講談社選書メチエ<br> 非有機的生

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講談社選書メチエ
非有機的生

  • 宇野邦一
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  • サイズ 46判/ページ数 424p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065315873
  • NDC分類 114.3
  • Cコード C0310

出版社内容情報

「非有機的生」とは何か?
言うまでもなく、人間も含めた生物は有機体であり、その本質は「有機性」にある。しかし、人間がすべて有機性によって説明されるのかといえば、決してそんなことはない。
例えば、自然の中には有機性をそなえた生物もいれば、有機性をもたない鉱物もある。しかし、人間が自然の中にあるものを加工し、改変を加えてみずからの有機的生のために利用するとき、それらの対象は総体として非有機的な「自然」として捉えられている。その結果、その「自然」の一部である人間もまた非有機的なものとして捉え返され、政治はそのような対象としての人間を操作し、駆動していくだろう。ここにあるのは「生政治」と呼ばれる問題にほかならない。
このように単純な二項対立としては捉えられない有機性と非有機性は、技術や政治のみならず、思想や文学、芸術など、どこにでも見出される。目次を見れば明らかなように、本書をなす各章で扱われる対象は実に多様である。そこには、西洋/東洋、精神/身体、概念/図像、制作/生成、樹木/リゾーム、自我/魂、戦争(war)/闘争(combat)、権力/力、超越性/内在性、二元論/一元論、物質/理念、実体化/非実体化といった幾多の二項対立が広がっているが、それらはすべて有機的生/非有機的生という二項対立と交錯し、重なり、ずれながら、一つの巨大な問題系を照らし出していく。
これまで身体、知覚、イメージといった問題を中心にして哲学や思想を、歴史や政治を、そして文学や芸術を多彩に、細やかに、そして大胆に論じてきた著者は、みずからの思索の全体を「非有機的生」という言葉を携えて俯瞰し、整理し、編み直してみせる。本書は、長年にわたる執筆活動を経てきた著者の集大成にほかならない。

[本書の内容]
見取り図──なぜ非有機性か

序 章 (非)有機性についての混乱を招きかねない註釈

第I部 総 論
第一章 東洋、生成、図像
第二章 芸術と器官なき身体
第三章 人間あるいはシンギュラリティ

第II部 各 論
第一章 倒錯者のエチカ
第二章 ブランショの革命
第三章 知覚、イメージ、砂漠――仮説的断章
第四章 顔と映画
第五章 映画の彼方、イメージ空間
第六章 時間の〈外〉とタナトス
第七章 反〈生政治学〉的考察
第八章 知覚されえないが、知覚されるしかないもの

終 章 問いの間隙と分岐

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gorgeanalogue

10
これまでの著者の本とは文体が意識的に変えられている印象で、中盤まで乗りにくかった。有機性と非有機性の異次元でありながらの離接を図像、器官なき身体、シンギュラリティ、知覚、イメージ、映画、時間、生政治等々に焦点を当てながら記述する。射程は広いし、「有機的な」結論が出るわけでもないし、「構成と理路は錯綜し、ねじれている」(あとがき)。ただそのねじれ、距離、間隙、不連続そのものの契機を取り逃さないように、断片がガシャガシャと階段を下りるデュシャンの裸体のように、主題を離散的に構成する。ブランショは難しい~2023/08/16

halow

2
構造に回収しきれない何かを指して「超越性だ、絶対性だ」と即断してしまうのではなく、あくまで非有機性として捉え、思考停止を回避する姿勢が実直に感じられた。ただこの非有機性をあらゆる議論に導入して特権的概念に仕立ててしまう点にやや疑問を持った。2024/06/27

takao

1
ふむ2024/09/14

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