出版社内容情報
──光溢れる世界の夢を見る。
家族。学校。友達。電車。バス。映画。本。
『私』は光の世界で成長し……最後に白い部屋の中で、闇に包まれた。
夢から覚めると、魔界と呼ばれる世界で小さな一体の悪魔になっていた。
「──帰りたい──」
『私』の心に広がるのは、夢で見た光の世界への憧れ。
そしてある日、目の前に現れた『召喚門』に飛び込む。
再び『私』が目を覚ますと、人間の赤ん坊として生まれていた。
そこは神聖王国。「帰りたい」と願った世界とは異なる人間の世界。
悪魔でありながら、赤ん坊の力しかない『私』は恐怖する。
自分が悪魔だということは隠し通さなければ───……。
内容説明
魔術学園に入学した私ですが、聖王国王家の一員にして唯一の「姫」であり、富も権力もてんこ盛りな大公家の第一公女、しかも聖女候補ということで、一般生徒の皆さんからは近づいてもらえません。学園入学前からのお友達や4人の従者はいるものの、少し寂しい学園生活を送っていたら、カペル公爵様の領地に招待されました。カペル公爵様と言えば、我がヴェルセニア大公家に何やら含むところがある方ですね。公爵様やその関係者は、私にどんな仕掛けを用意してくれるのでしょう。それに、あのお姉様方と勇者一行もいらっしゃるとか。ドロドロとした汚泥のような悪意のやりとりがとても楽しみですね。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ささきち
7
表紙がどんどん聖女から離れていっている気がしなくもないがとても似合っているので良し!そして口絵でとうとう束縛系旦那が顕現しちゃったようでとうとう世界滅んじゃうか~という気持ちで読み始めちゃったよw今回はというか今回もユルに近寄る哀れな小物達が近寄ってくるのだがとうとう魔族まで出張ってきて大掛かりな死亡フラグをおっ立ててしまったという話。この世に人の悪意ほど楽しいものはないという性癖のユルにとって周りが心配するほどに笑顔になるしそんな相手に口からゲイボルグを発射して殺しにくる姿は間違いなく聖女でしたね!2024/03/16
なぎ
4
シリーズ3冊目。どんどん成長していくユールシアに合わせて周囲で巻き起こる問題も大きくなっていく。しかしいかんせんユールシアが最強なので、酷い状況でもゆるい雰囲気なんですよね。文体も正直独特で個人的に合わないんですが、キャラが魅力的なので読んでます。リックとノエルが癒しだな〜。聖騎士と勇者、そして聖女も揃ったので次回はストーリーが大きく動きそう。魔王が割りと常識人だったので悲惨な結果にならないといいけどユールシアだしなぁ···。あのキャラも遂に人間界に来たようなので本格的な邂逅が楽しみです。2023/10/09
elcycoc
3
Unlimited2024/10/20
史
3
公女として、魔獣として、聖女として。2023/11/29
Merino
2
★★★★☆2024/06/14