出版社内容情報
甲賀の忍び、弥九郎たちは果てしなく渦巻く陰謀から、家基を守り抜けるのか?
家基の警護として取り立てられた甲賀の忍び、弥九郎たち。喜びに沸くのも束の間、江戸城の西之丸御殿に裏切者が出没しているという噂が流れる。”若君殺しの毒”とされる斑猫の毒が活発に売買されているというのだ。
真相に迫るべく、田沼意次と対面して思わぬ話を聞いた弥九郎は何者かに襲われ、さらに謹慎を食らうが……。
大人気シリーズ「しゃばけ」の著者による軽快な忍者もの
内容説明
己の命を賭け、何としてもお護り申し上げなくては。忸怩たる思いを抱えていたある日、弥九郎達は江戸城の表右筆に屋根の上での失せ物探しを頼まれたことから、将軍家治の唯一の実子、家基の警護役として白羽の矢が立った。一族の力を結集し、全力を挙げて家基をお護りする決意を固めたが、甲賀は毒使いだと疑われたり、一難去ってまた一難。果たして使命は全うできるのか?
著者等紹介
畠中恵[ハタケナカメグミ]
高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒業後、漫画家アシスタントなどを経て、2001年『しゃばけ』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞しデビュー。’16年「しゃばけ」シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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雅
64
主はこの人だと思った人を失うのは辛いな。多少の希望が見えるラストではあるけれど。2023/12/03
Nyah
51
甲賀忍びの末裔の滝川弥九郎。技は伝授し鍛えているが、甲賀は江戸城警護で番所に座るだけ、日銭を得る為在所では傘張り内職、畑仕事。伊賀は大奥と繋がりまだ良い。ひょんな事から信頼を得、西ノ丸(世子)の警護をする事に。西ノ丸が無事将軍になれ、世継ぎを残せば甲賀は取立てられる。弥九郎、十郎、蔵人の上忍三人、蔵人の姉くノ一吉乃の嫁入りの話等から忍者の暗躍。/忍者は体術に優れているだけでなく、医術にも通じている、畠中恵らしく、弥九郎に謎解きを通して事象の説明をさせ楽しい。果たして彼らは西ノ丸を守り甲賀を盛り立てられるか2023/08/06
ゆずぽん
27
いろんな事が起こる中、わかってはいましたが家基が亡くなってしまいました。いい将軍になりそうだったのに・・・毒殺じゃないのがせめてもの救い(本当のところは謎ですが)でした。が、大きな盛り上がりもなかった割には長かったかな。1冊にまとまっていれば、もっと面白く読めたかも・・それにしても、仕事の無くなった忍び達はどうなっていったのかしら?そちらが気になるなぁ2023/06/15
tomtom
26
西の丸様を今後守り続けることができなかったことが悲しい。忍びたちが生き残る術が残ったことはよかったけど。忍びの凄さがあまり感じられず少し残念だった。2023/12/14
信兵衛
25
本作、家基警護という時代サスペンスなどではなく、(本業が暇で物足りないが故の)現代に通じる副業探しストーリィでしたね。 「忍びの副業」という本作題名が腑に落ちたという次第。2023/04/26
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