出版社内容情報
比類なき個性で日本のイラストレーション界をリードし、小説家、絵本作家、漫画家、エッセイスト、翻訳家としても多くの作品を残した異才にして多才の人・安西水丸さんが亡くなって9年が経ちます。いまだに人気は衰えず、2,021~22年に世田谷文学館他で開催された展覧会は、コロナ禍にもかかわらず連日行列ができるほどで、没後に刊行された著書は10冊を超えました。
その水丸さんは、晩年、小説現代に読み切り漫画を連載していましたが、急逝されたためシリーズは4本で中断してしまいました。作品は、いまだ伝説となっている水丸さんの漫画デビュー作『青の時代』の流れを汲み、抒情的で独特のエロティシズムに溢れています。
この4本の読み切り漫画に、水丸さんと関係が深かった作家、漫画家、イラストレーターの方々、村上春樹さん、角田光代さん、平松洋子さん、柴門ふみさん、木内達朗さん、信濃八太郎さんの6人に、彼らだけが知る水丸さんの魅力を語ってもらったエッセイを合体させました。
ごくごくシンプルなのに誰にも似ていない。そんな安西水丸さんの魅力を再確認できる一冊です。
内容説明
イラストレーション、漫画、小説、絵本、エッセイ、翻訳…筆一本を手にジャンルを突き抜けて活躍していた水丸さん。多才な人であったが、生み出すものは他の誰にも似ていない異才の人でもあった。
目次
漫画 安西水丸(陽だまり;アメンボ;ボートハウス;冬の客)
エッセイ(村上春樹 安西水丸さんのこと;柴門ふみ 安西水丸さんについてのエトセトラ;木内達朗 安西水丸さんのイラストレーション;角田光代 毒舌と余白;平松洋子 角鉢のなかの風景;信濃八太郎 安西先生のこと)
感想・レビュー
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阿部義彦
nadami30
manabukimoto
コキア
ままりん