講談社現代新書<br> 普通という異常 健常発達という病

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講談社現代新書
普通という異常 健常発達という病

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065305386
  • NDC分類 143
  • Cコード C0247

出版社内容情報

ADHDやASDを病いと呼ぶのなら、「普通」も同じように病いだーー

「色、金、名誉」にこだわり、周囲の承認に疲れてしまった人たち。
「いいね」によって、一つの「私」に束ねられる現代、極端な「普通」がもたらす「しんどさ」から抜け出すためのヒント

●「自分がどうしたいか」よりも「他人がどう見ているか気になって仕方がない」
●「いじわるコミュニケーション」という承認欲求
●流行へのとらわれ      
●対人希求性が過多になる「しんどさ」
●本音と建て前のやり取り
●社会のスタンダードから外れていないか不安
●ドーパミン移行過剰症としての健常発達
●親の「いいね」という魔法

「病」が、ある特性について、自分ないしは身近な他人が苦しむことを前提とした場合、ADHDやASDが病い的になることがあるのは間違いないでしょう。一方で、定型発達の特性を持つ人も負けず劣らず病い的になることがあるのではないか、この本で取り扱いたいのは、こういう疑問です。たとえば定型発達の特性が過剰な人が、「相手が自分をどうみているのかが気になって仕方がない」「自分は普通ではなくなったのではないか」という不安から矢も楯もたまらなくなってしまう場合、そうした定型発達の人の特性も病といってもいいのではないか、ということです。――「はじめに」より

内容説明

「色、金、名誉」にこだわり、周囲の承認に疲れてしまった人たち。「いいね」によって、一つの「私」に束ねられる現代、極端な「普通」がもたらす「しんどさ」から抜け出すためのヒント。

目次

第1章 いじわると健常発達者(診察室にやってくるAちゃん;「空色ランドセルがかぶった事件」 ほか)
第2章 ニューロティピカル症候群の生き難さ(「健常発達症候群」;挑発的なパロディー;ADHDの脳科学―遂行機能と報酬系 ほか)
第3章 ほんとうは怖い「いいね」と私(アイデンティティが奪い返されるかもしれない不安;良いおっぱい・悪いおっぱい ほか)
第4章 昭和的「私」から「いいね」の「私」へ(仲間内で「いいね」を獲得する;ハンス少年の馬恐怖;去勢されないのではないかという恐怖 ほか)
第5章 定住民的健常発達者とノマド的ADHD(向こう側を持たない世界の「いいね」;「いいね」に疲れてしまった人の突破口 ほか)

著者等紹介

兼本浩祐[カネモトコウスケ]
1957年生まれ。京都大学医学部卒業。現在、愛知医科大学医学部精神科学講座教授。専門は精神病理学、神経心理学、臨床てんかん学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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breguet4194q

138
門外漢の私には難しかった。専門用語、哲学的解釈などが多く使われており、いちいちその意味を調べる始末でした。帯の裏面にある、「「しんどさ」から抜け出すためのヒント」は見つけられませんでした。「普通」と「障害あり」の線引きはできるのか?本当にグレーであることはわかりましたが、もう少しわかりやすく、砕いて持論を展開して欲しかったです。2023/07/08

アキ

134
普通を健常発達とすると、自閉症スペクトラムと統合失調症が対極にある。母親の付き添いでやってくるAちゃんが小学生になった時、同級生のボス的なBちゃんに目をつけられ、仲間はずれにされるエピソードから、光岡らがDSM診断基準をパロディ化して定義した「健常発達症候群」を紹介する。ASDもADHDも誰もが一定の割合で自分の中に持っている傾向性の大きさの違いでしかなく、「相手が自分をどう見てるか」常に考えている健常人は「いいね」を求めあうことが関係の基本のひとつになります。健常発達を病として考える視点が新鮮でした。2023/04/03

ゆいまある

88
精神病理学の大家による本。アンリミで読めるとは。発達障害概念が大流行りだが、定型発達も生き辛そうだ。常に人目を気にし、中央値から大きく逸脱しないようにアンテナを張り巡らせ、移りゆく時代に自分を合わせないといけないし、誹謗中傷されれば命を落とす程傷つくことになる。精神病理から人間(の苦しみ)とは何かを深掘り。哲学的なことを考えなくても人は生きていけるし(生き辛い時は支えになる)、精神分析的な思考は今の時代では個人の感想ですよねと言われかねない。結局流行りに振り回されない自分の「好き」を持ってる人は強いのか。2024/05/26

niisun

50
うちの娘は非定型発達という特性を持っていますが、定型発達が大多数を占める学校での生活においては、合理的配慮がないと支障をきたすことから、障害(異常)というレッテルが貼られることになる。この本は、定型発達の人達も見方を変えれば異常である可能性があるのではないかという話です。哲学色の強い本のためなかなかに難しいですが、本当の自分がどこかにいた昭和から、他者からの“いいね”で形成された自分が全てになってきている令和を『あざとくて何が悪いの?』という番組を引き合いに解説しているのは、かなりわかり易かったですね。2023/02/06

shikashika555

44
「障害」に対しての「普通」とは何なのか、どういった状態なのか、どうすればその「普通」になれるのかというのは、障害の有無を問わず生きにくさを感じる時に多かれ少なかれ誰もが持つ問いだろう。 それに対するカウンターとしての著なのかと思うが、述べられている「普通」はなんだか病的な感じがする。 これが「現代における日本の多数派=普通」だとしたら、この世はまさしく修羅であるな。 生活破綻のきっかけは「色・金・名誉」とのこと。今ひとつピンとこないが、団塊の世代のモチベが「モノ・金・出世」であったなあと思い出した。 2024/06/20

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