列

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  • 中村 文則【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 講談社(2023/10発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 160p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065333396
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

だれも列からは逃れられない――。『銃』や『掏摸』『教団X』につらなる……中村文則の最高傑作誕生!

「君だって、列に並びたいから、並んでたんだろ?」
ある動物の研究者である「私」はいつのまにか「列」に並んでいた――。
先が見えず、最後尾も見えない。だれもが互いを疑い、時に軽蔑し、羨んでいる。
この現実に生きる私達に救いは訪れるのだろうか。

「あらゆるところに、ただ列が溢れているだけだ。何かの競争や比較から離れれば、今度はゆとりや心の平安の、競争や比較が始まることになる。私達はそうやって、互いを常に苦しめ続ける」(本文より)

内容説明

あらゆるところに、ただ列が溢れているだけだ。何かの競争や比較から離れれば、今度はゆとりや心の平安の、競争や比較が始まることになる。私達はそうやって、互いを常に苦しめ続ける。「君だって、列に並びたいから、並んでたんだろ?」ある動物の研究者である「私」は、いつのまにか「列」に並んでいた―。先が見えず、最後尾も見えない。だれもが互いを疑い、時に軽蔑し、羨んでいる。この現実に生きる私達に、救いは訪れるのだろうか。

著者等紹介

中村文則[ナカムラフミノリ]
1977年愛知県生まれ。福島大学卒業。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸』で大江健三郎賞を受賞。『掏摸』の英訳が米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」で2012年の年間ベスト10小説に選ばれる。14年、米国のDavid L.Goodis賞を受賞。16年『私の消滅』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

330
ベテラン作家・中村文則さんの作品を久々に読みました。先の見えない列に並んで延々とひたすら少しずつ前へと進むのを待つ人々。最初はおどけたユーモラスも感じられましたが段々と殺伐とした気配で深刻さが漂って来て、これは単なる行列の出来るラーメン店で昼飯を食べようと並んでいるのではないなと気付き始めます。混沌として先の見えない不安に満ちた物語世界を思う存分に楽しみました。彼らは一旦帰る事を考えなかったのか、それとも帰る家は存在しないのか?欲を言えばもう少し具体的な進展を読みたかったですね。#NetGalleyJP 2023/10/18

starbro

246
中村 文則は、全作品読んでいる作家です。 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11074106?sort=book_count&order=desc 本書は人類の存在・根源を問う文化人類学的純文学小説の佳作でした。帯に書いてある最高傑作だとは思いませんし、この小説を書くのに2年半以上掛るとすると、著者の才能も枯渇して来ているかも知れません。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00003814652023/10/21

パトラッシュ

197
一貫して具象画を専門にしてきた画家が、突然抽象画に転向したのか。強く押さえつけられる状況に最後は叛逆する人間が作家のテーマであり、傷つき傷つけられが当然だったが、今作の目的のわからぬ列に並びながら女を抱き、自らの研究を破壊する衝動に駆られる主人公は、ただ状況に流されるばかりで何ひとつ己の意志が感じられない。過去の作品では荒唐無稽でも明確な背景まで描かれていたが、それすらも消失した世界は灰色に閉ざされて一切が無意味と主張するようだ。これを書くのに2年半を費やしたとは、もはやリアルに関心を持てなくなったのか。2023/12/09

シナモン

124
「私も離れた方がいいかもしれない。でももしこの列を離れた瞬間、あの列が止まったら、この列が急に動き出したら…」分かる〜と読んでいったら物語は人生論にたどり着いて。「あらゆるところに、ただ列が溢れているだけだ。何かの競争や比較から離れれば、今度はゆとりや心の平安の、競争や比較が始まることになる。私達はそうやって、互いを常に苦しめ続ける」強烈だったが魅了された。知らず知らず列に並び続ける人生。先も見えず、最後尾も見えない。ならば足もとに書かれた「楽しくあれ」の文字を拾いながら歩んでいこう。2023/10/21

いっち

120
主人公は何かの列に並んでいる。「その列は長く、いつまでも動かなかった。先が見えず、最後尾も見えなかった。」主人公は、何のために列に並んでるのか、いつから並んでるのか、わからない。前後の人と話してもわからない。「自分が最後尾だったら、と想像する。耐えられない。最後尾なら、列に並ぶ意味はない。後ろに人がいなければ、列に価値はない。」どこを見ても列がある。「向きを変えれば別の比較になって、先頭じゃなくなる。全てトップの人間なんていないですからね。」不条理のようだが、励みになる。今がダメなら、別の列に並べばいい。2023/10/09

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