出版社内容情報
大ヒット作「金椛国春秋」シリーズに続く気鋭のファンタジー作家の注目作。
「三国志」の時代から続く戦乱の中国、五胡十六国時代。
鳳凰の眷属・紫鸞は、玉山で天命を授かった直後、神獣・一角麒に出会う。
人界に馴染むことが肝要だ、という一角の助言から、紫鸞は人間の街で暮らす。
ある夕暮れ、突如現れた流星に突き動かされ、北方遊牧民の穹盧に辿り着く。
紫鸞を惹きつけたのは、たった今受精した未来の聖王が放つ光だった。〈書下ろし〉
内容説明
鳳凰の眷属・紫鸞は、玉山で天命を授かった直後、神獣・一角麒に出会う。人界に馴染むことが肝要だ、という一角の助言から、紫鸞は人間の街で暮らす。ある夕暮れ、突如現れた流星に突き動かされ、北方遊牧民の穹盧に辿り着く。紫鸞を惹きつけたのは、たった今受精した未来の聖王が放つ光だった。(書下ろし)
著者等紹介
篠原悠希[シノハラユウキ]
島根県松江市出身。ニュージーランド在住。神田外語学院卒業。2013年「天涯の果て 波涛の彼方をゆく翼」で第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞。同作を改題・改稿した『天涯の楽土』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りー
25
三部作の第三部、前巻。一部の主人公は麒麟の一角、二部の主人公は蛟の翠鱗。一部と二部は、一角が翠鱗を養育したことによって薄く繋がってはいたが、この第三部は両方の流れを一つにするようなイメージ。主人公は鸞鳥の紫鸞(シーラン)。聖王の兆しを認め守護するのは、鮮卑族の代国の嫡孫、イーグィ。この時代のことはさっぱり分からないながら漢族メインの「中華」だけではない中国史を味わえる貴重な物語。イーグィが代王位に就くか?というところで、またしても内乱。刺客の手が迫るところで下巻へ。三部作、どう纏まるのかが楽しみです。2024/10/01
よっち
24
玉山で天命を授かった直後、神獣・一角麒に出会った鳳凰の眷属・紫鸞。ある夕暮れ、突如現れた流星に突き動かされ、北方遊牧民の穹盧に辿り着く第5弾。一角の助言から人間の街で暮らしていた紫鸞が出会う未来の聖王が放つ光。代王の孫として生まれたものの滅亡の憂き目に遭い、庇護してくれた独孤部や賀蘭部の複雑な思惑もあってままならない雌伏の時を過ごしていたイーグィ。彼が前秦・苻堅の死をきっかけにようやく立ち上がる決意を定める展開で、他の聖王候補たちの存在も示唆される中で、ここから物語がどう動いていくのか下巻が楽しみですね。2024/09/14
ランディ
1
今回の英雄は長生きしないようだけど、それにしたってあと一冊で本当に終わるのかね。まあとにかく、あの非情な制度がどう成立したのか楽しみ。しかもやさしげな女性(というか雌)の守護鳥がついていて。英雄の母、活躍してるんだから名前つけてやれよ。第1作の後日談も味わい深い。2024/09/28
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