出版社内容情報
「あるはある あらぬはあらぬ」――遺された断片を読み解き、哲学史上最大の謎に迫る、大家による哲学ミステリー!
紀元前五世紀前半に活躍したパルメニデスの詩的断片をめぐって後世になされた数多の解釈は、どれも道を踏み誤っている。遺されたテクストを丹念に読み直し、「あるもの」をめぐるすべての論証を「帰謬論法」として捉えてみれば、「あらぬものはあらぬ」と、否定に否定を重ねる道の彼方で、「あるもの」の本性に肉迫することができるだろう――。最新の考古学的発見をも参照しつつ、政治家・立法者でもあった哲学者の全貌を復元せんとする独創的な試みは、やがて誰も予想しなかった意外な結末へと辿り着く。古代哲学最大の難問を解き明かす、著者畢生の書!
[目次]
プロロゴス
第一章 海上を放浪する国
第二章 序歌
第三章 真理の道
第四章 思惑の道
第五章 二つのヘーローオン
エピロゴス
パルメニデス断片テクストならびに翻訳
注
参考文献
事項索引
人名索引
内容説明
紀元前五世紀前半に活躍したパルメニデスの詩的断片をめぐって後世になされた数多の解釈は、どれも道を踏み誤っている。遺されたテクストを丹念に読み直し、「あるもの」をめぐるすべての論証を「帰謬論法」として捉えてみれば、「あらぬものはあらぬ」と、否定に否定を重ねる道の彼方で、「あるもの」の本性に肉迫することができるだろう―。最新の考古学的発見をも参照しつつ、政治家・立法者でもあった哲学者の全貌を復元せんとする独創的な試みは、やがて誰も予想しなかった意外な結末へと辿り着く。古代哲学最大の難問を解き明かす、著者畢生の書!
目次
第1章 海上を放浪する国
第2章 序歌
第3章 真理の道
第4章 思惑の道
第5章 二つのヘーローオン
著者等紹介
山川偉也[ヤマカワヒデヤ]
1938年生まれ。同志社大学文学部哲学専攻卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。桃山学院大学名誉教授。アテネ大学名誉哲学博士。専攻は哲学。著書に『ゼノン 4つの逆理―アキレスはなぜ亀に追いつけないか』『哲学者ディオゲネス―世界市民の原像』『古代ギリシアの思想』(ともに講談社学術文庫)、『ギリシア思想のオデュッセイア』(世界思想社)、Visible and Innsible in Greek Philosophy、University Press of Americaなど、訳書にオデュッセアス・エリティス『詩集 アクシオン・エスティ 讃えられよ』(人文書院)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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