講談社ノベルス<br> 情景の殺人者―劇場型森ミステリィ

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講談社ノベルス
情景の殺人者―劇場型森ミステリィ

  • 森 博嗣【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 講談社(2023/10発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065320440
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

出版社内容情報

真っ白い雪の上、胸にナイフを刺され、血を流して横たわる美女。被害者どうしに接点はなく、時期も場所も異なるが、現場の状況には類似性がある一連の殺人事件。最初の被害者の夫が撮った映画には、事件を彷彿とさせるシーンがあった。女性二人の探偵事務所に持ち込まれた浮気調査は、映画監督で舞台演出家、作家でもある彼の二人めの妻に関わるものだった。浮気の証拠を掴むための張り込み中、都内では珍しく積もるほどの雪が降り始めた。



内容説明

真っ白い雪の上、胸にナイフを刺され、血を流して横たわる美女。被害者どうしに接点はなく、時期も場所も異なるが、現場の状況には類似性がある一連の殺人事件。最初の被害者の夫が撮った映画には、事件を彷彿とさせるシーンがあった。女性二人の探偵事務所に持ち込まれた浮気調査は、映画監督で舞台演出家、作家でもある彼の二人めの妻に関わるものだった。浮気の証拠を掴むための張り込み中、都内では珍しく積もるほどの雪が降り始めた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゼロ

96
XXシリーズ第三弾。プロローグの描写から、真っ白い、雪の上、血を流す美女。これがミスリードとなっており、犯人を誤認してしまう。逃げ水。小川と加部谷の浮気調査から、殺人事件へと繋がっていく。加部谷は、雨宮と同棲しすることになった。小川と牛田刑事のやり取りや三郷という金持ちのストーカーが登場したりとした。事件そのものよりは、小川・加部谷・雨宮のやり取りを楽しむのが醍醐味。最後の小川が口にし、涙した「彼女を止めなきゃならなかった」の言葉が全て。誰か手を繋いでくれたのなら、きっと事件は起きなかった。まるで蜃気楼。2024/02/11

雪紫

68
心に残り、離れられない情景がある。それはあたかもタイトルの蜃気楼のように。そして、何処までも追い求めずにはいられないのだ。それは、動機だって例外じゃない。事件は静かに。キャラは時々にぎやかに。まあ、それはそれとしてみんな良いキャラしてるし、刑事さんなかなか好みだった。雪上流血美女連続殺人。凄いワードだ。・・・しかしこの引きだと次回はあの場所ですか?2023/10/12

海の仙人

31
初読みの作家さんかな?シリーズであることも意識せずに、題名に惹かれて手にした一冊。小川さんも加部谷さんも、雨宮さんも、みんながマイペースで、遊び心で楽しみながら事件に向かっている雰囲気で、心地よく謎解きを楽しませていただきました。是非シリーズを遡ってみたいと思います。たくさんのシリーズがあるようなので、他の作品はどのような作風なのかとても気になるところです。2024/01/16

はな

24
加部谷×雨宮コンビの会話が読んでいて楽しい。 新キャラの牛田刑事も、まだ何か裏がありそうな三郷元次郎も気になる存在です。事件よりも小川さんと加部谷さんも傷付くことがありませんようにと願いながら読み進めることにドキドキしました。ハワイ編も読みたいな。あるといいな。2024/02/09

assam2005

23
半分まで読み終わったところで、これがシリーズ物だと分かる。し、しまった、キャラクタが分からない。森先生のシリーズ物はGシリーズの途中で止まってる私には何がなんだか…。裏表紙、表紙裏はチェックしていたのに、裏表紙裏はチェックしてなかった。XXシリーズ第3巻、でした。淡々と事件の謎を追う小川令子率いる探偵事務所の加部谷とジャーナリストの雨宮。この二人の推理は如何程か。犀川一家を超える頭脳には出会えないのかなと、ちょっとメランコリィな気分に。2023/12/03

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