講談社文庫<br> 旅する練習

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講談社文庫
旅する練習

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065338438
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

第34回三島由紀夫賞、第37回坪田譲治文学賞、ダブル受賞!
第164回芥川賞候補作

中学入学を前にしたサッカー少女と、小説家の叔父。
コロナ禍で予定がなくなった春休み、ふたりは利根川沿いに、徒歩で千葉の我孫子から鹿島アントラーズの本拠地を目指す旅に出る。
歩く、書く、蹴る――ロード・ノベルの傑作!

読み終えて、声をあげるほど泣いた。
大塚真祐子さん(文筆家・元書店員)

「好きなこと」がなにかひとつでもある人に、絶対読んでほしい。
金子由里奈さん(映画監督)

内容説明

中学入学を前にしたサッカー少女の亜美と、小説家の叔父。コロナ禍で予定が消えた春休み、二人は、徒歩で鹿島アントラーズの本拠地を目指す旅に出る。期間は約一週間。利根川沿いをゆき、ドリブルをして、風景を描写する。歩く、書く、蹴る―これは練習の旅だ。三島由紀夫賞、坪田譲治文学賞をダブル受賞。

著者等紹介

乗代雄介[ノリシロユウスケ]
1986年、北海道江別市生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科卒業。2015年『十七八より』で第58回群像新人文学賞を受賞しデビュー。2018年『本物の読書家』で第40回野間文芸新人賞受賞。2021年『旅する練習』(本作)で第34回三島由紀夫賞、翌年第37回坪田譲治文学賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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しんごろ

188
サッカー少女の亜美(あび)と小説家の叔父。時はコロナ禍、二人は利根川沿いを徒歩で鹿島アントラーズの本拠地まで約一週間の旅に出る。亜美はドリブルとリフティングの練習、叔父は風景を文での描写の修練。自然、野鳥を愛でながら歩く。旅には出会いはつきもの。大学生のみどりさんと出会い、一緒に旅することになり、旅は道連れ世は情けという言葉が頭に浮かぶ。三人の間に必然と絆が生まれ、改めて旅の素晴らしさを実感。行ったことない場所なのに、共に旅をして自分の心の中に、はっきり思い出として残るような物語だった。2024/08/03

ちょろこ

120
あぁ、なんてことだろう…の一冊。小説家の叔父とサッカーひとすじの姪っ子の徒歩での旅物語。我孫子から利根川沿いに鹿島まで。歩いて、蹴って、書いて…淡々と紡がれる時間は情景が手に取るようにわかるだけに共に旅するような気分。屈託のない、姪っ子の亜美ちゃんと叔父の距離感も心地よかった。道中でのサッカーが結んだともいえる素敵な縁がそれぞれの心に彩りを添えていくさまはうるッとくるほど。でもそれは序の口だった。最後に全て心を涙で覆われた。なんてことだろう…。全て理解した上での再読は苦しくてできそうにない。今を大切に…。2024/12/07

はっせー

63
旅が好きな人におすすめしたい本になっている!2020年3月ごろ皆さんはなにをしていましたか?私は就活生だった。会社説明会を聞きながらこれからどうなるんだろうという漠然とした不安を抱えていた。そんな3月を舞台にした小説。主人公の亜美とその叔父は鹿島アントラーズの試合を見に行こうとしたが新型コロナウイルスの影響で中止。しかし2人は代替え案として歩いて鹿島まで行くことに。読み終わってあのときの恐怖は黒というより白だったと思い出した。清潔で完璧をイメージする白。その白によって他の色が塗りつぶされた気がした。2024/04/18

tenori

62
コロナ禍初期。作家の叔父とサッカー好きな姪が、それぞれに「書くこと」「蹴ること」の練習をしながら千葉県我孫子市から茨城県鹿島市まで利根川沿いを徒歩紀行する静かなロードノベル。植物や鳥の生態、地層や野仏の姿、偶然に出逢った女子大生との交流により、ゴールまでの数日で学びを得ていくのだが。最期の一頁で単なる回想録に留まらない事実が明かされる。人生は川の流れの如し。支流は本流を作り、本流が海を作る終わりのない旅。途上の出来事は生きるための練習だ。何かを引き受けるのではなく、記憶の中に痛みをもって刻むことだ。2024/03/29

Nao Funasoko

50
冒頭の手賀沼や鳥の博物館周辺は私自身時折バードウォッチングで出かける場所なので景色も想像つくので出だしから引きこまれる。 鳥や自然、ジーコ、柳田民俗学などのエピソードや引用も同じく興味が被る。小説家の叔父さんとサッカー少女の姪。 それぞれの旅する練習は心の旅でもあった。そして、予想もしえないエピローグに心震わす。時間と距離、生と死に思いを馳せずにはいられないコロナ禍文学。2024/02/15

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