出版社内容情報
シリーズ「今を生きる思想」。
人民主権、近代民主主義の提唱者とされる思想家・ルソー。
そのラディカルな思考は近代の枠組みに大きな影響を与えた。
民主主義が機能不全に陥り、私たちの社会は閉塞感に覆われている。
行き詰まった近代社会を問い直すには、近代を準備した異端の思想家・ルソーに今こそ立ち返るべきだ。
『社会契約論』『人間不平等起源論』『エミール』『告白』……。
ジャンルを横断して刺激的な論考を残したルソー、そのラディカルな思想の核心。
内容説明
ジャン=ジャックはいかにしてルソーになったのか?その生涯と全主要著作を簡潔にたどり、「学問」を、「愛」を、「政治」を、「自由」を、そして「人間」を問い続けた稀代の文人の正体に迫る!
目次
序章 ルソーを読むために
第1章 思想家になること ジャン=ジャックがルソーになるまで(名声をもとめて;スター誕生―『学問芸術論』;哲学者ルソー?―『人間不平等起源論』)
第2章 孤立を選ぶこと 拡散していくルソー像(『百科全書』と「エコノミー」項目;孤立をみずから選ぶ;あふれでるアイデア―『ダランベールへの手紙』;あらたなつながりと『新エロイーズ』)
第3章 再生のためのはじまり 創造するために破壊すること(どうすれば国家は正統に設立されるか―『社会契約論』;人間をつくる―『エミール』)
第4章 あらたな「生」 何度でも生まれかわるために(罪びととしての「生」―『山からの手紙』;「自伝」による人間学―『告白』、そして『孤独な散歩者の夢想』)
著者等紹介
桑瀬章二郎[クワセショウジロウ]
1968年生まれ。2001年、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。パリ第7大学博士。同志社女子大学専任講師などを経て、立教大学文学部教授。専門は、18世紀フランス文学・思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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