出版社内容情報
「今日もまた アレ・コレ・ソレで 日が暮れて」「何度目だ? 同じ映画が 新鮮だ」
認知症が心配になるほどのもの忘れ、墓じまいをめぐる親戚騒動、定年後の夫とのうんざりする暮らし。
問題解決を試みるも頭は回らず、集中力は続かず、あまつさえ膝に水まで溜まる始末。
それでも明日はやって来る。それどころか明後日も。思ったよりも人生長い。それならばーー
頭と体はガタだらけ。失われゆく記憶、気力、体力。簡単に決壊する涙腺と堪忍袋。
でも心と知恵と経験なら、たっぷりある。
60代~アラ100男女7人が笑い、泣き、困惑し、挑戦する! 人生100年時代の新・シニア像を描く書き下ろし7編
内容説明
認知症が心配になるほどのもの忘れ、墓じまいをめぐる親戚騒動、定年後の夫とのうんざりする暮らし。問題解決を試みるも頭は回らず、集中力は続かず、あまつさえひざに水まで溜まる始末。それでも明日はやって来る。それどころか明後日も。思ったよりも人生長い。それならば―人生100年時代の新・シニア像を描く書き下ろし7編。
著者等紹介
三浦明博[ミウラアキヒロ]
1959年宮城県生まれ。明治大学商学部卒業。仙台の広告制作会社でコピーライターとして勤務。89年にフリーに。2002年『滅びのモノクローム』で第四八回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
233
2002年度の乱歩賞作家・三浦明博さんが60代から90代の男女7人の喜怒哀楽の人生模様をユーモラスに描く超高齢化時代の老人小説です。もの忘れや趣味や生き甲斐・健康等々のテーマ別に描かれた短編集で最後には結論を五七五の俳句でまとめられています。お気楽なものから深刻なものまで一揃い書かれていますが、暗くなるようなものはなく読後は未来に明るい希望が持ててポジティヴな思考で一歩ずつ前進できそうに思えてきて元気が湧いてきますよ。お若い方にも参考と勉強になりますので、ぜひ一読をお奨めしますね。#NetGalleyJP2023/10/23
かんらんしゃ🎡
44
▼まあ、なんと直截的なタイトルだこと。柔軟性の失われた脳にもダイレクトに響いてくるわ。ターゲット層が明確ならこれもありか。▼[墓じまい]とか[遺影写真]とか、それからえ~と、何だっけアレ、阪神優勝とちごうて、あぁ[物忘れ]。そんなこんな高齢世代の関心事7編。老人あるあるだけど、構成も人物も単純すぎ。いろんな経験をしてる年寄りを出してるんだから多面的な考えを披露し、そこに気付きが生まれるようならなお良かった。#NetG2023/09/20
Karl Heintz Schneider
31
何となくエッセイっぽいタイトルだが高齢者ばかりを扱った小説集。墓じまい・遺影の写真・ウォーキング、テーマも、それっぽいものばかり。表題作のタイトルもそうだが各話のタイトルもすべて5・7・5になっている。第一話「今日もまた アレ・コレ・ソレ で日が暮れて」最近物忘れが激しくなった68歳の男性の悲哀。「良性健忘症は忘れたことは覚えている。認知症は、忘れたこと自体を忘れている。」フムフム、勉強になるなあ。自分にとっても他人事じゃない。三浦昭博さんは初読みの作家さんだったけど、リアリティがあって大変面白かった。2023/12/12
to boy
21
これはつまらない本。高齢者を題材にありきたりの内容、展開。高齢者ってこういうもんだろうなって頭で考えた内容をそのまま書いただけの貧相な内容。図書館本なので買わなくて良かったという感想です。2023/12/23
えりまき
17
2023(318)終活短編集。愉快に読了。「もの忘れ」「墓じまい」「ウォーキング」「遺影用」「町の小さな本屋」←一番好きです。読み聞かせや朗読ボランティアに挑戦したい。「いじわる」「上にサバ」 2023/11/05