出版社内容情報
イスラームという宗教、文化を知るための、最適の書。1981年~1983年の成熟しつつある時期の著作群を、発表年月日順に収録。
イスラームという宗教、文化を知るための、最適の書。
▼1981年~1983年の思索が成熟しつつある時期に書かれた著作群を、発表年月日順に収録。
▼著作集・単行本未収録の「イラン・イスラムの黙示録」は、イランでの生活やホメイニ革命について語る貴重な逸品。旧友や師をセンチメンタルに語るエッセイも収録。
▼月報執筆は、井筒と知己であるヘルマン・ランドル氏、湯川豊、河合俊雄各氏。
凡 例
<b>一九八一年</b>
イスラーム文化 ―― その根柢にあるもの
はじめに / ?T 宗教 / ?U 法と倫理 / ?V 内面への道 / 後 記
<b>一九八二年</b>
『みすず』読書アンケート(一九八一年)への回答
イラン・イスラムの黙示録
追 憶―― 西脇順三郎に学ぶ
<b>一九八三年</b>
デリダ現象
幻影の人―― 池田彌三郎を憶う
行脚漂泊の師 ムーサー
「読む」と「書く」
コーランを読む
第一講 『コーラン』を「読む」方法
一 『コーラン』の形成 / 二 「読む」こと
第二講 神の顕現
三 『コーラン』の解釈学 / 四 「開扉」の章 / 五 神の顔
第三講 神の讃美
六 存在、すなわち讃美 / 七 神の生ける徴(しるし)
第四講 神の創造と審き
八 イスラームの人間観 / 九 『コーラン』の存在感覚 /
一〇 信仰の概念 /
一一 イスラームの終末観
第五講 『コーラン』のレトリック的構成
一二 レアリスティックな表現レベル / 一三 イマジナルな表現
レベル /
一四 ナラティヴな表現レベル
第六講 終末の形象と表現(その一)
一五 レトリックの言語学 / 一六 『コーラン』の発展と表現意
識 / 一七 終末の描写
第七講 終末の形象と表現(その二)
一八 レトリックの重層性 / 一九 終末の概念とイマージュ
第八講 実存的宗教から歴史的宗教へ
二〇 神の奴隷 / 二一 アブラハムの宗教
第九講 「存在の夜」の感触
二二 存在の夜 / 二三 預言者と預言現象
第十講 啓示と預言
二四 啓示の構造 / 二五 神の導きの二面性 / 二六 質問に
こたえて
後 記
解 題 木下雄介
『コーランを読む』小見出し一覧
索 引
【著者紹介】
井筒 俊彦
1914年東京・四ツ谷生まれ。1937年慶應義塾大学英語英文学科卒業、同大学文学部助手。1941年『アラビア思想史』、49年『神秘哲学』。1959年から2年間にわたって中近東・欧米でイスラーム研究に従事。1961年マギル大学客員教授、69年同大学イスラーム学研究所テヘラン支部教授、75年イラン王立研究所教授。
1979年イラン革命激化のためテヘランから日本に帰国。『意識と本質』(1980-82年)、『意味の深みへ』(1985年)、『コスモスとアンチコスモス』(1989年)、『超越のことば』(1991年)、絶筆『意識の形而上学』(1993年)など代表著作を発表。1993年北鎌倉の自宅にて逝去(78歳)。
目次
一九八一年(イスラーム文化―その根柢にあるもの)
一九八二年(『みすず』読書アンケート(一九八一年)への回答
イラン・イスラムの黙示録
追憶―西脇順三郎に学ぶ)
一九八三年(デリダ現象;幻影の人―池田彌三郎を憶う;行脚漂泊の師ムーサー ほか)
感想・レビュー
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