出版社内容情報
すてきな“かばん”がおちていた。ぞうさんはもちあげてみました。ろばさんがひっぱってみました。やぎさんがかんでみました。動物たちがかわるがわる、あけてみようとしますが、どうにもかばんはあきません。そこへ、だれかがやってきて……。ひとつの茶色いかばんをめぐる、ちいさくてかわいいお話。
繊細で優美で真心あふれる絵がファンを魅了してやまない、こみねゆら。人形作家、人形コレクターとしての高い審美眼により描かれたぬいぐるみや人形たちが、いきいきと動き出します。新しいあかちゃん絵本ともいえる前作『ぼうし』につづく一冊は、独特のちょっぴりユーモラスな可愛らしい世界を閉じ込めた、宝物のような絵本。
内容説明
すてきなかばん、なにいれる?
著者等紹介
こみねゆら[コミネユラ]
熊本県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科、同大学大学院で油画を学ぶ。1985年に渡仏、パリボザールに通う。1992年、初めての絵本『Les deux Soeurs』を出版。1994年に帰国後、絵本作家、イラストレーター、人形作家として活躍。『さくら子のたんじょう日』(作/宮川ひろ 童心社)で第10回、『ともだち できたよ』(文/内田麟太郎 文研出版)で第18回日本絵本賞、『オルゴールのくるくるちゃん』(講談社)で第47回講談社出版文化賞絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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とよぽん
38
新着図書の棚から。小ぶりでかわいい絵本。鍵のかかった素敵なかばん、私だったら使い道も考えずに、ただ開けてみたくなると思う。「ぼうし」という前作もあるようなので、読みたい。2024/01/26
花林糖
18
図書館本。野原に落ちていた鍵のかかった鞄。ぞうさん、やぎさん、うさぎさん、ねずみさん、鞄を使いたいのに開けられない.....。こみねゆらさんの素朴で愛らしい絵が素敵です。前作『ぼうし』も読もうと思います。2024/01/01
みよちゃん
8
動物たちの表情が可愛い。2024/02/07
にたいも
7
ぞうさんがもちあげても、ろばさんがひっぱっても、なかなか開かないかばん。そこへ女の子がネックレスをきらきらさせてやってきて… こみねゆらさんの色鉛筆画が愛らしい絵本。 それにしても、最後の動物たちの驚きようは、何に対してなのかしら?鍵を使って開けるという人間の知性???2024/09/15
遠い日
5
『ぼうし』の姉妹編でしょうか。シチュエーションも同じと見受けられます。野原に落ちていた鍵付きのかばん、もうそれだけで物語を孕んでいます。みんなが知りたいかばんの中身。そして、みんなが持ちたいすてきなかばん。2023/12/18