ニホンという病

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ニホンという病

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  • サイズ 46判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065319840
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

出版社内容情報

解剖学者の養老孟司と精神科医の名越康文という心配性のドクター二人が異次元の角度から日本社会が患う「ニホンという病」を診察、好き勝手にアドバイスを処方する。
2022年冬、春、夏、秋、2023冬と5回に渡って行われた対談をまとめ、新型コロナやウクライナ侵攻といった時事的なテーマから、南海トラフ地震、脳科学、宗教観、自然回帰、多様性、死と再生など、実に30に及ぶ対談テーマをもとに繰り広げられた賢者二人の思考の世界が楽しめる。
一部を紹介すると
・日本社会に内包する問題、本質については
(養老)日本人は楽天的に考えて、本質に関わるところは変えなくていいことにしようとしてきたわけです。表層的なところだけを変えてきた。和魂洋才が典型だと思うね。明治維新は政治で動いたからまだいいですよ。戦後(太平洋戦争終結後)は何をしたかっていうと、日常生活を変えちゃったわけですよね。
人間の社会ってそんなややこしいものを理屈で簡単に割り切れるもんじゃない。終戦後、それを割り切れると思ったのがアメリカであり、日本だったわけです。

・さらに専門家によれば2038年までに来ると言われている南海トラフ地震で、明治維新、太平洋戦争敗戦以来の大転換を迎えるが、
(養老)この国で初めて、政治とか経済じゃなくて、それぞれの人の生き方が問題になってきますね。どういうふうに生きたらいいかって。何といっても、第一に子どものことを考えなきゃいけない。今の時代、子どもがハッピーでないのはハッキリしていますからね。それでなければ、自殺が若い人たちの死因のトップになるなんてあり得ないですよ。80代が元気な世の中っていうんじゃ話にならない。
(名越)これからは生き方自体をなだらかにでも急いで変えていくべきだということです。南海トラフをどうとらえるかは、メディアを通じてもっと多角的に、バラエティ番組なんかで伝えて議論すべきだと思います。
死というものを深刻に考えたくなければ、ライフスタイルを変えていくことが大事だと思います。数年、5年ぐらいの単位で、自分がどこに住むのかとか、どういうことに生きられる時間を溶かしていくか。価値観が変われば日本人のライフスタイルが5年ぐらいで結構変わっている可能性があると思います。

どのテーマでも二人の独自視点で語られて、生き方のヒントがつまった一冊だ。




内容説明

明治維新、敗戦、南海トラフ地震…三度目の大きな転換期に備えるために心配性のドクター二人が異次元の角度から診察、好き勝手にアドバイスを処方。30に及ぶ対談テーマから賢者二人の思考の世界を旅する1冊。

目次

第1章(東大前刺傷事件と「理3信仰」;コロナ禍における「科学的根拠」 ほか)
第2章(ウクライナ侵攻と日本人の考え方;少子化と脱成長社会 ほか)
第3章(養老流メタバース論;脳科学の限界 ほか)
第4章(塀の上を歩く;内発的な考え方を ほか)
第5章(南海トラフ地震後の復興と社会の変化;死より、いかに生きるかを考える ほか)

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年、神奈川県生まれ。医学者、解剖学者。東京大学医学部卒。95年に同大学医学部教授を退官し名誉教授に。国民的ベストセラー「バカの壁」、サントリー学芸賞を受賞した「からだの見方」のほか著書多数

名越康文[ナゴシヤスフミ]
1960年、奈良県生まれ。精神科医。近畿大学医学部卒業。相愛大学、高野山大学、龍谷大学客員教授。専門は思春期精神医学、精神療法。臨床に携わる一方でテレビ・ラジオのコメンテーター、雑誌連載などさまざまな分野で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

116
何とも感想が書きにくい。対談本の難しさを思う。例によって養老先生の価値観はユニーク。「東大時代のストレスは」と訊かれて「科学的に生きるという問題ですね」。基礎科学者として科学的であるべきことと、全然違う原理で生きている自分自身との折合いがつかないモヤモヤが、この先生の底流にある。虫や猫への偏愛と禁煙運動に対する痛烈な批判もいつもの通り。それに対し、名越先生の価値観が全くわからない。養老先生に気を遣い追従するばかり。もっと酷いのは司会者。養老先生の深さを汲み取れず、議論を散漫にする司会進行。対談本は難しい。2023/07/05

tenori

41
解剖学者の養老孟司さんと精神科医の名越康文さんとの対談集。思想や哲学は人それぞれなので、全同意とはならないけれど、日本の「現状それ自体」を病だと診断するお二方の見解は非常に興味深い。島国ゆえに脈々と繋いできた文化や気質が明治維新と戦後処理によって表層的な部分だけが変えられ、和魂洋才がもたらしている社会的な課題をさらっと提起。南海トラフ地震が起きることを前提に、日本はニホンから脱却し復興を遂げる術があるのか。同調圧力、不寛容、差別、科学的根拠。私達はどう生きるべきなのかを問いかける軽くて重い一冊。2024/01/17

こも 旧柏バカ一代

21
中国が拡大すると日本は鎖国する。歴史的にはそうだよな、、2023/07/15

スリカータ

19
養老先生を目当てで読んだが、これまで養老先生の著書や対談本を多く読んでいた自分には、養老先生ビギナー読者向けの様で物足りなかった。対談相手の名越先生は精神科でありながらマルチタスクに活躍してされている方ゆえに、自己を語ると話題は広く散らかってしまう。もっと深く切り込んで欲しい話題が、進行役の方の振り方で他の話題に移行しているのが実に勿体無い。南海トラフは来る来ると言いながらなかなか来ないが、本当に来るのだろうか。養老先生の叡智をもっと伝えて欲しかった。2023/07/09

tomo

17
☆☆☆ 南海トラフ地震って、この本でよく出てくるけどそもそも本当に起こるの?1000年以内には起こると思うけど、30年以内にねぇ🤔コロナ対応に懐疑的な名越さん(これは私も同意見)他、政治的な話しも多く全体的にはふーん😔な感じで、お二人の切れ味鋭い指摘を期待していたのですが…あ、読後気づいたけど“日刊ゲンダイ”編集なんだぁ、やっぱりそこはかとなく漂うあの空気感…2024/02/11

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