「老い」を受け入れる

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「老い」を受け入れる

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  • サイズ 46判/ページ数 196p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065323618
  • NDC分類 498
  • Cコード C0047

出版社内容情報

実際2019年の高血圧症ガイドラインには、「診察室での正常血圧は130/80mmHg未満(75歳以上の後期高齢者は135/85mmHg未満)、家庭血圧では125/75mmHg未満」と示され、「外来血圧値140/90mmHg以上を高血圧症、130~139/80~89mmHgを高値血圧」と定義した上で、「高値血圧レベル以上(130/80mmHg以上)になると、血圧の度合いによって高~低リスクがあり、低中等リスク患者においても降圧治療の必要性が示唆される」と明記されている。これらの数値は統計学としては正しい結果ではあるが、その情報が自分にとってどのような意味を持っているのかが重要であり、それは血圧値に限らず、コレステロール値、血糖値、骨密度などにも同じことがいえる。いわばこうしたガイドラインというのは「標準化された医療」であり、患者は与えられた情報を鵜呑みにせず、示された数値が持つ意味を正しく理解することが重要なのである。
 本書では、これからの「人生100年時代」に一般患者が備えるべき「ヘルスリテラシー」について論じる。直訳すれば「健康に関する情報を理解・活用できる力」といえるが、現代はこれを身につけることが必須の時代である。提示された情報を理解する力を蓄えた上で、それが正しいか否かを見極める目を養うことも必要である。これは言うなれば「自衛」の手段を身につけるということであり、長引くコロナ禍でより一層浮き彫りになったといえる。さまざまな情報が溢れる時代において、いち個人がどのように医療および病院に向き合い、どのように付き合っていくべきかを考えさせ、正しいヘルスリテラシーを得て人生を最後まで豊かに生きる一助となる1冊をめざす。





内容説明

「健康」が数値化され個性を見失った「医療」から人間らしさを取り戻すために。効率性重視の現代医療が行き着く先を考える全人的医療のためのヘルスリテラシー入門。

目次

第1章 日本の医療提供体制の概要
第2章 診療ガイドラインに振り回される医療現場
第3章 日常的に見かける病気の治療と限界―慢性疾患における全人的ケア
第4章 治療はどこまで続けるべきなのか
第5章 リハビリテーション医療の実情
第6章 老いを受け入れることは難しいけれど

著者等紹介

柴田元[シバタハジメ]
医療法人かぶとやま会理事長、久留米リハビリテーション病院院長。1977年、久留米大学医学部卒。門司市民病院、大阪国立循環器病研究センター、産業医科大学リハビリテーション科非常勤講師などを経て現職。現在、日本循環器学会循環器専門医、日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医/指導医、福岡県筑後地区介護予防支援センター代表、一般社団法人くるめ地域支援センター(久留米市地域包括支援センター受託法人)理事長、同市介護保険認定審査会会長、財団法人日本医療機能評価機構訪問調査者/評価部会員などを兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。