出版社内容情報
「経験医学から理論医学に、“パラダイムシフト”ならぬ“パラダイムワープ”をめざす」――これを信念として現場の最前線で診療と治療を行ない、「処置なし」とされた症例をさまざま改善させてきたのは、あさひ内科クリニック院長・新井圭輔氏である。新井氏は臨床のなかで数多くの糖尿病患者の治療に携わり、巷の定説を覆す「低インスリン療法」を提唱。糖尿病改善に劇的な効果が見られたことから評判を呼び、当院には全国から訪れる来院患者が後を絶たない。
本書では、「一般的な糖尿病治療」のありかたに疑問を投げかけ、たくさんの成功実例を伴う「低インスリン療法」について徹底解説。なぜ、現状の糖尿病治療では、症状が改善されないのか? なぜ、「高インスリン療法」では患者の本質的な治療とならないのか? 話題の「糖質制限」が秘める本当の効果とは?――本書は、「低インスリン療法の効果」をメインテーマとしながら、「定説」や「専門医」の唱える治療法がまかりとおる現代医学に鋭くメスを入れる。
本書では、動脈硬化治療法についても解説。動脈硬化は本態性高血圧の原因そのものなので、動脈硬化治療は高血圧の根本的な治療となる。その結果脳梗塞、脳出血、心筋梗塞は劇的な減少をもたらすことが可能となる。すなわち、経験医学に基づいた従来の定説であるインスリン療法に一石を投じ、理論医学に基づいた新説として「低インスリン療法」を提示する本書は、全国に1000万人ともいわれる糖尿病患者とその予備軍、ならびに定説に囚われた現代医学界に、新たな光をもたらすとともに、「定説は真実とはかぎらない」――新井氏の投げかけるこの言葉の重要性を、自然と理解できる1冊。
内容説明
「患者を苦しめる医療」から「患者を救済できる医療」へ。「経験医学」から「理論医学」へパラダイムワープを果たすときは、いま。
目次
プロローグ(論爺と糖質制限;鳥類と哺乳類 ほか)
1 糖尿病合併症の話(症例 インスリン注射×網膜症の患者さんの場合;症例 あっという間に視力が低下した患者さんの場合 ほか)
2 がん治療の話(「がんの本質」から「がん治療の根本」を考える;理論医学におけるがん治療の実際 ほか)
3 新型コロナウイルス感染症の話(理論医学における予防接種―免疫とワクチンについて;インフルエンザ予防接種を受けると、かえって罹患しやすくなる? ほか)
著者等紹介
新井圭輔[アライケイスケ]
あさひ内科クリニック院長。1955年、岐阜県岐阜市柳津町に生まれる。福島県立会津高校卒業後、京都大学医学部に進学。1981年に同大学を卒業後、島根医科大学放射線科助手、京都大学医学部附属病院核医学科医員を経て、1987年より静岡県島田市にある市立島田市民病院放射線科に勤務。10年間がんの診断と治療に携わる。1997年に福島県郡山市であさひ内科クリニックを開院。以降、臨床の中で数多くの糖尿病患者の治療に携わり、巷の定説を覆す「低インスリン療法」を提唱。糖尿病改善に劇的な効果が見られたことから評判を呼び、全国から訪れる来院患者が後を絶たない。日本癌治療学会、日本医学放射線学会に所属している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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