も絶妙で素晴らしい。篠田桃紅作品館の本物の作品は大きいので迫力は本とは比べ物にならないだろう。2024/04/03

すばる

4
たまたま立ち寄った書店で見つけて即購入。毎日でも触れていたい言葉がある。どのページでもいい、さっと開いて描かれた、線なり面なり字なり、何かしら心に響くものがある。私に受け取る心があれば、それは届く。篠田さんが無から生み出した有の、そこに込められた心。抽象でしか表現できないもの。2024/01/28

linbose

3
★★★★☆ 107歳で亡くなった篠田桃紅の弟子(?)松木志遊宇所蔵のコレクションと桃紅が仕事場で語った言葉による画文集▼桃紅の「書は創るものじゃないです。できるものです。」という言葉は、漱石「夢十夜」で、運慶が無造作に仁王像を彫るのは、木の中に埋まっている像を掘り出しているだけだと言うのに通じる、まさに優れた芸術の本質なのだろう▼NHKのドキュメンタリーを見たのはいつだったか。凛とした立ち居振る舞いに感銘を受けたことを思い出す2024/03/29

TakamiQ21

2
なぜ百を過ぎて、丸を描くようになったかって? 自分でもわからない。 篠田桃紅さんの画集…でいいのかな。 自分が死んでも、この世界に存在していた事を残すことが出来る。そんな思いを持ってるからか、タイトルに惹かれて読んだ。 彼女の描く線はまるで刃、そしてそこに添えられるように書かれる赤は切傷。 貴女が描いたこの紅い丸は、貴女の人生何百と描いてきた刃と切傷、そこから溢れた血が滴ってできた血溜まりだよ。と思った。 決して侮蔑の意思があるわけではなく、それだけ貴女の描く線は、鋭く輝いていると称賛したい。2024/03/31

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