出版社内容情報
猩猩に攫われ、額に妖印を刻まれた菜々緒。
「猿臭い」と里中から蔑まれ、本家の跡取りとの結婚は破談。
死んだように日々を過ごす菜々緒は、皇國の鬼神と恐れられる紅椿夜行に窮地を救われる。
夜行は菜々緒の高い霊力を見初めると、その場で妻にすると宣言した。
里を出る決意をした菜々緒だが、夜行には代々受け継がれた忌まわしい秘密が――。
傷だらけの二人の恋物語が始まる。
内容説明
猩猩に攫われ、額に妖印を刻まれた菜々緒。「猿臭い」と里中から蔑まれ、本家の跡取りとの結婚は破談。死んだように日々を過ごす菜々緒は、皇國の鬼神と恐れられる紅椿夜行に窮地を救われる。夜行は菜々緒の高い霊力を見初めると、その場で妻にすると宣言した。里を出る決意をした奈々緒だが、夜行には代々受け継がれた忌まわしい秘密が―。傷だらけの二人の恋物語が始まる。
著者等紹介
友麻碧[ユウマミドリ]
福岡県出身。2015年から開始した「かくりよの宿飯」シリーズが大ヒットとなり、コミカライズ、TVアニメ化、舞台化など広く展開される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ツン
83
どうなるのかはらはらしながら引っ張られるのが苦手なので、早めに白蓮寺から救い出してもらえて良かったです。もちろん、紅椿家でも色々あるのだけど、そこは安心して読むことができました。2023/12/17
こも 旧柏バカ一代
62
漫画が原作の小説。それにしても従姉妹は酷いな、、最後にザマァされたけど産まれて来た娘が不憫過ぎる。主人公の菜々緒は、郷の中で1番霊力が高く。白蓮寺家の次期当主の許嫁となった。その若様に純粋に懐いていた菜々緒だったが、、従姉妹の罠にハマり、あやかしに攫われ体に妖印を刻まれたことで、一族の人間たちから「傷モノ」と虐げられてしまった。猿の仮面を被らされ、声を出すことも禁止されてしまった。それから数年、彼女は郷の中で穢れた者として差別され、自身から流れる血すら嫌悪するほど病んでいた。だが、紅椿家の当主が見初めて、2023/11/07
はなりん
59
漫画の方が原作だった。妖の猩猩に攫われ傷モノとして里全体から虐げられている菜々緒。里に訪れた紅椿家の当主に見初められ皇都へ。紅椿夜行も一族の因縁により特異体質に生まれ、普通ではない生き方をしてきた。そんな2人が出会い惹かれあっていく様子が良き。菜々緒がどんどん強くなって、夜行に想いを言えるようになってよかった。白蓮寺家はクズばかり。このまま大人しくしているのか不安。呪術得意な一族みたいだし。2024/03/02
はつばあば
55
読み友さんのレビューを読ませて頂いて速攻購入。傷モノってこういう意味では使わないのだけれど・・と思いながら。白蓮寺なんて綺麗な名前をつけてもらいながら若様と従姉の見苦しい嫉妬に、これコミックで無くてよかったとつくづく思いました。醜い顔は鏡でいつもみてますから(◞‸◟)。この方の本、結構読ませて頂いているのですが・・いくつになってもシンデレラストーリーから卒業できません(^^;。夜行と菜々緒の晩年を読みたい気もするが・・ここで終わるのがいい引き際かと。まだまだ別のシンデレラストーリーが登場しそうですもの2023/11/17
starly
54
傷モノとなった菜々緒。手のひらを返したかのように里中から蔑まれ、挙句の果てには楽しみにしていた結婚も破談。罵声や暴力に耐える日々で窮地を救ったのは他家である夜行。他家に嫁いで徐々に思いや言動に自信を持てるようになり本来の彼女らしい人格が見え始めてくる。2人のやり取りでは微笑ましい場面だったりクスッとしてしまうような場面、更にはドキドキしてしまうような場面があったりと様々な場面が見られます。過去に受けた境遇に共感出来る事もある2人。そんな傷だらけな2人の恋物語が始まる婚姻譚。2023/11/03
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