出版社内容情報
「これより『稀代の大悪女』ローズ・スノウの公開処刑を始める!」
聖女として長年頑張って来たのに、妹に冤罪をかけられました。
助けてくれる人は誰もおらず、むざむざ殺されてしまいます。
目覚めた時、なぜかわたしは二年前の秋に戻っていました!
わたし、もう我慢しません。
嫌な仕事はやめます。わたしを虐めた奴らは許しません。
聖女として戻ってきてほしい? もう遅いです。
自業自得ですよね。あなたたちは勝手に破滅してください。
わたしは今、推し活で忙しいので。
死神と呼ばれる冷酷な公爵様と一つ屋根の下なので。
ふふ。
邪魔をする輩はどんな手を使っても排除しますね。
推しを救うためならどんな手だって使っちゃいますから。
内容説明
大聖女として長年ブラック労働に耐えていたのに、妹にすべての罪を着せられて殺されました。もしも生まれ変わることが出来たら―もう一度、大切な推しに会いたい。そう思っていると、なぜか目覚めたとき教会のベッドで寝ていて…「わたし、生きてる…?」なんということでしょう。どうやらわたしは“処刑の二年前”にタイムスリップしたようです!今だけは神様に感謝します。もっとも大切な推しであるギルティア様を救い、虐めたヤツらに復讐する機会を与えてくれたのですから。わたし、もう我慢しません。稀代の大悪女らしく、やりたい放題で存分に推して生きます!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
33
元・大聖女として長年頑張って来たのに、妹分に嵌められ冤罪で処刑されたローズ。目覚めると二年前の秋に戻ったことに気づき、我慢を止めて推し活に邁進するファンタジー。魔族と最前線で戦う推しの元に向かうため、わざと失態を犯して追放されるローズ。死神と呼ばれる推しのギルに認めさせて小隊に居場所を得た彼女が、ギルをお世話して死なないようにフォローし、仲間を増やして裏切り者をどうにかして、推しのために我が身を省みずに悲劇を回避するために奔走するローズが健気でしたけど、最後まで諦めなかったその結末には救われる思いでした。2023/08/03
サキイカスルメ
17
感情がぐちゃぐちゃ!!物語の入りは追放ものなんだけど、途中であれ?戦いめちゃくちゃ過酷だし、追放とかそういう問題じゃないのでは?となり、後半で見事にそれまでの伏線回収、そしてメインで語る人物が交代し主人公ローズという存在についての話になっていったのが凄かった。推しのためなら倫理観をぶっ飛ばすヒロインと、彼女の推しであり戦いにめっぽう強い以外は割と常識人な死神公爵、金髪ロールお嬢様にやたら好戦的な青年、ローズに推しという概念を教えた気弱少女の残念で愉快な仲間たちが賑やかに仲良くなっていくのがよかったです。2023/08/08
シャトーブリアン
11
★★★★★ この展開を誰が予想出来た?単巻でここまで仕上げてくるのは凄い!! 最初の読み口としてはよくある転生やり直しもの+推しを救う!!というコミカルな聖女の思考。しかし読み進めるうちに・・・ん?ん?そういう理由?違和感と伏線がどんどん回収されていく展開は凄い! 重い展開もあるので自分好みだし、推し活というかなりぶっ飛んだ思考の裏に隠された”真”の目的をもつローズのキャラの作り込みが素晴らしい!2023/09/14
レイン
1
積読消化と思ったが、途中リタイア。 主人公の勢いは好ましいが根底の部分で好きになれないのと、一匹狼主義のヒーローがチョロすぎた。何より二人とも「Si.」「馬鹿者」と口癖が中盤以降かなりうるさいのがいまいちハマりきれなかった原因かな。 この作家さんの別作品を読んだことがあるので多分後半怒涛の展開からのハッピーエンドだろうとは思うけど、主人公が軽率に死のうとするあたりで目が滑って駄目だった。 終始推しさえ生きていてくれれば他はどうでも良さそうで、見守る気になれず。 又の機会に改めて。2024/12/24